2012/2/29

週刊朝日-2.28  メディア・ネット

・朝日新聞記者って、
・またこの企画を通す編集長とか上司?って、
ふざけているなあ、それともデムパなのかとまで言いたくなる。

全くなんなんだ。人ひとりの人生がかかっている件なのに。
関係者は左遷すべきほど酷く情けないことをしたんだよ、と私は感じるんだが。


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「未来学」の鳳華 中島知子の問題解決は「意外と早い」と予想
週刊朝日 [2/28 17:29]
霊能者にマインドコントロールされ、引きこもり状態といわれる、オセロの突っ込み担当、中島知子さん。彼女の近未来を、東洋易学と西洋占星術を基に運命分析を行う鳳華さんに予想してもらった。
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中島知子さんは、俗称・無邪気星の「金の星」です。この星は、とても陽気で、周囲を楽しめる天性の素質が備わっているので、芸能界は最高の天職です。
そんな中島さんが、周囲との隔離を選んだのは、星のタブーな部分を動かしてしまったから。
人気俳優と破局し、大物歌手との不倫のあと、相方・松嶋尚美さんが結婚・出産。過去のみじめな自分と、相方のように幸せになれない自分......。
この星のタブーは、「他者への嫉妬・比較」「過去へのこだわり」。 −−以下略
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19

2012/2/25

森達也さん  定義・知識人の責任

あれ、森達也さん、
この2月20日、下記に書かれているんですね。
http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/index.html

2週間前くらいでしたか、月刊誌「創」がたしかに贈呈として送られてきていました。ですが、その送付にて、反論を求める意思表示だとは知らなかったです。メールでも下されれば分かるのですが、時に発行物は来るものでして、それでは分からないです。

今は諸般の事情から、とても対応する時間がないです。
おって、するならしますからご容赦を。

なお、「創」を見ても、下記にある私ども3人の抗議内容のうちも「A3」やご自身自体に関する点が、まったく網羅しておらず、反論の体際がいまだ取れてないです。
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110903/archive
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110918/archive

森さんは、全て反論できるとの趣旨を授賞式で言われていたとのことでもあり、どうぞ、上記を参考にして、追加があれば、お願いします。

追加がなければ、ないのかな、と考える外なくなりますが。

また、当方は森さんと異なって密接な発行媒体など持っていないものであり、ブログならばブログなりでされてみてください。

草々−滝本太郎
12

2012/2/25


守秘義務違反を犯しているのはどこの誰なのか、とつくづく不思議に思う。「捜査関係者」とあるがなあ。

反面取材は今回も無かったです。

いろいろな情報が、時にはメディア操作の為の情報が、捜査側から恣意的に流れていたりするのだろう、とつくづく感じます。

今回は、既に捜査も終え、3月6日予定の裁判では明らかになることですし、争いのない点であり、もともと自首事案ですから今更、特に重要な秘密漏れ、というものではなかろうが、なんで漏れるの?と不思議です。

これは、本人の1月10日メッセージの「警察や周囲の人に気づかれそうになると、移動しました。」にある具体的なことです。

 というか、警察官は、彼女が辞める前に訪れてもいた。確かに女性は化粧とか髪形という武器があるけれど。警察官はすべて彼女の写真を持たされていたはず、と聞いていたのだが−1997年当時、なにも写真週刊誌に拠らずとも彼女自身も手配犯−それも平田信と共に逃げている−として。

 朝日新聞は警視庁からの情報とあるが、大阪府警本部には取材しないのかな。本当に本部に報告されなかったのかな。そもそも、大阪府警はいったい何をしていたのかしら、と感じました。

で、朝日新聞は平田の爆発物取締罰則につき
*******
『(島田さん宅爆破事件で平田容疑者が)指示通り運んだだけ。爆弾とは知らなかった』
  ↓
2月21日付けの朝日新聞朝刊39面では
「平田容疑者は爆破事件について『計画は知らなかった』などと否認しているという」
となっているとのこと
--(コメント欄のまるまるさん、ありがとうございます。朝日新聞はとっていないので)
********

