2018/8/3

接待マニュアル  カルト・宗教・犯罪

ボクシング協会とか言う所の、会長接待マニュアルでしたか、すぐに連想したのがオウム教団の「尊師接待マニュアル」でした。

―それは中高年齢層であればそれなりに覚えておられたかも。現物は西村新人類さんの所にあるかなあ、倉庫の中にあるかなあ。


「尊師 接待マニュアル」
1.宿泊について ホテル <宿泊のみの場合>
・原則として、お部屋は、デラックスなツインルームもしくはダブルルーム 。
・場合によって異なるので、必ず特総部と打ち合わせした後、手配する
・チェックイン、チェックアウト──尊師が、到着なさる前にチェックインを済ませる
・部屋が明るく、冷蔵庫が設置されていることが好ましい
・支部に近いこと
・ホテル代金を安くするように交渉できるので、特総部と話し合う

事前に準備しておく物
・ウェットティッシュ、ティッシュ、ジューサー、生のリンゴ15個(甘い もの、ふじ、むつ、世界一等)
・ミラクルポンド(温めてポットに入れる)
・空気清浄器
・レンジ
・フルーツ(メロン・マンゴー・キーウィ、イチゴ)
・ナイフ、フォーク、箸、コップ(2個)・カップ
・御宝髪(浴室)は保管する <ポアの集いにシークレット・ヨガがある場合>
・原則としてスイートルーム(寝室と応接室が仕切られていること)
・随行者──二室は必ず確保する(一室は行法指導部屋。一室は待合室。特総部と打ち合わせする)
・チェックイン、チェックアウト──尊師が、到着なさる前にチェックイン を済ませる

2.尊師の送迎 <お出迎え>
・新幹線を利用なさる場合は、あらかじめ座席番号を聞いておき、ホームでお待ちする
・出家者二名以上を駅側に置いておき、すぐにお乗り頂く
・航空機の場合は、空港の到着ロビー出口にて待つ
・お車の場合は、誘導が必要な時は先導する <お見送り>
・尊師の新幹線が出発するまでホームに残る
・飛行機に搭乗する際は出発ロビーに入るまで同行

3.切符の手配
・尊師は、新幹線はグリーン車の禁煙席、飛行機はJALのスーパーシート の禁煙席

4.控え室の準備
・ウェットティッシュ、尊師専用のイスか敷物か布団を用意
・熱いおしぼり、ミラクルポンドを用意
・空気清浄器、冷房や暖房は作動させておく

5.お食事 <尊師 お食事>
(1)尊師のお食事に関してはすべて無添加の自然食品を使う。野菜から調味料や洗剤に至るまで。
(2)だしは、必ず昆布・しいたけから取ること。市販のだしの素は決して使ってはいけない。インスタント食品は決して使わない(例えば、調味料入り味噌・お好み焼きの素・だしの素)
(3)冷凍食品は使ってはいけない
(4)尊師用には電子レンジは使ってはいけない
(5)尊師のお食事は、ミラクルポンドですべて調理するので、ミラクルポン ドは前もって特総部から送ってもらう
(6)味付けは、濃すぎず、薄すぎず、普通にする
(7)暗性食はお出ししないこと
暗性食──例えば、肉・魚類・甘いもの・ラーメン
ただし、尊師からご希望された時は、すみやかに手配する

<尊師 お食事の献立>
(1)菜食(色々なきのこ・根菜類を中心に)但しジャガ芋は入れない。ほうれんそうは使わない
(2)油揚を使った料理(おいなりさん・おそばなど)
(3)たんぱく質(豆腐・納豆・厚あげ・グルテンミート・卵料理など)但し 、高野豆腐は余り召し上がらない
(4)フルーツ(メロンは必ずお出しする)他にイチゴ、キーウィ、スイカ、マンゴー(なるべく季節のフルーツ)
(5)岩海苔・焼き海苔
(6)お吸い物(野菜スープ・すまし汁・みそ汁−あわせ味噌)
(7)大学イモ(はちみつごま)
(8)お好み焼き・カレーライス、支部名産の食べ物が喜ばれる
(9)リンゴジュースは、お飲みになる前に作る。ホテルなどで無理な場合はあらかじめ作っておく。リンゴは必ず生のリンゴ(ふじ・むつ・世界一など)ジューサーで作る

