河村市長の三大公約である議会改革と市民税減税、地域委員会について市民の声を聞くパブリックヒアリングが行なわれ、約200人が参加。当初、4月臨時議会を前に世論を味方に進めたいと思っていたものが、意外にも河村市長の進める改革に対して手厳しい意見が相次ぎ、出鼻をくじかれた格好となってしまった。
市民からは
■減税の財源として無駄を削った跡が示されていない。
■市債は、借金ではないという市長の独自な理論は理解できない。
■金持ち(定率)減税はやめてほしい。
■今の制度で地域委員会を拡大実施するのは問題。
などの意見が出された。
終了後、河村市長は「報酬半減は圧倒的な世論。減税を一年限りに修正するのは天下の愚策」と述べた。定数や報酬の半減という極端な議論を突きつけ、論理をすり替え、自らの主張を正当化させようとしているが、ならばしっかりとした理論でこうした市民の疑問に一つ一つ丁寧に説明すべきではないか?減税も地域委員会も様々な課題があり、これまで議会でも政策議論を行なってきた。議会改革についても有識者や多くの市民意見を聞きながら、先進的な議会基本条例を制定したところだ。減税についても廃止といっているのではない。1年間、実施してみて制度設計や財源の問題などあらゆる角度から検証しようというものである。「天下の愚策」とは、市長にそのままそっくりお返ししたい。