朝日新聞は、平田被告が爆弾を「運んだ」という報道は、「既に他の被告人の刑事裁判で明らかになっている通りまったくの間違いでした」として訂正はしないままなのかね。

2012.2.25-朝日新聞−抄本
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犯人隠避容疑で手配された約3カ月後の97年春、店を突然辞め、姿をくらませたという。
関係者らによると、当時、A被告の顔写真つきの記事が複数の写真週刊誌に掲載され、従業員や客の間で「似ている」と話題になったことや、店の新聞を毎日持ち帰っていたことなどから、店側は数日後、近くの交番に「Aに似た人が店で働いていた」と届けたという。だが情報は府警本部には報告されず、捜査されなかったとみられる。
****
7

2012/2/19

Kさん、高橋君  カルト・宗教・犯罪

 新聞記者らに強く「書いて下さい!」と言い続け、このブログにも書いたからかしら、警察はようやく似顔絵を前面に出すようになった。下記にある。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/tehai/oumu.htm
そして
・電 話 フリーダイヤル:0120-006024
・警視庁捜査共助課−直通:03-3581-3541

高橋克也さん  現在53歳
−ホーリーネイムは、スマンガラさんだった。
Kさん  現在40歳
−ホーリーネイムは、エーネッヤカ・ダーヴァナ・パンニャッターさんだった。


今回の似顔絵は、髪形などはつけない、現在年齢予想の似顔絵です。微妙に皺も増え、高齢線というのかな入っている。なるほど、と思う。髪形などの影響を排除し、顔かたちに見る人の焦点が行くようにしたもので、大変、良いと思います。顔かたち、目や口、鼻の感じこそが大切。なお、ほくろなどは隠せるものです。


・Kさん、もうご自身が出て来ない理由が分からないです。
・もちろん逮捕・処罰はされるが、実はそう重い刑罰にはならない筈−本来、とっくに出所していること確実だったんです。
・多くの人はもう出所して、現世でなんとかやってますです。

・高橋君ももう53歳かあ、私と年は変わらないから、当り前ではありますね。
・高橋君には、たしかに無期懲役が予想されるけれど、でも人生、仮に生き続けても、あとせいぜい2−30年でしょう。
・この年齢になると日月の経過が、やたら速くないかな、「あっ」という間だろうと。
・それなのに、偽りの人生のまま死にますか。仮に来世があるなら、そんなことではいかんのではないかな。来世がないなら尚更か。
・否、明日あたり何かの事故で死んでしまうかもしれない。どこの誰とも分からないままかと。あまりに寂しい。

・騒ぎになって、改めて実家や親族のみならず、隠れていた所などに迷惑をかけるだろうけれど、一時期のものではある。
・その際は、なんとかガードをしてあげたい。

気が向いたら、どうぞご連絡下さい。

40

2012/2/16

少しでも多くは嫌だ、と著しく高い所と  大地震・原発・基地

1−
このブログでは時に石原都知事と住民を罵倒しているのだけれど、
大震災のガレキ受け入れについては、うーん、偉いっ。
神奈川県こそ、恥ずかしい。

下が、黒岩神奈川県知事の文章
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/chiji/p412468.html#hsh
下が河野太郎議員の文章
http://www.taro.org/2012/02/post-1159.php
http://www.taro.org/2012/02/post-1161.php

知事らは頑張っているのだが、一部県民の反対がある。
 最終処分場については、これを確保するときに県のものに限る、と過去に約束したという論点があるのようだけれども、むしろ焦点はやはり「放射性物質」云々になっているようだ。
 なんなんだかなあ、と思う。宮城県や岩手県の瓦礫が、他の廃棄物の放射線濃度と有意に違うのかしら、とてもそうではなさそうだが。「少しでも増やしたくない」というのは自由だが、エゴイステッィク過ぎる、と。

 受け入れないとする方は、一方で寄付とかかなりしてるのかなあ。この問題での総論賛成、各論反対は実に恥ずかしい。
(追加−東電相手の相談の際にはまず謝っています。あの原子力発電所は東電のものであり、そこで作られた電気は福島県民ではなく、神奈川県民らが使ってきた電気なんだから)