<尊師 お食事の準備>
・いつでも尊師がすぐに召し上がれるようにしておく。着いてすぐ召し上がる。
セミナーの後すぐ。例えば、おそば等。麺類はあらかじめゆでておく
(乾麺は使用しない)
・弁当をいつも用意しておくこと <ホテルで食事をなさる場合>
・資料不足により不明

6.随行者のお弁当
・オウム汁とごはんとたんぱく質(豆腐・納豆など)
・尊師の残り物は入れてよい「結び」
・尊師とケイマ大師の貴重な時間をムダにしないように時間厳守。
・切符の手配についても、尊師希望の交通機関と時間を、ケイマ大師もしくは随行者にお聞きする
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2018/8/3

オウム教団での薬物製造・使用  カルト・宗教・犯罪

オウム教団での薬物製造・使用のことにつき、書いておきます。

 これ、教祖の裁判では、当初の17件には入っていたが、審理促進のために13件にすべく早くに取り下げられてしまったので、「未解明」と誤解している人がいるので、記載します。薬物については、確かに使用の全容は、明確にされてないんですが、出家者のほとんど、在家の相当数に対してイニシエーションとして使用されたのは公知の事実です。その体験談も実に多い。

 そして、故土谷死刑囚の判決(LSD密造)、故遠藤死刑囚の判決、林郁夫無期懲役刑の判決でも記載されていますが、ここでは、それらの下でワークしていた女性の、平成8年3月6日判決を示しておきます。他の事件は犯人蔵匿だけであることから、かなり詳細に書かれている判決文なので。

 これも、判例時報1576号149頁に出てます。具体的には、教団幹部らと共謀の上,・注射用チオペンタールナトリウム約1700グラムを製造した薬事法違反,・麻薬であるメスカリン硫酸塩約3000グラムを製造した麻薬及び向精神薬取締法違反という途方もない量を作った犯罪です。


 ああ、覚せい剤が暴力団に流れていたとかはガセネタですから。一部暴力団員とかが適当な話をしていますが何ら裏付けないものです。故村井が殺される前に教団には1000億円あると言ったなぞは、あれは不得意な英語で100億円というのを間違った言ったものと思われます。教団は2‐300億円を10年間余りで集めたと思われ、100億円と言いたかったなぞは不思議ではないんです。


 犯人隠避・犯人隠匿、薬事法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反被告事件
 平成8年3月6日、東京地方裁判所刑事第三部判決
 裁判長裁判官 山田利夫 裁判官 大熊一之 西野吾一

     主   文
 被告人を懲役2年に処する。
 未決勾留日数中190日を刑に算入する。

     理   由
(犯罪事実)
第一 被告人は、宗教法人オウム真理教(以下、「教団」という。)代表者甲こと乙、教団所属の丙、丁らと共謀の上、いずれも厚生大臣から医薬品製造業の許可を受けた者でないのに、平成6年11月上旬ころから平成7年2月中旬ころまでの間、山梨県西八代郡(番地省略)所在のクシティガルバ棟及び同番地の一所在のジーヴァカ棟とそれぞれ称する教団施設内において、エチルマロン酸ジエチルエステル、二ーブロモペンタン、チオ尿素及び金属ナトリウム等を用いてチオペンタールナトリウムを合成した上、これに炭酸ナトリウムを加えて、医薬品である注射用チオペンタールナトリウム約1700グラムを業として製造した。

第二 被告人は、前記乙、丙、丁及び教団所属のE子、Fらと共謀の上、麻薬であるメスカリン硫酸塩の製造を企て、平成6年12月下旬ころから平成7年3月上旬ころまでの間、前記クシティガルバ棟及びジーヴァカ棟において、3・4・5ートリメトキシベンズアルデヒドを原料とし、これにニトロメタンを反応させるなどして、3・4・5ートリメトキシーβーニトロスチレンを合成し、これに水素化リチウムアルミニウム、硫酸エーテルを反応させるなどして、麻薬であるメスカリン硫酸塩粉末約3000グラムをみだりに製造した。

