6月定例会で本会議でも取り上げたが、名古屋城本丸御殿の復元工事についてである。今朝の読売新聞朝刊で「名古屋市、無断で工法変更」との見出しで取り上げられた。本丸御殿は、江戸時代初期の武家書院造の代表的な建物で戦争で消失する前は、天守閣と並んで国宝に指定されていた。当初の工法では、礎石の上に柱を直接建てる工法を用いていたが、専門委の許可なく、現場の判断で、ステンレス製のボルトで固定する方法に変えたというもの。市側は、耐震強度や見栄えなどと説明を行なった。専門的な技術面のことは分からないが、専門委によると当時の工法で忠実に復元するとして文化庁の許可を受けたもので耐震面でも問題ないとのこと。
本会議で本丸御殿の玄関の一部公開が今年秋の開府400年イベントに間に合わなかったことについて、こうした問題点を指摘したが、契約変更による追加工事の請求や特別史跡指定の国の補助金にも影響するのではないかと懸念がある。
河村市長の歴史好きは有名だが、国宝の復元という意識は全くない。ネバーランドでもつくるのと勘違いしているのでは?本会議で開府400年の盛り上げ策について、おもてなし武将隊にマイケルジャクソンのようなダンスをやってもらって紅白を狙いますと答弁した。