2−
 一方で、福島や周辺では、警戒区域とかでなくてもその一部に優位にやたら濃度の強いところがあるとの報告がある。
 そりゃ、そうだろうな、と思う。雨水の流れにより圧倒的に集中してくるし、もともと風の流れでポイントがあるのだから。

 まして、「除染」と称して高圧の水を流したりしているのは、その場から離すだけであり水の流れていく先は汚染が増し、阿武隈川などの周辺土壌の汚染濃度がやたら高くなるのを推進しているだけではないか、と。なんでベタベタみたいなのを張って剥がすという方法にのみ制限しないのか。「水を流す除染」は不可思議すぎる、と。で、ニュースを見ていたら、もう阿武隈川にアユを放流する為の稚魚云々とあった、そんなことでいいのかしら。

 うーん、福島県内の濃かった所あたりからは、やはり子どもらや若い人はもっともっと離れて生活した方が良いのではなかろうか。福島のいくつかの市町村では「帰って来て」を始めているとのこと。いいのかなあ、責任を持てるのだろうか。

 自治体は住民の為にある。住民が自治体の為にあるのではないのだ、と。

 先に神奈川県など県外に避難している人が、「帰れる筈の所なのに」と、そんなことから非難されたり賠償が減らされたりでは困る、と。
 避難する権利があるのだ、と。

 そりゃ、何十年か後には、広く東日本で癌の発生率など有意に少しは高くなろうが、それは甘受するとして(まあすごい話ではある、関東近辺の大地震も近いがパニックにならない日本人はそれは確かに偉い!というか無常観が日本人の心象の基盤かなあ。)、とても汚染濃度の高そうな所まで甘受させ続けるのはそれはおかしい、と。
10

2012/2/13

統一協会と原発関係−人・組織が信頼されるための条件  日常のこと

人・組織が信頼されるための条件
−統一協会と原発絡み

あらゆる人、集団などは、
「1−ヒト、2−モノ、3−カネ」で健全性を判断される。
更に言えば、これに加えて
「4−これまでしてきたこと、5−情報、公開性」
というところであろうか。


たとえば統一協会なぞは、
1−教祖家族からして人的に混乱を極め、メンバーは平気で嘘をつき、霊感商法は教団がしているのではないと嘘を重ね

2−建物にしても他の名義などが多く、聖本3000万円とか、単なる印刷物や価値の低いものを高額で売却し、

3−メンバーや家族は毎年以上の様々な名目での寄附をして貧困を極め、日本からは信者でもない多くの人から霊感商法により金銭を収奪し−既に1兆円を超えていると思われる−、一方で、教祖らが贅沢、さらにギャンブル等までに使い

4−ダミーサークルでの勧誘、ダミー団体、ダミー集会、霊感商法、立場を偽った珍味売り、敵対者への恫喝訴訟、個人攻撃などしてきており

5−内部の情報はもちろん、金銭もメンバーに対してさえ公開されておらず、

一体、どうやって信用せよ、と言うのか、というものです。


で、下記の報道については、こう思う。−当該温度計が壊れている蓋然性があるとかいうが、

1−他の方こそ壊れていない保証がどこにあるのか、だいたい3つしかないんかい

2−やたら大きいのだからその場所だけ90度Cとかになっていない可能性がどこまであるか

3−キセノンとか出ていないとかいうが、他のはどうなのか、中性子線は?

4−温度計の交換さえもまともにできないんのかね、そりゃたしかに危ないけれど

5−メディアはまともに追及せよ、報道せよ、
発表を垂れ流しただけでは「広報」でしかないんだよ、
中性子線とかなんとか専門的なことをもっと聞いたらどうか。
これじゃあ報道ではないよ!
多額の広告費用が、また出ているのかい!

