2015/11/5

「琉球県」と「格別ノ御高配ヲ」  憲法・社会・官僚・人権

「琉球県」と「格別ノ御高配ヲ」

 退任間際の前知事に埋め立てを承認させ、今回の法的根拠ある知事の取消に対しての日本政府の対応、酷いものだ。おいおい裁判となって行くが、裁判官は法の趣旨を理解してしっかりせい、といいたい。

 そして辺野古。つまりは地元警察では生ぬるいとして、警視庁から機動隊を多数動員してまでのごぼう抜き、海上保安庁のやりかた。これも酷いものだ。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=140064

沖縄戦を生き延びた85歳の文子おばあが、メガホンを手に機動隊に向って言った言葉は実に重い。
” わたしたちはね、死人の血をのんで生きてきたんだよ。わかる?
 そんなにねぇ、基地を作りたいんだったらさ、
人間のね、血の腐った水をね、
 泥水をのんでからね、沖縄に基地を押し付けなさい。
 防衛局のみなさん、聞いてるの?”


 いったい、日本国政府は、成田空港建設の経緯から何も学んでいないのか。その数倍の混乱と、後世にいつまでたっても拭い難いがたい不信感を残すことを理解していないのか。安倍政権、自民党政権の今の主力が、さまざまな歴史とその重さを知らない政権でありすぎる。

 ひょっとして、大田実海軍中将(1945.6.13自決)の6月6日午後8時16分の電報も知らないのだろうか。末尾に全文を出しておきます。ここには「天皇陛下万歳」「皇国ノ弥栄ヲ祈ル」などの言葉はなく、ひたすらに沖縄県民の敢闘の様子を訴え、最後にこうある。「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」日本国政府・日本の戦後史は、この叫びに応えていない。倫理的に許されない国家姿勢だ。

で、なんで「沖縄県」なんだ、と調べた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%9C%8C
の一部------
琉球処分の際、明治政府内では「琉球県」の名称も検討された。これは1879年(明治12年)、琉球藩を廃して沖縄県が設置される際に俎上に上っていたものである。内務卿の伊藤博文から太政大臣の三条実美に提出した同年3月1日付の琉球処分に関する文章には「琉球藩ヲ廃シ、更ニ琉球県ヲ被置候、此旨布告候事但県庁ハ首里ニ被置候事」とあり、琉球県の名称が使われていたが採用には至らなかった。この間の経緯は不明であるが、中国語由来の琉球に対し、沖縄のほうがより日本帰属の意思が明確になるため選ばれたと推察できる。用語としての「沖縄」は元々は沖縄本島を指す言葉であったが、沖縄県設置により鹿児島県奄美群島を除く琉球諸島全域が沖縄と呼ばれるようになり、より広義に解釈されるようにもなった。と


「独立」という言葉は容易に出してはならない。独立して日本国に過去からの損害賠償などすべてを請求するという法策もあるが、そこに至る危険と損失が沖縄自身として途方もないものとなりえるから。

「琉球県」への名称変更に向けた運動を始めるとか、すべきでは、と思う。これによって、政府と本土人に独自性と歴史の重さを強調できる。もともと諸島合わせた地域は「沖縄」ではなく「琉球」でありより歴史ある名、筋も通る。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E5%AE%9F
原文[編集]
文中の□部分は不明

発 沖縄根拠地隊司令官
宛 海軍次官
左ノ電□□次官ニ御通報方取計ヲ得度

沖縄県民ノ実情ニ関シテハ県知事ヨリ報告セラルベキモ県ニハ既ニ通信力ナク三二軍司令部又通信ノ余力ナシト認メラルルニ付本職県知事ノ依頼ヲ受ケタルニ非ザレドモ現状ヲ看過スルニ忍ビズ之ニ代ツテ緊急御通知申上グ

沖縄島ニ敵攻略ヲ開始以来陸海軍方面防衛戦闘ニ専念シ県民ニ関シテハ殆ド顧ミルニ暇ナカリキ

然レドモ本職ノ知レル範囲ニ於テハ県民ハ青壮年ノ全部ヲ防衛召集ニ捧ゲ残ル老幼婦女子ノミガ相次グ砲爆撃ニ家屋ト家財ノ全部ヲ焼却セラレ僅ニ身ヲ以テ軍ノ作戦ニ差支ナキ場所ノ小防空壕ニ避難尚砲爆撃ノガレ□中風雨ニ曝サレツツ乏シキ生活ニ甘ンジアリタリ

而モ若キ婦人ハ卒先軍ニ身ヲ捧ゲ看護婦烹炊婦ハ元ヨリ砲弾運ビ挺身切込隊スラ申出ルモノアリ

所詮敵来リナバ老人子供ハ殺サルベク婦女子ハ後方ニ運ビ去ラレテ毒牙ニ供セラルベシトテ親子生別レ娘ヲ軍衛門ニ捨ツル親アリ

看護婦ニ至リテハ軍移動ニ際シ衛生兵既ニ出発シ身寄無キ重傷者ヲ助ケテ敢テ真面目ニシテ一時ノ感情ニ馳セラレタルモノトハ思ハレズ

更ニ軍ニ於テ作戦ノ大転換アルヤ夜ノ中ニ遥ニ遠隔地方ノ住居地区ヲ指定セラレ輸送力皆無ノ者黙々トシテ雨中ヲ移動スルアリ

是ヲ要スルニ陸海軍部隊沖縄ニ進駐以来終止一貫勤労奉仕物資節約ヲ強要セラレツツ(一部ハ兎角ノ悪評ナキニシモアラザルモ)只々日本人トシテノ御奉公ノ護ヲ胸ニ抱キツツ遂ニ□□□□与ヘ□コトナクシテ本戦闘ノ末期ト沖縄島ハ実情形□一木一草焦土ト化セン

糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト謂フ
沖縄県民斯ク戦ヘリ
県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ
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