今回の本会議で取り上げた市長の歴史認識について反響が大きく様々なご意見をいただいていますので、コメントいたします。
名古屋市は、南京市と姉妹友好都市として30年となります。私は、日中友好にずっと取り組んでまいりました。日本と中国は、歴史的にも文化的にも深い関係がありますし、著しい経済成長を遂げる中国は、今後日本とのビジネスパートナーであると思っています。戦後60余年、こうした歴史問題というのはタブー視され、直視してこなかったといえますが、新たな友好関係を築く上でもこの問題は避けてはならないと強く思っています。
そもそも姉妹都市提携の際、お互いに過去の歴史については触れずに未来志向とのことで友好関係が始まりました。南京事件については、諸説あると承知していますが、自虐史観ではなく客観的に歴史的検証が必要であると思います。そうした中で、教科書問題や南京事件記念館の捏造とされる展示資料の問題にふたをするということは疑問を感じます。これらの写真を見た中国人(小学生も多く見学に来ています)が日本と本当に友好関係を築けるでしょうか?こうした歴史問題に正面から向かっていくことで新たな歴史の1ページがスタートすると思います。
議会で取り上げた点については、あくまでも政治・外交マターではなく地方議員として国際交流や近現代の歴史教育という点で取り組むべきものと考えたものであります。
今後、名古屋市と南京市の一層の友好を願っています。
