2007/11/29

少年事件−審判廷  憲法・社会・官僚・人権

うーん、重大事件の少年審判の審理について、被害者や遺族らの傍聴を認めようとする法律案を、法務大臣が法制審議会に諮問したとのこと。
来年の通常国会に出るのだろうか。

私は、これに関する意見につき、悩みます。

少年事件ももちろん担当しており、大人の事件以上に、被害者が疎外されているなぁと感じることも多くあった。(で、一方で、確定した後に民事裁判で記録取り寄せをすると、少年事件はすべての書面を家庭裁判所に出す形になっているので、すべて取り寄せできたりして、証拠として法廷に出されたものだけが取り寄せられる刑事裁判と異なるのが、実に不思議なんです)

だが、今は、重大事件については、家庭裁判所の後、既に大人並みの刑事裁判にすることも多くなった。逆送というその手続きになれば、つまりは大人と同様、刑事裁判で傍聴できる。

逆走にならない蓋然性があるのは、14歳未満あたりの事件や、精神障害や強度の発達障害や、うーん、交通事故で死亡や重症の場合などだろう。

日弁連は、こういっている。
<1>精神的に未熟な少年が、被害者がそばにいることで委縮し、正しい供述ができなくなる
<2>裁判官が少年に優しく語りかけて更生への意欲を目覚めさせることが困難になる――などを理由に挙げている。

たしかに、あの一般も傍聴できて、広い場所である法廷と、少年審判廷は余りに異なる。国会議員はまずは法廷と審判廷見学をしてもらいたいです。

で、報道によれば
>被害者団体によっては「事件直後に加害者の少年と向き合えば逆に
>被害者が精神的に傷つきかねない」との懸念も表明
なんです。被害者団体によって、意見も違う。

うーん、うーん。でも、決めた。私はこの改正に賛成。理由は、

1−実際、それなりの重大事件なのに自覚が薄い少年、また保護者が相応にあるように思う。大分昔の付添人だが、審判の後に親に怒ったこともあり。死亡ではないが被害者に後遺障害が残った事件だったかな。(これは大変なことなんです。依頼者に審判後に怒れば、つまりは弁護士としての報酬ももらわんでもいいから許せない!としたのだから)。
それらがすべて刑事裁判の方に「逆送」するのでもない以上、被害者に傍聴の機会をを与えるべきだから。

2−自分も少年事件の殺人未遂被害者や、未成年者が起こした交通事故の遺族になったことがあり、やはり少年審判から立ち会いたかったから。後者のときはなんとしても逆送にさせたく、様々な意見書、こちらなりの私的鑑定書出したものです。

自分として一番心配するのは、決して日弁連の言うようなことではなく、
−審判は逮捕後まあ10日ないし20日の勾留後の鑑別所48日ほどの間なので−
少年らのひどさがまだまだ消えなかったりすることで、被害者・遺族らがより傷つくことです。

ただ、傍聴するかどうかは、被害者らのもちろん選択できるところです。大人の刑事事件でも、今は裁判日程を検察庁が知らせているが、被害者らは必ずしも傍聴していない。

傍聴したい被害者・遺族らが傍聴できるようにする、その改正だから。

重要なことには、審判廷は、もっと広くして良いと思う、家事調停の待合室でいつも思うが、家庭裁判所の建物・構造には予算かけなさ過ぎです。
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2007/11/30  1:21

 

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