2008/2/13

終身刑と死刑  憲法・社会・官僚・人権

うーん、こんなニュースがあったのか、なんと。

大分前のニュースなので、産経新聞様、そのまま転載することをどうぞお許しください。貴重なニュースです。
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戦時中の軍法会議での「死刑」を除いて、1世紀余りも前から刑法上、「死刑」が存在しないイタリアでは最高刑は「終身刑」である。20人以上を殺したマフィアが終身刑では、被害者の身内の中には不満を抱く者も少なくないが、イタリア政府が国際的に「死刑廃止」の音頭を取っているのだから、致し方ない。

現在、イタリアの刑務所に収監されている終身刑囚は男子1269人、女子25人。このうち97人がすでに26年間以上刑に服している。26年という数字を挙げた理由は、終身刑といっても決して終身ではなく、26年間、刑に服せば、条件付き出獄の可能性があるからだ。それどころか、10年以上で服役態度が良好なら一時出所の恩典もある。
ただ、一時出所の終身刑囚の中には、仮出所中に再び犯罪を起こす例が少なくないのも問題だ。要するに、終身刑とは名ばかりで、一生を監獄で送る例はないといっていい。

さて、この5月下旬、終身刑囚310人が署名を集め、「将来に希望がないわれわれの人生は無に等しく、毎日少しずつ命を削られるような刑ならいっそ死刑にしてもらう方がましだ」との嘆願書を大統領に出した。

どうせ同情を買う狙いだろうと思っていたら、国会議員の多くから「終身刑廃止」の声が上がった。何事につけても、石は投げてみるものだ。(坂本鉄男)
(Sankei WEB 2007/06/24 08:32)
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イタリアの「終身刑」って、日本の「無期懲役」よりもむしろ軽いような扱いですね。日本の無期懲役は、昨年?平均で25年は受刑しているのですもん。

で、
常々疑問に思うんだが、死刑と、本当に仮釈放がない終身刑とどちらが重いだろうか、と。死刑を言い渡された人の何人かに会ったが、こんな言葉が頭に残る。
  「生きていても死んでもこのままなら同じです」
  「もう早く死刑になってしまいたいんです」
もちろん、私が麻原以外の死刑はなんとしても執行させないから、とか、そんな簡単に死なせないよ、と言うと黙ってしまうが。

(このところ、死刑執行が続いているから、なんとなく死刑確定していた人が次々と居なくなっていることはわかっていようし、新聞の当該部分は黒塗りされたりするうから?死刑の実感を深くしているだろうと思う。)

日本国会には、近いうち、死刑廃止議員連盟あたりから、重無期刑の創設・死刑停止の議員立法が出るようですね。死刑停止を付則ででも入れると通らないかと思うが、終身刑とも言うべき重無期刑は、できるかもしれない。

もしそれが通れば、死刑判決は著しく減り、多くが重無期刑になろう。過去の死刑の確定判決についても、一部は恩赦により重無期刑に変わろう。

考えてみると、終身刑は、下記の欠陥がある。
1−将来の自由になる微かな望みもない。むしろ死刑よりも残虐ではないか。
2−自暴自棄になれ、狂えと言っているようなもので、処遇があまりに困難である。
3−どうしたって着々と終身刑のものが増えることとなるが(イタリアで1300人ぐらいならば日本では2000人ぐらいまではなるのかなあ)、老齢になって死亡するという経済的負担を、まさにすべて国家が負担することとなる。
4−(言うまでもなく、終身刑についても究極的な自由の一つである自殺の自由もない)

まあ、究極の刑罰である死刑を廃止しないのであれば、私は終身刑や重無期刑の創設に反対するものではない。
だが、そこにもこんな悩みはあるのですね。イタリアの事例は、そんな矛盾が表に出たということでしょう。
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2008/5/31  3:28

 

無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのホームページ

私のホームページです。お時間と気分の許す限り、各ページを隅々までご覧になっていただければと思います。
また、ホームページまたはブログをお持ちの方は、もしよろしければ、ご自身のHPまたはブログの「リ. 

2008/5/31  3:28

 

 前にも説明しましたが、無期刑という刑罰それ自体は、「ずっと、いつまでも、一生刑務所に入っていてください」という性格の刑です。すなわち、無期刑とは、刑の終期なき「一生の期間にわたる自由刑」をいい、英語では、「life imprisonment」あるいは「life sentence」と. 

2008/5/31  3:28

 

こちら

自由刑(自由を剥奪する刑罰)の種類と特徴について詳説しています。是非(というかできれば必ず)お読みください。 



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