2012/3/28

それぞれの選択と、理解しがたい見解と  大地震・原発・基地

それぞれの選択と、理解しがたい見解と

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 とある弁護士の文章を見ていたら、とうに横浜を出て、西日本のかなり遠隔地に子どもと共に引っ越しており、そのうち登録も取消しするようなことが書いてあった。
 わあ、と驚いたが、それは個人の選択の自由。


(昨年3月、私もたまたま立場が自由だった一人の子どもには関東地方から離れてもらい、4月からは関西の大学に行くよう勧めた←万一の場合に一人は健康に生き残る可能性を高めたいから。3月中の1−2週間で戻ってきてしまった)

 だって、福島第一原発は、当時も今も危機的な状況のままですもん。4号機だったかの使用済み燃料のプール、再度の大地震で、否そうでなくてもその内に壊れてしまって水が抜ければ丸裸でとけていき、やがて大量の放射性物質、ケタケタケタ違いのが放出されるのだから。

 また、本日又は数年以内に首都圏大地震も、まあ来るだろうから。
 だから重畳的に危ないもの。

 外国人はだいぶ減ったのではないかな。パニックにならない日本人、特に東京近辺は真実、素敵だと思います。だっていつかは死ぬものであり、逃げるに適当な所などないし、あっても避難は実に大変そうだし。

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 福島県内の警戒区域ではないところ、だが不安なところから避難してきている方と避難してきていない方がいる。

 自分の意見としては、どの程度からか明確ではないが、福島県内の相当に不安な所からは、避難すべきだろうと思う。まして小さな子供や若い男女にあっては。

 だが、それも個人の選択の自由なのだろう。
 避難しないことで批判される理由はない。避難することで批判される理由もない。


長期間となると家族間で意見が違ってくることもあり、大変だがどうか家庭崩壊にならないように願うばかり。

 だって、避難生活自体に大変な苦痛と障害があるのであり、将来の癌発生などの可能性の増加よりも(たとえば、喫煙経歴との比較ではどうなのかが分からない。たとえば、喫煙室で子どもを育てるほど、なのはどの範囲なのか。)、今、家庭が崩壊したり生活の苦労で健康を害することの被害の方が大きいこともあるのだから。

 それらの経済的、精神的な負担は、すべて東電と国こそが負担すべきこと。
 そして金銭では償いきれないものがあることを自覚して、東電と国は謝罪をし続けるべきこと。

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 だが、例えば、神奈川県で、岩手や宮城の瓦礫を受け入れないとする意見など、理解がしがたい。地域エゴというほかない。神奈川では宮古市の?みたいだけれど。

 だって、
1−神奈川と岩手県など、放射性物質の飛散において有意の差などないもの。
2−危険が増加すると言うならば、岩手県に子どもを含め県民がいるだもの。
3−家族にタバコを吸う人がいて室内でタバコを吸われるのと比較して、そこまで有害というわけではなさそうだもの。(今の大人の多くは、そうやって育ったものです。まあそれで癌死亡者数に影響はあるのだろうけれど。)
4−放射性物質を除去できる焼却炉を開発できるのはまだまだ先のようですし、その開発と完全配備を待つなど、していられないもの。
5−どうせなら、福島にやたら大きな穴でも掘って埋めてしまえ、なんていう意見は、私はとても言えないもの。
6−まして、神奈川県は、東電から電気を受けてきた地域だもの。

7−例えば、神奈川県の廃棄物の焼却灰なども、西日本のに比べれば、有意の汚染があろう。それは、拒否する合理的な理由があろと思う。奈良県で神奈川県廃棄物の焼却灰の拒否が始まったですね、それは理解できます。無理にお願いできるレベルなのかどうかが課題。
 「岩手県の瓦礫を受け入れない!」なんてやって来た神奈川の人はどう答えるんでしょうかしら。そもそも神奈川県など首都圏では焼却灰を秋田県その他で受け入れてもらっていたものです。将来どうしたいのでしょうか、と。

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家庭ごみ灰:奈良の産廃業者、神奈川の焼却灰拒否
「放射能不安」住民反対で /神奈川新聞?3月24日
 神奈川県内の家庭ごみ焼却施設から出た焼却灰を奈良県御所(ごせ)市で埋め立て処分していた同市の産業廃棄物処理業者が、「放射能が不安」という住民の批判で今月上旬から受け入れを中止していたことが分かった。灰の放射性物質は国基準の数十分の1で、焼却灰を搬出した神奈川県の自治体は「拒まれた理由がよく分からない」と困惑している。全国各地で東日本大震災関連のがれきや焼却灰の受け入れが検討されているが、家庭ごみを巡って受け入れ中止になったのは異例。【大久保昂】
 搬出が中止されたのは、湯河原、真鶴両町が燃やした焼却灰。2月の測定で、1キロ当たり144〜490ベクレルの放射性セシウムが検出され、東京電力福島第1原発事故の影響があるとみられている。しかし、国が示している埋め立て可能な基準値(8000ベクレル)や、関西広域連合が設定予定の受け入れ基準値(2000ベクレル)を大きく下回っていた。
 両町によると、焼却灰は湯河原町の最終処分場に埋め立てていたが、処分場から有害物質のカドミウムが漏出している可能性が指摘され、昨年12月に埋め立てを中止。灰からは問題になるほどのカドミウムが検出されておらず、代替処分先を探して御所市内の産廃処理業者に受け入れてもらった。今年1月27日から3月上旬までに約300トンを搬入した。
 しかし、今月になって搬入を知った奈良県内の反対派住民らは、搬出元の両町に抗議や問い合わせをし、インターネットでの呼び掛けもあって電話は十数件になった。奈良県や御所市などにも電話が相次ぎ、産廃業者は「地元に迷惑を掛けられない」と7日に搬入中止を決めた。新たな受け入れ先は見つかっていない。インターネットでの呼び掛けに応じた奈良市の女性(39)は、「国の基準値は高すぎて問題外。がれきも灰も運び込まないでほしい」と話している。
 環境省によると、家庭ごみの灰を巡って、放射性物質が基準値を下回るのに受け入れを拒否されるケースはあるが、搬入開始後に中止に追い込まれるのは異例。同省は「基準値はかなり厳しく設定している。理解を得られるよう努力したい」としている。
 ◇湯河原の保管場所は2、3カ月で限界
 奈良県内で埋め立てが中止されたのは、湯河原町真鶴町衛生組合が設置する美化センター(湯河原町吉浜)で燃やした焼却灰。同組合によると、中止後の焼却灰は23日現在で約130トンに上り、センター敷地内に1トン入りのコンテナバッグに詰め、ビニールシートで覆って保管している。
 同組合の名川英明所長は「1日当たり7〜8トンずつ増えているが、保管場所は2、3カ月は持ちこたえられる。その間に新しい受け入れ先を探すが、新年度になれば何とか引き受けてくれるところが出てくるのではと期待している」と話している。【澤晴夫】
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 その他の利権云々とか、費用云々は、しょせん付随的な理由として言われているというしかないが、それらは分からず。ただ思うのは
・費用がある程度高くかかろうと、一刻も早く処理すべき。
・拒否することで、瓦礫に苦しむ地域の人たちが、どれほど悲しい想いをさせているか、知るべし、と。

