鯱城学園(高年大学)をめぐって事業仕分けで「廃止」の判定となったが、存続を求める声が大きい。学生会やOBらが、学長を務める河村市長に存続の要望を行なった。2013年度までは、学園を管理する指定管理業者との契約があることから継続の意向を明らかにしているが、河村市長は「市民の判定は重い」として、将来の運営については明言を避けた。
鯱城学園の現役“女子大生”のグループにお話を伺ったが、「廃止」には反対。2年間のカリキュラムで授業は週2日、年間を通じて体育祭や文化祭、修学旅行など様々な行事もあり、生涯学習として大きな役割を果たしている。毎年、抽選で倍率も高く選ばれたということで学生の士気もかなり高い。卒業後も定期的に同窓会や地域の奉仕活動などに取り組んでいるという。
事業仕分けでは、老人会と同じなどのコメントが見られたが、仕分け人(学識者・弁護士など)や判定員の方が、現場の実態を本当に調査しているかなど疑問が残る。今後、性急な議論とならないようしていかなくてはならない。
