中京都構想のための「中京独立戦略本部」設置予算と地域委員会の意見交換会のための予算部分を認めるかどうかの各会派の意思決定をめぐって委員会が、予定通り開催されず空転した。まずは中京独立戦略本部については、具体的な中味が見えず、議論にならなかったが、紆余曲折の末、自民党市議団としては、「今後、構想の中味について議会に十分な説明をした上で、本部会議を行なうこと」との付帯決議をつけて、認めることとした。一方、地域委員会については、モデル地区の検証が行なわれていないことから修正削除することを決めた。
中京都構想については、これまでも4/14、4/20のブログでも示してきたが、制度的な全体像が曖昧で政策効果が期待できない。しかしながら、今回の6月定例会での震災対策などの補正予算の執行に影響を与えることから、苦渋の決断の末、付帯決議とした。一方、7/11の6月定例会最終日の本会議で河村市長の三大公約の1つである地域委の予算200万円を削除する見通しとなったため、河村市長は「再議」の意向を伝えた。再議となれば臨時議会を招集することになるが、補正予算の執行が出来なくなる。果たして本当にこの「地域委員会」が、市民の命よりも重要なのだろうか???
中京都構想については、東郷も3月定例会で厳しく糾したが、もともと自治法など法改正が必要であり、出来ないアドバルーンをぶち上げて、国会へ戻るための口実ではと批判した。7/9の朝日新聞によると河村市長が衆院選(愛知2区)で出馬を検討と報じられたが、中京都構想などもはやどうでもよい。民主の鵜飼議員が、本会議で中京都構想ならぬ「中途構想」となるのではと危惧したが、その嫌な予感もどうやら的中しそうだ。
(写真は、4/13CBCイッポウより)