そして、運動をするならば、まだまだある筈のホツトスポット探しとその対策とか、もっと多種類の食べ物検査とか重要なことをすべきでないか、と。

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 また、例えば、「100%の安全はあり得ない、だから経済のために原発は再稼働さすべき」なぞという意見など、実に理解しがたい。
馬鹿か、なんと無責任な!と思う。


 だって
1−原発のいざという時の危険性は途方もないものだもの、だから100%でなくとも、世界全体の原発で99.999999999999%の安全性が必要なはず。それが、そんな比率での安全性など到底保障されていないのだもの。
2−まして、地震国の日本、地震の季節に入った日本において、なんだから。
3−何ら事故がなくても、原発は高レベル廃棄物のことで、これから先数十万年も負担をかけるのだもの。子々孫々に迷惑をかけ、人類が滅びた後も迷惑をかけるのだもの。

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2012/3/28


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東京地方裁判所第425号法廷、昨日午前11時から、判決でした。
A被告についてです。第7刑事部合議係です。

懲役1年2カ月、未決算入20日でした。
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以上を報告し、あとは新聞を転載しておきます。

毎日新聞様及び東京新聞様、全文転写(但し名前をAと書きなおし)のことどうぞご容赦を。いくつかの新聞のうち、もっとも詳細に書かれている感じであり、2つ合わせるとよく分かるので。
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オウム事件:A被告に懲役1年2月 元オウムの平田被告蔵匿「極めて悪質」
−−東京地裁判決
 元オウム真理教幹部、平田信(まこと)被告(47)=逮捕監禁罪などで起訴=をかくまったとして犯人蔵匿罪などに問われた元信者、A被告の判決で、東京地裁は27日、懲役1年2月(求刑・懲役2年)を言い渡した。吉村典晃裁判長は「真摯(しんし)に反省し、既に教団とのかかわりや精神的帰依はなく更生(立ち直り)が期待できる」とする一方、「平田被告が長期間捕まらなかったのはひとえにA被告の行為のためで、極めて悪質」と指摘し、実刑とした。
 A被告は初公判で起訴内容を認めて被害者らに謝罪し、弁護側は執行猶予付き判決を求めていた。記者会見した主任弁護人の滝本太郎弁護士は「判決は重すぎて不当」とし、控訴の意向を示した。
 公判でA被告は、かくまった理由を「平田被告が警察庁長官銃撃事件の実行犯と疑われ、誤った逮捕などを避けるため。愛する人を守りたかった」と説明。判決はこうした動機を認定しつつ、「心情は理解できなくないが、大きく酌むことはできない」とした。
 言い渡し後、吉村裁判長は「服役を挫折と受け止めず、新たな生活のスタートにしてほしい」と語りかけると、黒のスーツ姿のA被告はゆっくりと一礼した。
 判決によると、A被告は、目黒公証役場事務長拉致事件や宗教学者元自宅マンション爆発事件(共に95年)で平田被告が特別手配されていることを知りながら、97年5月〜昨年12月、「吉川祥子(よしかわしょうこ)」の偽名で借りた東大阪市のマンション2カ所でかくまった。
 検察側によると、A被告は95年、教団幹部から1200万円の逃走資金を提供された平田被告に頼まれて共に逃亡。東北地方を転々とした後、96年に大阪府に移動。約14年間、整骨院などで働いて生計を支えた。【和田武士、野口由紀】
毎日新聞 2012年3月27日 東京夕刊
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元オウム女性信者実刑 懲役1年2月 東京地裁判決
 目黒公証役場事務長の逮捕監禁致死事件で特別手配されていたオウム真理教元幹部の平田信被告(47)=逮捕監禁罪などで起訴=をかくまい、逃亡を手助けしたとして犯人蔵匿などの罪に問われた元信者A被告の判決公判が二十七日、東京地裁で開かれ、吉村典晃裁判長は、懲役一年二月(求刑懲役二年)を言い渡した。
 判決理由で、吉村裁判長は「凶悪犯罪の容疑者が捕まらなかったのは、被告が十四年以上にわたってかくまったためであり、社会への影響も大きく悪質だ」と指摘。弁護側が執行猶予付き判決を求めていたのに対し、吉村裁判長は「自首して反省し、教団への精神的帰依もなく、更生が期待されるが、刑の執行を猶予すべき事案ではない」と述べた。
 判決言い渡し後、吉村裁判長は「挫折であるとは受け止めないでほしい。刑務所に入ることはけじめや責任を取ることです。新たな生活のスタートであってほしいと考えています」と語りかけた。黒のスーツ姿のA被告は深く頭を下げた。
 判決によると、A被告は、平田被告が一九九五年に起きた目黒公証役場事務長仮谷清志さん=当時(68)=の逮捕監禁致死事件などで特別手配されていることを知りながら、九七年五月上旬〜昨年十二月三十一日まで、大阪府東大阪市内の自宅マンションでかくまった。A被告は偽名を使って整骨院で働き、生計を支えていた。
 判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した弁護人の滝本太郎弁護士は「被告は深く反省している。執行猶予とせず、実刑としたのは不当判決だ。挫折を深めさせる必要はない。控訴すべきだと思うので、被告と相談したい」と話した。
東京新聞 2012年3月27日 夕刊
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2012/3/19