第三 犯人蔵匿―省略  (証拠)(省略)
 (補足説明)
一 被告人は、注射用チオペンタールナトリウム(以下、「チオペンタール」ともいう。)の製造に関与したのは、平成6年12月下旬ころから平成7年1月下旬ころまでの間であり、メスカリン硫酸塩(以下、「メスカリン」ともいう。)の製造に関与したのは、平成7年1月下旬ころから3月上旬ころまでの間であると供述する。確かに、被告人がチオペンタールとメスカリンの製造に現実に関与した時期は、その供述するとおりと認められるが、以下に説示するように、犯罪事実欄に記載した期間の製造について責任を免れない。

二 すなわち、前掲の関係証拠によれば、次の事実が認められる。
1 まず、チオペンタールの製造については、教団内において麻酔剤を非医療目的で大量使用していたところから、教団代表者乙の指示により、アモバルビタールナトリウムの製造と同様に、全身麻酔薬であるチオペンタールの大量密造を企てることになった。そこで、教団幹部の丙、丁やその部下の**子らが、平成6年11月上旬ころから、クシティガルバ棟とジーヴァカ棟において、既に教団内での実験で一応確立されていたチオペンタールの製造工程に基づき、原料となる薬品類を効率よく反応させ、かつ、収量を増加させるため、反応温度、PH値、反応量等の反応条件を検討しながら、チオペンタールの量産を開始し、同年12月下旬ころまでに約1000グラムを製造した。丙らは、教団内で化学薬品類の研究、合成を行う厚生省と称する部署に所属していたが、この厚生省が、平成6年12月下旬ころに丙を大臣とする第一厚生省と丁を大臣とする第二厚生省とに分かれた後、第一厚生省に属することになった***子らの反応条件についての検討結果を踏まえて、第二厚生省がチオペンタールの量産を引き継ぎ、平成7年2月中旬ころまでの間に、クシティガルバ棟において少なくとも合計約700グラムを製造した。

2 また、メスカリンの製造については、乙が教団の宗教儀式に使用するため、幻覚作用のある薬物で製造可能なものはすべて製造するよう丙らに命じたことを受け、丙の部下である***子は、丙の指示に従い、平成6年12月上旬ころから同月下旬ころまでジーヴァカ棟においてメスカリンの製造実験を行い、標準サンプルの合成に成功した。そこで、丙は、このことを乙に報告するとともに、***子に対してメスカリン三キログラムの製造を指示した。***は、平成6年一二月下旬ころ、場所をクシティガルバ棟に移し、丁らの協力を得ながら実験を継続した結果、平成七年一月中旬ころメスカリンの製造工程を確立し、これに基づいて、同月下旬ころから、丁の部下である被告人らとともにメスカリンの量産を開始し、同年3月上旬ころまでの間に約3000グラムを製造した。

3 ところで、被告人は、チオペンタールの量産が始まった平成6年11月以前に教団のいわゆる出家信者となって、平成6年12月初めころから、丁の指示の下にクシティガルバ棟でアモバルビタールナトリウムの製造に取り組んでいたが、第二厚生省に所属した関係で、同月下旬ころ、クシティガルバ棟でのチオペンタールの量産に加わった。そして、平成7年1月下旬ころから、丁の指示により同じクシティガルバ棟でメスカリンの製造に従事するようになった。

