今年2月の知事選への出馬をめぐって自民党から除名処分を受けた大村知事が、処分を不服として再審査請求を求めていた問題で、自民党は請求を却下した。大村氏は、県連の方針に反して、河村市長と連携して知事選挙への出馬をした。その後も自ら率いる地域政党「日本一愛知の会」で減税日本など他党の候補を推薦した以外に、衆院6区の補選では、公然と減税日本の候補を応援した。
処分について大村氏は「自浄能力もない情けない党になった。政権に返り咲くことも難しい」と不満をあらわにした。また処分には、異例の将来の復党を妨げるものではないと意見がつけられたが「(自民党に)戻るつもりはない」とはき捨てた。厚顔無恥で居直りも甚だしい。大村氏の一連の行動は、明確な反党行為であり、党人として到底許しがたい。比例復活で当選しながら、また県連会長や副大臣などの要職を歴任しながら、あまりに無節操だ。河村市長を究極のポピュリズムと批判してきたが、ドラゴンズの帽子を斜めにかぶり、自転車にのる光景は、おぞましい。「減税」も「中京都」も思いつき以外の何ものでもない。なるための手段は選ばない。ご本人は「戻るつもりはない」というが、永久追放すべきである。