公開討論云々−森達也氏  カルト・宗教・犯罪

森さんの公開討論申し入れ云々について

森さんは、http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/colums03.html
巻頭コラム148と、149の最後に、
「討論を提案すれば筋が違うと逃げ、ネットで悪罵を書き連ねる。 そのレベルに自分を落とすつもりはない。とにかく以降は黙殺する。でも“けじめ”だけはつけなさい。」


と書いているので、付言します。

そもそも、『公開討論申入』とかの混乱ぶりは下記のとおり。そもそも、そんな申し入れなど当初来ていない。「創」の篠田さんに返事しているうちに、森さんにあって当方が拒否した、と書いていた状態。森さんとしては、「創」と外にもあるのかな(松本死刑囚の訴訟能力についてだが)討論しようと雑誌に書いたことで申し入れしたつもりのようでした。なお、そう書いてある「創」は当方は当時読んでおらず知る由もなく、読んでも対応する義務なぞもちろんない。
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%8E%C2%93c&inside=1&x=30&y=10

その後は下記のとおり。それをまあ、コラムでは冒頭のとおり書くんだから、「ああ言えば上祐、こう書けば森達也」という外ないではないか。

で、理由は下記の3つ。
第1に内容のことと、
第2に討論するに足りる相手かどうかということ、
第3に相手方に利用なぞされたくない、ということ。


第1に、森氏は、下記のとおり、事実関係ではなく、まずもって「麻原の精神状態」がもっとも大切だとして討論したいとしているが、彼と当方とがそれを討論する意義は一切ない。
 意見は違ってもノンフィクション?問題として批判対象とする事柄ではないから、抗議書には入っていないのです。抗議書と関係のない事柄を主とした討論など、抗議書をきっかけとして応じる必要などなし。


なお、森さんの訴訟能力と責任能力を取り違えていいるという青沼さん批判は、松本死刑囚のこれら能力自体を論じているのではなく、取り違え論法というか屁理屈を批判しているのです。

http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/colums02.html
森氏は、上記の内のNo.139 ( 2011.9.4 )でこういう。
>最も重要な論点である麻原の精神状態
>に対する認識の相違を議論することができるのでは、
>と期待したけれど、そんな論点は抗議書のどこにもない。


既に私は、下記要旨のとおり書いている。
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http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110909/archive
2011/9/9「あの事件」から目をそむけているのは?で、
・オウム真理教と事件の本質・特質を探るについて、麻原の裁判以降の精神状態は「最も重要な論点」なぞでない。
・訴訟能力について、私どもと森さんが「議論」しても意義なぞない。非専門家同士が、ましてあやふやな情報でもって議論しても意義がありようがない。当たり前のこと
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第2に、オウム真理教事件とその本質については、裁判記録さえ碌に読んでいないこと明らかな森さん、無視ないし軽視する森さん、そして下手な屁理屈ばかりをこねる森さんとは、討論する意義があるまた意味がある相手では全くなく、

第3に、森氏は「売らんかな主義」のようであり、相手をすればて、『A3』の販売増などを願っている森さんを喜ばせるだけ、だからです。「創」誌上での討論なぞも、森さんとそのコラム欄を継続して維持している同出版社を喜ばせるだけ。
−だからこそ、批判は授賞させた講談社への抗議だったのです。

下記参考のとおり。
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http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110908/archive
2011/9/8「ミスリードするな。賞やるな」なんだけど
備忘録までに−森達也氏挨拶
「---いろいろ批判が来てますが、基本的には全部反論できます。ぼく自身は、これによってAmazonの順位が500位くらい上がったんでね、ありがたいことで。もっともっと油を注ぎたいぐらいなんですが、あまり良質な火じゃないんでね、どう扱えばいいのかなというところですが、全く動じていません。問題にしてませんので、逆に講談社の皆さんに、審査員の皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ないとも思いつつ、でも結構みなさんもね、『ご迷惑をおかけして』というと『や、や』と、なんかワクワクはしてるんで、やっぱりみんなメディアにいる人はみんなそうだろうなと。内心はね。結構おもしろがってくれてるんじゃないかなと。ぼくも結構ワクワクしてるんで、今日もこのあと何か来てくれればいいなと」
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http://dailycult.blogspot.jp/2010/04/blog-post_19.html
やや日刊カルト新聞 2010年4月19日
「森達也監督、ヤル気のなさを全力でアピール 」日経BPネット 2010年04月の抄本
─ いま「A3」を撮ったら海外での評価は高くなるんでしょうか?
森 どうだろう。作品の内容にもよりますけどね。ただ、いまとなってはもうオウムを撮ってもしょうがないですね。「A2」を撮った後に「A3」という構想があったんだけど、そのとき撮っていればまた違ったものになっていたかもしれない。いま撮るんだったら多分、オウムじゃないでしょうね。
─ 何を撮りますか?
森 自分を撮るかな。
─ 森さん自身をってことですか?
森 うん。僕にとってのオウムは何かというのを。オウムそのものを撮ってもしょうがないですよ。もはやあまり意味がないし、映像をやるなら環境を整備しないといけないので、いまはそのゆとりがない状態なんです。
─ ゆとりが出来ればいつでも作れる?
森 出来ればね。出来ればやっぱりやりたいけど……。さっきも言ったように「A」も「A2」も赤字です。「A3」だってたぶん赤字でしょう。スポンサーなんて絶対に付かないし。……僕の本が50万部くらい売れてくれれば(笑)。そしたら一本映画を撮りますよ。*********


 森さんにおいては、当方の抗議書につき、言いたいことがあるならば、自らしっかりと媒体なり、ブログなりで、発表すればいいものです。講談社や選考委員に向けて、それこそ釈明すればいいのです。全部できる、と言っているんだから。

