いよいよ“関ヶ原”の主戦場となる本会議質問が始まった。初日、8名が質問に立ったが、傍聴席は満員、河村応援団から怒号が飛ぶ。そうした中、わが会派からは、トップバッターで前田幹事長(瑞穂区)が市長の三大公約と市長の政治姿勢について質問を行なった。
二元代表制そのものを真っ向から否定し、特異の持論を展開しているが、憲法や地方自治法の趣旨を無視したものだ。各論では、減税や地域委員会でも様々な課題が浮かび上がった。議会改革についても既に、自民党提案で改革案として対案を用意し、論議していくことになる。
また、工藤議員(熱田区)からは、三大公約以外の河村マニフェストについて追求されたが、90項目の内、半分以上が全くの棚上げ状態、来年度予算編成に向けた検討すらされていない。それら公約実現のためには1,000億以上の財源が必要となる。現下の経済状況の中で一体どうやって財源確保をするつもりなのか?市長の頭の中には、減税と地域委員会しかないのだろう。そして強権的に議会を解散するといってるが、枝葉末節の公約はもはやどうでもいいのだろう。
議会改革の発端となったという財政福祉委員会の正副委員長からの申し入れ書について、江口委員長(公明・港区)が反論した。この文書には東郷も名を連ねているが、継続審査となっている減税基本条例(取り下げ)について福祉・医療予算のカットが心配されているため、情報提供をする場合、所管委員会にきちんと説明するよう求めたものを、自ら都合よく解釈し、あたかも議会が抵抗しているように言っているが、そもそも予算編成過程をすべて公開するとご自身のマニフェストで書いておきながら、オープンにしないのは市長ではないか?
議会側もそれぞれ厳しく追及し、河村市長もほころびを見せた。議会VS市長のバトルとなっているが、正々堂々と論戦を挑んでいきたい。今日の本会議の論戦をみて、率直に議会の意地を感じたが、しかし、それにしてもこういう映像を使って議会VS市長という構図を意図的につくるマスコミも実に嘆かわしい。
