本会議一般質問の論戦がスタート!重要案件に注目が集まる中、ベテランの冨田勝三議員(社民党)は「議員を先生と呼ばないで!」ということを取り上げた。冨田議員は、市職員を経て市議に当選したが、当選以来、“とみかつさん”の愛称で親しまれ、20年間、議員を先生と呼ばないでというようにしている。「先生」といった場合、罰金100円をいただき、貯まると社会福祉団体に寄付をしているという。
総務局長の答弁では、「議会や委員会など公式の場では、議員や委員との呼称を用いるが、議員は選挙で選ばれていて敬意を示す上でも、社会通念上も先生という呼び方が定着しており、一般的には先生という言い方を規制することは難しい」のではとの見解。議員は、市民の代表であるが、市民と親しみを込めて○○さんとか○○議員と呼べばいいとの言葉に冨田議員の偉ぶらない人柄を感じた。先日のシンポジウムでもコーディネーターの村橋弁護士は、有識者で普段は「先生」と呼ばれているパネリスト達に、敢えて「さん」と言わせていただきますとした。
一般に先生と呼ばれる職業としては、教育者(幼稚園・保育園から大学まで)、医師、弁護士など様々あるが、議員稼業のセンセーは、時には蔑称として揶揄する意味でも使われる。普段は、「先生」といわれることも多いが、影では呼び捨て。全く見知らぬ人から、呼び捨てにされる理不尽な職業なんてあまりない。小学生からも「あ、東郷てつやだ!」と言われる。しかしながら、確かに「先生」と呼ばれることで自分を勘違いしてしまうこともあるだろう。当選直後は、「先生なんて呼ばないでください」と言っていても、だんだんといちいち否定しなくなってしまう。別に偉ぶるつもりはないが、初心を忘れずということは簡単に思えて、中々j実践することは難しい。冨田先輩の政治姿勢に改めて学ばせていただいたといえよう。