それがとんとされて来ず、ようやくあった今回は「(松本死刑囚のサリン散布命令は一切否定している)一審弁護団の弟子の暴走論」に同意すると言いながら。、「(松本死刑囚は)サリンを撒けと指示をした、と認める」なぞと、信じがたく「それだけで発言者失格−誰にも相手にされないほどの矛盾」という墓穴をほっているんです。


 ちなみに、選考委員には中沢新一も入っているという笑い話。また選考過程で司馬遼太郎の言葉の引用はしっかりと批判されている(選者は司馬さんのオウム真理教問題での言葉は知っていたのでしょう)。また立花氏は書籍への評価ではなく森さんの姿勢への評価としたいようでしして、なんとも。

で、森さん、冒頭転載の所に書いてあったが、
やはり「とにかく以降は黙殺する」のですかしら。

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2012/3/18

オウム真理教の著作権、ほか−調停申立の件  カルト・宗教・犯罪

申立人をオウム真理教犯罪被害者支援機構(代表者理事長宇都宮健児)、相手方をAleph(代表者共同幹事鈴木一弘)及び合同会社宝樹社(代表者代表役員橋本英治)とする、東京簡易裁判所への調停申立について−著作権のこと外

 この3月15日に、3月5日に申し立てた上記調停につき記者会見をした由、私も代理人6人の一人です。
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オウム被害者機構が調停申し立て…アレフに請求
 オウム真理教による事件の被害賠償を巡り、「オウム真理教犯罪被害者支援機構」は15日、教団主流派の「Aleph」(アレフ)と関連会社に未払い分約1億6400万円の支払いなどを求める調停を5日付で東京簡裁に申し立てたと発表した。
 申立書によると、アレフは教団の破産管財人と、被害者らへの賠償の一部として9億6000万円を2005年6月までに分割払いすることで合意したが、支払いが進んでいない。申し立てはさらに、教祖だった松本智津夫死刑囚(57)の説法のDVDを、著作権を譲り受けた同機構に無断で信者に販売していることについても、販売差し止めなどを求めている。
 記者会見した同機構副理事長の中村裕二弁護士は、「教団は、資金繰りは潤沢なのに賠償をおざなりにしている」と批判した。−2012年3月15日20時49分 読売新聞
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読売新聞様、3日後でもあり、全文転載をどうぞお許しください。
朝日新聞、毎日新聞は何も書いてないのかな。
時事通信、NHK、日本経済新聞では著作権の事も含めて報道しているけれど。

オウム真理教問題における「著作権」扱いは
とても大きな事柄です。


記者には申立書写しを配ってあるそうなので、以下一部、出します。

    申立の趣旨は下記のとおり。
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1 相手方らは、申立人に対し、各自、金1億6488万1413円及び平成23年7月2日から支払い済みまで年5分の割合の金員を支払え

2 相手方らは、申立外破産者オウム真理教(東京地方裁判所平成7年(フ)第3694号及び第3714号破産申立事件。以下、「破産者オウム真理教」という。)破産管財人阿部三郎弁護士に対し支払い約束をした、破産者オウム真理教の「破産債権の残債務全額」について、その支払時期、支払方法について申立人と協議をせよ。

3 相手方らは、破産者オウム真理教の著作権(破産者オウム真理教の設立準備以降、本件破産決定までに、破産者のために作成または譲渡されていた説法、詞章、歌詞、音曲、写真、絵画、録音・録画など一切の著作権及び著作物に関する権利を含む)にかかる著作物を、いかなる態様においても複製、頒布及び販売してはならない。

4 相手方らは、下記DVDを製造してはならない。
      記
   平成22年1月の公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」41頁記載のいわゆる麻原説法DVD(「信徒用説法集DVD」全14巻、1巻あたり金3万円合計金42万円)

5 相手方らは、相手方らが製造した前項記載のDVDを廃棄せよ。

6 相手方らは、申立人に対し、第4項記載のDVDについて、相手方らが申立人の著作権を侵害して複製した数量、頒布した数量、販売した数量、売上金合計額及び収益金合計額をそれぞれ明らかにせよ

との調停を求める。
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すなわち
1−オウム真理教は平成8年3月28日破産し(東京地方裁判所平成7年フ第3694号、3714号)、その説法・映像などを含む著作権の一切は同破産管財人阿部三郎弁護士の管理する破産財団に属しました。
 そして、支援機構は、破産管財人との平成21年3月18日付合意書第5条にて、教団への残債権のすべてとともに、下記のとおり著作権も譲り受けました。

 「甲(破産管財人)は、破産者の著作権(破産者の設立準備以降、本件破産決定までに、破産者のために作成または譲渡されていた説法、詞章、歌詞、音曲、写真、絵画、録音・録画など一切の著作権及び著作物に関する権利を含む)を、乙(支援機構)に無償にて譲渡する。乙は、上記著作権に瑕疵があった場合も甲に対して一切の担保責任を問わない。」

 これは同日付にて東京地方裁判所の許可を得ています。


しかるに、オウム真理教(後の名称「アレフ」)は

第1に、支払いを滞るばかりか、

第2に、足立区入谷の施設を取得し、

第3に、著作権侵害をし始めました。


−平成22年1月の公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」にあるとおり
http://www.moj.go.jp/psia/kouan_naigai_naigai22_naigai22-00.html
でダウンロードできる全文の41ページ。具体的には、麻原説法DVD(「信徒用説法集DVD」全14巻、1巻あたり金3万円合計金42万円)を販売し始めるという著作権侵害行為までも始めた。
 機構はアレフに対して平成23年7月20日付、21日到達の書面で、著作権侵害行為の中止と、収益金の明細などを明らかにするよう求めた。勿論、その後の著作権侵害行為もやめるよう警告している。
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2−アレフは破産管財人との間で、平成12年7月6日、破産債権(合計金51億5830万9374円)の残債務全額を引き受ける旨約してます。
 その支払い方法についてはその後色々あり、今回の調停では1億6488万1413円を直ちに支払うことと、その余の金員支払方法の協議を申し入れた。

3−また、合同会社宝樹社は、出資者、運営者、本店所在地などから見て、この賠償義務などの関係では法人格が別だと主張できる筋合いではなく、今回、相手方にしました。
 なお、足立区入谷のアレフ施設購入は、同社名義でされています。