三 以上のとおり、チオペンタールにしてもメスカリンにしても、その他の薬物と同様に、教団内で使用する目的で、教団代表者乙及び教団幹部の指示に従って大量密造が企てられ、それぞれの製造実験を通じて確立された製造工程に基づき、教団信者らが役割分担をしながら継続的に製造したものである。かねてから教団の出家信者であった被告人は、チオペンタールの製造に関与する以前に、同様の薬物であるアモバルビタールナトリウムの製造に取り組んでおり、それをやめたのはチオペンタールの製造に関与するためであり、チオペンタールの製造から外れたのもメスカリンの製造に従事するためにほかならない。要するに、被告人は、教団の一連の薬物密造計画の一員となり、その過程で被告人の担当が変更になったにすぎない。そして、被告人は、指示されるまま、従前における***子らの反応条件についての検討結果を踏まえた製造工程を引き継いで、チオペンタールの製造に関与し、メスカリンについても、同様に***子らが確立した製造工程に基づいて製造に従事したのである。そうすると、被告人が現実に関与する以前の製造についても、承継的共同正犯として刑事責任を負うべきであり、被告人が現実に製造から外れたからといって、共同正犯から離脱したとすることもできない。

 (法令の適用) 省略
 (量刑の理由)
一 本件は、教団に所属していた被告人が、教団幹部らと共謀の上、注射用チオペンタールナトリウム約1700グラムを製造した薬事法違反、麻薬であるメスカリン硫酸塩約3000グラムを製造した麻薬及び向精神薬取締法違反の各事案と丁を隠避させ、蔵匿した事案である。

二 まず、薬事法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反についてみると、チオペンタールは呼吸停止等の副作用がある医薬品であり、メスカリンに至っては有害な麻薬そのものであるが、これらの薬物を製造するに至った経緯は次のとおりである。
 教団では、麻酔分析にヒントを得て、教義等に疑問を抱いている信者の選別や信者への教義の定着度を確認したりするための手段として、チオペンタール等を購入して使用していたが、次第に使用量が多くなって、外部から怪しまれずに購入を継続することが困難となったため、チオペンタールの製造を企てた。また、このころ、乙の霊的なエネルギーや経験を授けると称する儀式において、信者に薬物を摂取させて幻覚等を体験させ、これによって信者を獲得し信仰心を強化するという方針をとっており、その一環として、幻覚物質であるメスカリンの製造を企てた。いずれの薬物についても、教団のダミー会社を通じて購入した薬品類や器具等を用い、周到な実験を重ねてノウハウを確立した。これらの薬物の量産は、教団内の厚生省(厚生省が第一厚生省と第二厚生省とに分かれた後は、第二厚生省)が担当した。

 このように、製造のきっかけは、およそ医療とは無縁であり、薬物の害悪を一顧だにせず、薬物を摂取させられる者たちの人間性を全く無視したものであって、厳しく非難されなければならない。犯行態様も、計画的であるばかりか、教団ぐるみの組織的なものである上、製造量は、チオペンタールが約1700グラム、メスカリンが約3000グラムに及び、甚だ多いのであって、極めて悪質な犯行である。

 被告人は、平成6年12月下旬ころから、チオペンタールの遊離酸の合成工程を主に担当し、平成7年1月下旬ころからは、メスカリン製造の全工程を担当していて、それぞれの製造の不可欠で重要な部分に関与しており、その果たした役割は大きい。特に、チオペンタールの遊離酸の合成に当たっては、二酸化炭素の吹き込みの効率を上げる方法を考案し、メスカリンの製造に当たっても、分液処理に関して積極的に提案をするなどしている。

三 次に、犯人隠避・蔵匿についてみると、(省略)

四 以上のような事情に加え、いずれの犯行も、その違法性を十分認識しながら、教団の教義や乙ら教団幹部の指示に従うことのみを絶対視した上でのものであり、法を遵守しようとする態度に欠けていることを併せ考えると、被告人の刑事責任は重いといわなければならない。

五 他方、被告人は、教団幹部に指示されるまま各犯行に関与したにすぎず、従属的な立場にあったこと、チオペンタールとメスカリンの製造については、核心的なノウハウの考案には関係していないこと、犯行を率直に認め、犯行の背後にある教団を脱退し、教団とは今後かかわりを持たない旨公判廷で述べて反省の情を示していること、前科前歴がないことなど、被告人のために酌むべき事情が認められる。

六 しかし、これらの酌むべき諸点を考慮しても、前記のような刑事責任の重さに照らすと、被告人を主文の実刑に処するのが相当である。   以上
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