2015/11/27

高裁で無罪―「故意」の再検証を、など  カルト・宗教・犯罪

高裁で無罪―「故意」の再検証を、など

オウム事件女性K被告が高裁で無罪判決でしたね。以下、コメントとします。

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1―弁護人の努力と高裁裁判官の判断、偉いっと思います。証拠を精査して「故意」につき「疑わしきは被告人の利益に」判断されたものです。本人として、運ぶように指示された物がなんなのか、薬品だと分かってとしても何のためなのか分からないという状況は実によく理解できます。末端の実行犯であればあるほど、幹部らが起こそうとしている各事件のごく一部を指示されるまましていたのが実態でしたから。まして、重なるマインド・コントロールと薬物まで使用した洗脳の結果、思考能力と意欲を停止・減退させられていたのが、まさにカルト団体オウム集団のメンバーであり、各事件の関係者にもそれが強く影響しています。

2―従前のオウム裁判では、「故意」につき、知らない筈はないといういわば政策的な思考で有罪認定がされてきた印象があります。この際、死刑が確定している実行犯12名と無期懲役の者を含め、事件によっては本当に「故意」があるといえるのか、その程度は、その強さからして非難可能性の程度はどうかなど、請求されている再審開始の判断においても、改めて慎重に考えてほしいと考えます。

3―なお、この「薬品を運んだ」という行為は、1995.5.16の都庁職員爆傷事件に至ります。それは、1995.3.20の地下鉄サリンも、3.30の長官銃撃事件も起こり、ようやく公安警察が動いていて監視されていた段階での事件でした。裁判傍聴でも、本人が薬品を運んでいたところの写真も証拠に出ていたと下記の通り報告されています。なんとか止められなかったか、と改めて強く感じました。
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20140522/archive

4―また、同被告は高橋克也被告につき犯人隠避もしていたのですが、平田信被告と同居していた女性と異なり、逮捕の3年以上前に終了していましたから公訴時効が完成していて起訴されなかったものです。なお、同被告と逮捕直前まで同居していた別の男性は、同被告についての犯人隠避罪として執行猶予付有罪判決となっていますが、同被告が無罪であっても嫌疑のあった人を匿っていたので、有罪が変わるものではありません。」

5―最後に、オウム集団(アレフ、ひかりの輪ほか)にあっては、K被告が無罪であっても、オウム集団によって都庁職員爆傷事件が起こされたこと、その他の事件もデッチ上げなどでないこと、地下鉄サリン事件までのすべての殺傷事件がもちろん絶対者麻原さんの指示による事件だったことを忘れず、ねつ造云々などと勧誘の際に言わないでください。

6―誘われた方は、どうぞ、下記にある元信者の話や、麻原さんへの判決文くらいは読んでから決めてください。また、当初からオウムやアレフと聞かされなかったことの疑問を忘れず、観察処分の対象となることは理解された上で入信継続を決めていってください。
http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/shuki/3.html
http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/trial/4-6.html

上記の5、6とも関係しますが、高裁裁判長の説示中には、下記があったとのことです。
「審理した結果、法律的には無罪となりました。ただし、客観的には、あなたが運んだ薬品で重大な犯罪が行われ、指を失った被害者が出ています。あなた自身が分からなかったとしても、あなたの行為が犯罪を生んだことを、心の中で整理してほしい」

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