以上、報告までに。

何にしても、

1−アレフも、一般信者さん、その他のすべての方々においては、(昨年7月に通知が到達していて知らないとは言えないアレフ幹部のみならず)この記者会見・報道にて、今後は「著作権が支援機構にあるとは知らなかった」とは言えないものであり、侵害しないようにお願いします。

2−色々な目的のために麻原説法など出されている方、また出そうとする方などは、法律上許される範囲の「引用」などの場合を除いて、どうぞご連絡下されれば、と思います。事情に応じて適切に対応することになります。

71460

2012/3/16

森達也氏言説の滅茶苦茶  定義・知識人の責任

http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/index.html
http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/colums03.html

森達也さんの、月刊誌『創』の3月号、4月号の記載及び上記ブログの記載につき、書きます。個人としての書き込みです。

第1に、少し長くなるところ、最も述べたいことを書きます。

 森達也さん、自分で墓穴を掘っていることに気づきませんか。著作『A3』が、更に滅茶苦茶な本だったと認めることになるのですが、良いのですか。すなわち、森さんの今回の主張により、森さんは「麻原はサリンを撒けと指示した」と認めつつ「弟子が暴走した」論を張っていることになるのです。幼児でも分かる矛盾と考えますが気がつきませんか。一審弁護団は勿論、教祖のサリン指示とかはなく弟子は暴走したと主張し(それ自体は一貫した主張)、森さんはその主張に「同意する」と書いています。どういうことなんですか。ひょっとして、弁護団の主張も知らずに同意を表明したのですか。

第2に、森さんの今回の文章要旨は下記です。
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『創』3月号で森さんは、
1−私や青沼さんが、森さんが、『A3』で弟子の暴走説を言いつつ、2011年1月1日のブログで「サリンを撒けと命じた」と前提に記載しているのは、正面から矛盾していると指摘したこと(下記の所)に対して
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20120103/archive
http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-17.html

 森さんは、自らの『A3』の26−27ページ、180ページ、346ページにて、「サリン散布を撒くこと指示」「犯罪を命じ」「サリン散布を命じた」と記載していて、従来から言っていたことだから矛盾しない、と反論しています。


2−改めて「彼らの主張らはすべて反論できる。」と言いつつ、その他の論点は書いておらず、です。

そして、最後は『A3』を読んでほしいと、読者にまたお願いしています。
****************


第3に、先に感想を述べます。

このような理屈は、まあ
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110908/archive
2011/9/8「ああ言えば上祐、こう書けば森達也さん」−言説変更
に書いたように、森さんは言い方を変えてきているから。更に屁理屈を捏ねて来るのかな、と思ってはいたものです。

朝日新聞2011年9月6日夕刊の記事「教祖と弟子の相互作用」−塩倉裕氏の記事の一部
****
森は、「麻原彰晃の意図とは別に」「勝手に」側近が動いたとする「暴走」説を退ける一方で、「自分たちはすべて管理されている」と弟子たちが思いこんだ時間こそ「主語を失った過剰な忖度」が駆動したのではないか、と話した。(抗議に対しては)森は「本の内容を踏まえた批判とは思えない。無罪主張をした覚えはない。」と語る。
***

もちろん上記は、
1−森氏は、『A3』で、松本死刑囚について「有罪だ」とか「無罪を主張しているのではない」などとは、一切書いてない一方、
2−一審弁護団の主張に確信的な同意しているというのですから。
下手な屁理屈に過ぎる、と。
****
そして、今回、森さんはまあ尚更に墓穴を掘っている、と。

第4に、これは手続き論の要請ないしお願いです。

1つは、森さんにあって当方に向けて意思表示をするのであれば、単に本を送るだけでなく、また自らのブログに書くだけでなく、私宛の手紙なり、メールなりを下さいませ。

2つは、森さんブログにおいてもこちらのURLを明記などしなければ、読者にとって判断ができにくいので、対処してください。折角インターネットなのですから。

3つは、森さんのブログでは、『A3』批判の内容も、森さん反論の内容もとんと分からず、『創』を読まなければ分からないようになています。自分の反論内容ぐらいはどうぞ転載してくださるようお願いします。

上記1の点に付言するに、本を送ることで意思表示したとか、反論を求めるというのは、メディア人の傲慢でしょう。また、ブログに幾ら記載しても、それで当方向けに意思表示をしたことにはならないです。

上記2の点に付言するに、森さんにおいて当方URLなど表示してくれなければ、読者は森さんの言葉を読むだけとなってしまい易いと思います。メディアリテラシーとかいう観点からも良くないでしょう?そのような措置を望みます。

上記3の点に付言するに、月刊誌ですから1か月を過ぎたならば著者自身が転載しても、同出版社は了解するのではないでしょうか。そうしないと森さんのブログの読者は、「森さんが反論した、し尽くした」と即断してしまう恐れがあります。まさかそのようにしたいから詳しくは書かない、ということではないのでしょうけれど。

以下、それであっても、2月25日記載したとおり森さんブログに気がついたので、まあ時間がとれた今日、記載しておきます。本来ですと、2つの抗議書−日本脱カルト協会の抗議書と3人の抗議書−は、いずれも『A3』にノンフィクション賞を授与した講談社へのものですから、森さんが色々書いても書かなくてもいいのでしょうけれど、

でも
1−社会と『言論界』に、広く深く知っておいてほしい。
2−『A3』がオウム集団が残ることについて、新しい人を勧誘するときのちょうどよい材料となっていることから、記載しておきます。


第5に、『弟子の暴走論』は書いたが、『サリンを撒けと命じた』とも書いてあるから、今回の滝本・青沼の批判は当たっていない、という反論について、です。

 簡潔に言うと、今回の森さん摘示の記載なぞもちろん分かってますよ。その上で、『A3』における弟子の暴走論、一審弁護団の主張に同意するとも書いてある「弟子の暴走論」と、今回指摘の記載を矛盾なく読むためには、森さんは、連載途中において「サリン散布を命じた」と書いたけれどもそれは撤回した趣旨である、と読むほかないのです。
 「連載を終える今」として記載してあり、書籍『A3』の終わりに近く、一審弁護団の主張に同意と明記している以上、そう読むのが当然ではないでしょうか。すなわち、 森さんは、『A3』につき、プレイボーイ2005年2月号から2007年10月号までにの連載をベースにして書いているところ(6ページに記載)、一端は「サリン散布を命じた」と書いたが、それを撤回して一審弁護団と同じ考えに確信したと判断する外ないものでした。
 幼稚園児でも分かる矛盾を、森さんがまさか知らないなんて思わないですから。


