もはや河村市長の暴走は、誰にも止まらない。原口総務相が主宰したTV会議に河村市長や松沢神奈川県知事、上田埼玉県知事らと共に出演した。二元代表制は、立法ミスと相変わらず持論を展開。首長に解散権がないのはおかしいと噛み付いた。地方分権と地域主権をテーマとした内容で「United States of ナゴヤを目指しますんで〜」と独立宣言!
二元代表制のもとでも、行政と議会は相互に監視機能として役割がある。議会がえりゃー様で市長には何も権限がないというが、とんでもないお考え違いだ。首長は、行政に対して執行権を持ち、予算を伴う条例提案権や人事権など強大な権限があり、絶大な権力を持っている。議会は、それらをしっかり議論し、チェックする機関であるから、何の権限もない。まして一議員の権限では、何も政策を実現することはできないだろう。党議拘束を否定するが、政策を実現するため会派として意思決定をするわけだし、それぞれが党の公認を得て、選挙で選ばれたのだから、個々バラバラではむしろ問題であろう。また民主主義の論理で多数決となるのだから、単独で過半数がないのであれば他会派との政策協定なども場合によっては必要となる。
首長は議会からの不信任案に対して「解散権」もちゃんと持っている。議院内閣制の総理大臣の“伝家の宝刀”と混同しているようだが、ある意味、議院内閣制は、党の意向を無視できないし、党則によって総理の首を変えることのできるシステムだ。首長の権力がいかに絶対的かということをお忘れならないように。
原口大臣からは、「総理をねらう男が、ナゴヤの大統領になった」と。松沢知事からは、「あまり市長が王様になってはいけない」とたしなめられる場面も。河村市長本人は、「議会は王様!」といっているが、自分に逆らうものは、すべて焼き討ち。憲法や法律まで変えて絶対王政の河村王国をつくる気か!?
