首相就任100日目となったが、ついに偽装献金問題で鳩山総理の元公設第一秘書が在宅のまま起訴。会計責任者で政策担当秘書が、略式起訴で罰金刑の有罪となった。首相本人は、不正に関与していないとのことで不起訴となったが、このままお咎めなしで逃げ切ったという話ではない。
実母から総額12億円余りの資金提供があり、それらが偽装献金の原資とされている。(贈収賄など)私腹を肥やすための不正な資金でないから総理の職を辞めなくていいと言っているが、鳩山家のポケットマネーだからいいというもんでもない。通常ならば億単位の脱税事件となれば逮捕され、実刑もあり得る事案である。それが、上申書の提出で贈与税を払うからいいというものでもないだろう。政治資金規正法上も量的制限や虚偽記載など明確な犯罪行為である。捜査当局や国税当局の政治判断が働いたのだろうが、法秩序の公平性をあきらかに欠くものだ。
記者会見ですべてを正直に説明したというが、全く説明責任を果たしたとはいえない。首相本人は全く知らなかったというが、そんなことがまかり通るのだろうか?昨年、食品偽装など社会問題となったが、経営トップの刑事責任が問われた。またライブドア事件や村上ファンド事件などの粉飾決算事件などと比べても悪質な事案だ。
過去に秘書の犯罪は議員も同罪と勇ましく啖呵を切っていたが、首相の言葉というのは、これほど軽いのか?即刻、退陣すべきではないか?
米政治では、大統領就任後100日間は、“ハネムーン期間”と称し、国民も寛大な目でみるが、もはや、この男を誰も信用(Trust)しないだろう。