 ですから、今回改めて、森さんにおいて松本死刑囚が「サリン散布を命じた」と認めたのであれば、驚きという外なく批判したのです。
 そして、一体どうしてそこまで墓穴を掘れるのだろう、「乱雑な書き殴りの文章であって、矛盾だらけの本なんです」と認めるようなものなのだが。そして私は、なんでこんな人の言説をいつまでも相手にしなければならないのだろう、またなんでそんな人の言説をメディアの一部を使うのだろう、講談社は『A3』へのノンフィクション賞を撤回してほしいなあ、森さんは今年から「集英社開高健ノンフィクション賞」の選考委員になったのだが(気がつけば『A3』は集英社刊なんですね)解任してほしいなあ、開高健が泣いている、とますます感じるのです。


1 まず、森さんは、今回『創』に記載されてありますが、より詳細には『A3』にこう書いています。

27ページ「地下鉄にサリンを無差別に撒くことを指示した動機を含めて、事件の本質は未だに解明されていない。」

180ページ「どんな言葉で弟子たちに犯罪を命じたのか。そのときはどんな思いでいたのか。」

346ページ「ならばそのグルである麻原は、いったい何を考えて、何を目的として、サリン散布を弟子たちに命じたのか、あるいはそもそも麻原はどの程度に明確に指示を出していたのか、それらの答えを語らせなければならない。」


2 一方、森さんは『A3』で、下記のとおりに書いています。

485ページ「連載初期の頃、一審弁護団が唱えた「弟子の暴走」論について、僕は(直観的な)同意を表明した。二年半にわたる連載を終える今、僕のこの直観は、ほぼ確信に変わっている。ただし弟子たちの暴走を促したのは麻原だ。勝手に暴走したわけではない、そして麻原が弟子たちの暴走を促した背景には、弟子たちによって際限なく注入され続けた情報によって駆動した危機意識があった」

487ページ「「言い換えれば幹部信者たちが、「これは尊師の指示である」として、信者たちに指示や通達を伝えることがとても多くなった。甲して過剰な忖度は暴走する。危機意識の高まりと省庁制度導入は、ほぼ同じ時期に丙そうした、いわば危機意識の塊となった中枢と、これを忖度しながら勝手に指示を出す側近たちの構造はこうして出来上がる。」−487ページ

94ページ、これは上記の「連載初期の頃」の記述とか「直観的な同意を表明した」所に当たるものでしょう。
「「史上最も凶悪」VS「全面無罪」、ありえないほどそう反している。結果としては弁護団の構築した弟子の暴走論は、麻原無罪をという無理を通すための世迷ごととして社会からは激しい反発を受け、裁判所からは判決で一蹴された。つまり「史上最も凶悪」が勝利した。
 確かに「弟子の暴走」だけを事件のメカニズムとする弁護側の主張には、僕も全面的な同意はできない。でもどちらを選べと言われたなら、オウム事件は「史上最も凶悪」で「組織的、計画的な協副犯罪」であり、麻原は「異常なまでに」強烈な権勢欲と支配欲を満足させるために」、「冷酷無情、卑劣極まりない犯行」を指揮したとの断定よりも、「背景には弟子の暴走が働いていた」との記述の方が、はるかにリアリティーがある。」


3 麻原被告の一審弁護団の「弟子の暴走」論は、下記のとおりです。これは813ページほどに上る弁論要旨の一部です。森さんは知ってますよね?。仮に全文など持ってなくても、当時新聞には出ていたことです。
**********
総論−弟子の暴走の説明
 一九八九年ごろから、教団は親たちによる信者への脱会活動、法人化妨害行為、報道機関による攻撃などによって非難にさらされていたが、被告は泰然としていた。
 これに対し、村井秀夫(故人)、井上嘉浩、新実智光らの高弟は、例えばタントラ・ヴァジラヤーナの教義には、殺人を肯定する教えが含まれる、ポアには殺害の意味も含まれるなど被告の教義を曲解、悪用していた。
 高弟は「敵対勢力」に対して強い反感と敵がい心を持ち、人々の魂の救済には手段を選ばないという、誤った解釈の下に行動した。
**********
XI 地下鉄サリン事件
第1 事実経過
第2 争 点
1 被告人による指示の不存在
(5) 結論
ウ 以上のとおり、被告人が地下鉄内にサリンを撒布するよう指示をした事実は一切ない。

第3 小 括
以上のとおり、本件で撒布されたものがサリンであることは立証されておらず、本件被害者らがサリンによる被曝の結果死傷したことも立証されていない。
   また、被告人には本件の共謀及び殺意は認められず、殺人罪・殺人未遂罪が成立しないことは明らかである。
*****


4 ということで、「抗議書」作成にあたっては弱ったものです。
 森さんは、いくつかの所では「サリン散布を命じた」とか書きつつ、一審弁護団の主張に同意する、「弟子の暴走」とまとめておられるんだから。
 結局、森さんは、連載途中において「サリン散布を命じた」と書いたけれどもそれは撤回した趣旨である、と読むほかない、それが自然な読み方である、と判断して書いたのです。


 いかがでしょうか、それとも「地下鉄にサリン散布は命じたが弟子が暴走したものだ」とか「一審弁護団の主張に同意して弟子が暴走したと考えるが、麻原はサリン散布を命じたのである」と言い続けますか。そんな幼稚園児さえ分かる矛盾した論法に立つのですか。
 信じがたいです。抗議書作成にあたっては、批判対象とはするものの、一審弁護団同様にそれ自体は一貫した主張だと考え、『A3』の中のしょもなさすぎる根本的な矛盾につき、「連載経過の中で考えを変更したのだろう」と解釈して差し上げた(善解)ものだったのに。
 どうぞお答え下さい。


