議会改革の中でも議員定数について考えてみたいが、多いか少ないかという単純な疑問であるが、名古屋市の定数は75議席(地方自治法の法定数は88議席)である。ちなみに主な政令市の定数と議員一人あたりの人口をみると以下の通りである。
都市 人口 定数(1人当たりの人口)
横浜 362.2万人 95(39,300人)
名古屋223.4万人 75(29,700人)
川崎 136.3万人 63(21,600人)
新潟 80.4万人 56(14,300人)
静岡 72.0万人 53(13,600人)
法定数だけでなく議員一人当たりの人口でいうと全国でも横浜市に次いでトップレベルであるといえる。議会は、少数意見も反映するよう人口に応じて地方自治法の定めで各自治体の条例によって定数が定められている。もちろん議会改革は必要であろう。しかし、半分でええとか、1/3でええとか、ロスでは15人だがやという無茶苦茶な論法が民主主義なのか?良識ある判断で二元代表制として議会と市長が市民にとって何が大切なのか善政競争していくべきである。信長気取りで「泣かぬなら殺してしまえ」というケンカなら、いずれ明智光秀が現れるのも自明の理。天下統一も志半ばとならなければよいが・・・
ちなみに写真は、全国的にも珍しい円形の名古屋市議会であるが、1933年にできた最古級の重要文化財である。当時、円滑な議論を願って作られたとのこと。この年、日本は国際連盟を脱退し、ドイツのヒットラーのナチス政権が誕生した。
民主主義発祥の地というなら、正々堂々と議論していこうではないか?