第6に、森さんが、その他の指摘についてやはり答えないままであることについて。

 このことについては、私として、2月25日に「「創」を見ても、下記にある私ども3人の抗議内容のうちも「A3」やご自身自体に関する点が、まったく網羅しておらず、反論の体際がいまだ取れてないです。森さんは、全て反論できるとの趣旨を授賞式で言われていたとのことでもあり、どうぞ、上記を参考にして、追加があれば、お願いします。」と記載したのですが
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20120225/archive
 森さんは、『創』3月号では、「彼らの主張には全て反論できる。でもその作業は余りに辛いし情けない。自分の作品について説明や補足は絶対にしたくない。しかもこんな形でここまでが限界だ。」などと書いたままです。
 折角反論されるならば、全てについてされればよろしいかと思います。一般的にはまともなノンフィクションなのか、を検討するにあたり重要なポイントが多いと思います。

 その他の指摘とは、下記のとおりです。まず2つの下記抗議書に詳しく書いてあるものです。
http:/www.jscpr.org/other/201109kogisho.pdf
http://www.jscpr.org/other/201109kogisho_sub.pdf
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110903/archive

a 確定判決を検討・記述せず考察していないこと。531ページにものぼる『A3』の中で、27ページの1カ所のみにという驚き。(項目の6に記載)

b 実行犯と面談・手紙のやり取りを先入見で利用していること(同じく7)

c 松本死刑囚の陳述1997年4月24日の意見陳述のほとんどを記述せず、分析していないこと(同じく8)

d 切り貼りと恣意的な引用、信用性のないものまでの引用(同じく9)
・地下鉄サリン事件直前のサリン原料のジフロ保管に関連する事柄は、降幡賢一著「オウム法廷」に強調して記述してあること。
・中川被告の「巫病」指摘とそのエピソードは、藤田庄市氏が雑誌『世界』2004年4月号で初めて指摘し、同著「宗教事件の内側」(岩波書店、2008年10月)にて記載してあるが、藤田氏文献はなんら参考文献ともされていないこと。
・一審判決日の傍聴だけで、逮捕時からの精神鑑定のことつまり責任能力の鑑定について言及し、さらにそれを後に訴訟能力のことを言っただけだと変えて述べて
・司馬遼太郎氏の発言の引用方法が恣意的に過ぎること。

e松本死刑囚の視力障害につき、水俣病説の無責任すぎる流布(同じく10)

f 映画「A」についての基本的な情報を提供していないこと。(同じく11)


以下は、私のブログ2011.9.18に追加記載した細かいが、時には重要なところです。1からその10です。
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110918/archive

g 211ページ最後から4行目−「(1990年)1月10日に25人の幹部信者を集めた」−というのは、「2月10日」の間違いでしょう。初歩的なこと。

h 376ページ、私のブログの「実にまったくあきれている」について、私が筆者を取
り違えているとの指摘について。

i 445ページと508ページ−1995年3月17日の、自衛隊での警察官の防毒マスク装着訓練につき、「マスメディアからは看過された。ほぼスルー。だから知る人は少ない。なぜスルーされたのかはわからない。」などとあるが、何を言っているのか、とっくに広く知られていること、筆者の情報不足に過ぎる。

j 446ページ−「一審弁護団が実施した現場周辺住民へのアンケート」とあるが、弁護団自体がアンケートしたと言う話は聞いてないが、他との間違いではないですか。

k 481ページ−サリンプラントを含めた施設の撤去−「人が近隣に居住しているようなエリアではない。残しておいて別に当面の問題はないはずだ。」−本当に見に行ってるのですか、化学兵器禁止条約は知らないのですか。

l 477ページ−1995.4.24初公判−これ、1996.4.24の間違い

m 483ページ−「サティアンがすべて解体された翌年の97年には、その跡地の一部を使って「富士ガリバー王国」なるテーマパークが建造された。」−しょもない一部報道かネット間違い情報の転記でしょうね。

n 488ページ「主治医に任命されていた中川智正」495ページ「主治医であることを含めて」514ページ「主治医的な立場にいた」−なんともころころと変わること、遠藤誠一死刑囚はどうでしたかしら。

o 492ページ松本死刑囚の心情の推察−いかに会えない死刑囚だとは言え、良くもまあこのように心情を推察して書けるものだ、と思う。ノンフィクションなのか、これ。

p 505ページ「確かに、数日後に強制捜査があると深刻に憂慮しているのなら、のん気に正悟師昇進を祝う会などを執り行うだろうかと考えるのが普通だろう。」とか、麻原のロシア行きの計画のことが書いてある。−事件経過を知らないことの自白。サリンを撒かせたりするためにこそ宗教上の地位を上げさせるもの。ロシア行きはもろ逃亡のため。

q 509ページ−警察の捜査予定が「結果としては、地下鉄サリン事件を誘発したことになる。」−そんなの常識でしょうが。


以上のとおりです。
 細かい所まで書きました。主たる「弟子の暴走論」云々だけでも十分でしょうが、森さんは抗議書にすべて反論できると何度もしているのだから、aからfも追加して書かれるべきだったと思います。

 それにしても、今回の主張により森さんは「麻原はサリンを撒けと指示した」と認めつつ「弟子が暴走した」論を張っていることになるのです。一方で、森さんが同意した一審弁護団は、教祖のサリン指示とかはなく弟子は暴走したと主張しているので(それ自体は一貫した主張)が、どういうことなんですか。
 それとも
※ 「地下鉄にサリン散布は命じたが、一方で弟子が暴走したものだ」とか
※ 「一審弁護団の主張に同意し弟子が暴走したのだが、一方で麻原はサリン散布を命じたのである」
などと訳の分からんことを言い続けますか。まさか、そんな幼稚園児さえ分かる矛盾した論法に立つのですか。
16

2012/3/16

PMCS、カウンセラーの倫理  カルト・宗教・犯罪

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 滝本弁護士は、「一般的に言えば、カルトから連れ出された人は、心にポッカリと穴が空き、自己嫌悪に陥ります。次に教祖を恨みます。そして教祖を恨む自分を恨みます。それを乗り越えなければ」と克服への対処法について説明。
 また、依存癖や、0か100という白黒の発想が消えにくく、精神的にも幼くなっているという。「カウンセラーの方に依存してしまうこともあるので、それを避けなければいけません。カルト巡りにならないように、そこをきちんと理解したカウンセラーにつくことが大事です。同じような立場の人と交流することも必要でしょう」と述べ、「復帰への時間がどれくらいんかかるかは人それぞれですが、急がせないでほしいです。ぼちぼちの精神でゆっくりといくことが第一です」と強調した。
******


1−ポスト・マインド・コントロール・シンドローム
PMCS、なぞと呼ぶこともある。
脱会してからの心理状態の変化と、途中の危険性のことです。

上記はこの3月9日付、電話取材による「スポーツ報知」の記事。まあ1週間過ぎたから転載ご容赦を。うーん、
・「連れ出された人は」ではなく「脱会した人は」です。
−連れ出されただけで辞めるはずもなく、心に穴があく筈もなし。
・経過途中に戻りたくなることがある
ということが抜けてしまっていた。

その他は簡潔にまとめられていて素敵だと思うが、うん十分確認しないとやはりいかん、と反省した次第。

2−カウンセラーの倫理は下記のとおりと考える。
これは、日本脱カルト協会でのものだが、会員でなくとも是非参考にして守ってほしいと思う。もともと下記サイトに出しております。
http://www.jscpr.org/norm.htm

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破壊的カルト問題にかかわるカウンセリングにあたる者の申し合わせ
                            2000.1.22
 破壊的カルト問題にかかわるカウンセリングにあたる者(以下「カウンセラー」という)は、深刻化する破壊的カルト問題に対応すべく、カウンセリングの広がりと充実を目指し、次の通り申し合わせをする。

1 目的・種別
 カウンセリングは、破壊的カルトにからめとられた本人の自立・自己の回復を目的とし、また家族らの福祉に尽くすことを目的とする。

 破壊的カルトに関するカウンセリングは、重要な関係人たる家族についてのカウンセリング、本人の脱会カウンセリング並びに脱会後の自立のためのケアーカウンセリングからなる。

2 カウンセリングの開始
 カウンセリングは、本人または本人の家族らからの相談によって始める。このとき、カウンセラーの各立場に応じて、場所、費用、方法などについて、十分に協議するものとする。

3 技法
 カウンセリングにあたっては、本人らの心理状態、そこに至る経緯、自らとの心理関係などについて十分に注意して、誠心誠意努めなければならない。

 特に脱会カウンセリングにあたっては、家族と本人が中心となり、これに助力する立場であることを確認する。

 カウンセラーは、嘘・偽りの内容を伝えたり、恐怖をあおってはならない。医師が治療で行うとき以外は、当然のことながらいかなる薬物も使用してはならない。

4 影響力について
 カウンセリングは、本人らに対し、多大に感化を与えるものである。したがって、カウンセリングにあたっては、カウンセラー自身の個人的宗教、思想、信条に同化させることを目的としてはならない。

5 尊重と協同
 カウンセラーは、正当な理由と根拠なく他のカウンセラーを非難してはならない。

 カウンセラーは、必要あるときは他のカウンセラー、精神異常にわたるときは精神科医、法的問題にわたるときは弁護士など、その職務を尊重し、かつ協同してカウンセリングに務めなければならない。

6 研修
 カウンセラーは、自己の能力を高めるべく、カウンセリング手法の修得のため、他のカウンセラーと交流する、文献研究をするなどして、自己の研修に務めなければならない。

7 秘密を守る権利と義務
 カウンセラーは、本人及び家族の秘密を守らねばならず、何者からもこれらを明らかにするよう強制されない権利をもつ。特にマスメディアについては、依頼人の明確な許可を得なければならず、研究会、会誌等で事例報告するときも十分な匿名性を確保しなければならない。
*********
8

2012/3/15

「支援団体」なんて言ってない。  カルト・宗教・犯罪

光文社刊−週刊誌「女性自身」3月27日号162ページ
*****
担当弁護士の滝本太郎氏は
「彼女の支援団体を通じて、新居は既に確保できました」
と語った。
******

なんて書いてある。そんなことは言っていない。

そりゃ、釈放されたときに身を寄せる場所はなんとかできたし、それは、裁判にて裁判所や検察庁にも伝えてあるが、「支援団体」なんて書かれた日には、とんでもない誤解を招くではないか。

困ったものだ。コメント確認のためのファックスとかさえ来ていないのに、どうして「語った」なぞと書けるのか、不思議です。

同じ記事には、テレビスタッフが嘆願署名を集める活動をするとか言っていた、などとも記載ある。そんな話はとんと聞いていないですよ。するなら出すのは弁護人を通じて、3月6日の裁判で裁判所へですが、そんな署名など来ていない。そもそもテレビステッフがそんな運動をする筈もない。実に記事自体が怪しいですねえ。

 従来は、メディアは新聞も雑誌も、初歩的な過失、意図的又は文字数調整の結果、間違いや捏造記事も平気で流していたのだろう。
 だが、ネットブログがある今日、ごく一部の方のみが知るだろうけれど、間違いを知らせることができる。そして、インターネットは、検索性とともに新聞や雑誌よりも保存性があり、かつアクセスしやすい周知性がある。メディアの間違いは、永遠に残されていく。
 思うに、捏造は論外だが、誰でもどんな機関でも、間違うことはあるものです。そんな場合「無謬性の神話」を維持したくて、間違いはないと屁理屈をこねたり、知らぬふりをし続け嵐が去るのを待てばいい、という態度ではなく、素直に間違いは随時訂正する姿勢を取ればいいのに、と思う。今日、それこそが信頼を維持すると思うのだが。具体的には「訂正欄」というのを創り、訂正がなければ「今日は訂正はありません」としておくことでむしろ信頼されるのではないか、と思うのだが。


「女性自身」の私の言葉に関する間違い報道は、そりゃ、何度も書いてきた朝日新聞ほどではないけれど。
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