とつくづく思う。


*******
2号機80度超「安全性に問題ない」…保安院
 保安規定で上限と定めた80度を上回ったことを受け、経済産業省原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は12日夜、臨時の記者会見を開き、「原子炉全体としては冷却されている。放射性物質の放出量にも変化は無く、安全性に問題はない」と述べ、昨年末に政府と東電が宣言した「冷温停止状態」について、変更する必要はないとの認識を示した。
 **故障の可能性もあるという。(2月12日読売新聞の抄本)
*******
福島2号機原子炉、93度を記録 温度計が故障か
 値が93度まで上昇したと発表した。東電は温度計の故障の可能性が高く、原子炉の冷却は維持されているとみているが、**
 値が2月上旬から上昇**ただ、圧力容器底部の温度を測るほかの二つの温度計の値は5日以降下がり続け、13日には33度になったほか、この温度計の1.5メートル下に取り付けた温度計も40度前後で、低下傾向にあるという。(朝日新聞)
**********


そもそもが、
1−保安院や多くの学者なぞ、東電や関連会社と、人的に極めて深いつながりがあり、保安院は能力がなくチェック目録・内容も東電におんぶにだっこであった事実が既に明らかで、さらに保安院なぞ経済産業省の中にあるではないか、

2−モノは、当該4つの原発なぞ、津波も地震もない米国仕様のままに作ったものではないか、その後も最新の知見に基づいた措置はとんとしてこなかったものではないか、何より実際あれだけの事故が起こっているではないか、アッという間にメルトダウンし、ましてそれを分かってはいなかった、少なくとも対策できなかったではないか、

3−金銭的には、天下り先、講座支援、研究支援ということで電力会社に相当におんぶにだっこであり、

4−原発裁判で言っていたように「想定」なぞ勝手に設定するあり様、災害時には同時多発的な事故が起こることに思いも致さないありさまであり、まして2011.3.11の事態があっても、未だまともに反省がなく学者も経営陣も居座っているあり様の組織であり、

5−福島第一原発の諸々の情報が容易にまともに出て来ず、情報の共有もされていないままではないか、金銭的にも原発廃棄物の処理費用を載せての計算もせずに「安いんだ」と偽り情報を流し続けたではないか。
19

2012/2/13

週刊日経ビジネス−2012.1.30号−より  カルト・宗教・犯罪

以下、発売日から2週間を過ぎたので、転載しても良いかと思いまして。記者様、同社様ご容赦を。

殆ど初めて読んだ雑誌ですが、電気自動車や核廃棄物のことも出ていて、読みやすく、「色」メガネ越しにみられる雑誌でもないから、広くいろいろな課題につき、説得力があってよいかと。

週刊日経ビジネス−2012.1.30号−より

滝本 太郎(たきもと・たろう)氏
1957年、神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、83年に弁護士登録。89年に起きた坂本堤弁護士一家失踪事件(後に殺害が発覚)を機にオウム真理教被害対策弁護団入り。94年、サリンを使った殺人未遂事件に巻き込まれるが、一命を取り留める。長年、信者の脱会を促し、社会復帰に導くカウンセリングを行い95年から「カナリヤの会」を主宰、日本脱カルト協会の事務局長・理事。


 まず、平田容疑者の出頭とS容疑者を自首させたことなど私の行動については、唐突感があった人が多かったかもしれません。しかし、私とオウム信者との関わりは1989年11月、つまり盟友であった坂本堤弁護士が失踪した直後から今まで、ずっと続いています。特に、地下鉄サリン事件が起きる前の93年から、私はオウム信者の脱会カウンセリング活動を始め、30人ぐらいが脱会しました。95年6月からは、脱会者の同窓会とも言える「カナリヤの会」を主宰しています。オウム教団のメンバーをゼロにするという目標を立てて、ブログでも発信してきました。

 私が出会った元信者はこの20年間で約200人。すでに「カナリヤの会」を卒業して、まったく普通に生活している人も少なくありません。
 平田容疑者と同居のS容疑者は、そうした私の活動を報道やブログで見ていたようです。私は現役や逃亡犯には何度もブログ上で呼びかけ、平田には親御さんが危篤であることを知らせてきました。そして徐々に私を信頼するようになったようです。

 「脱会カウンセリング」は、魂と魂のぶつかり合い、とも言えます。脱会した後にも困難が待ち受けています。神以上の存在だった「麻原彰晃」が失われ、アイデンティティクライシスとなるのですから。そして「あんな人物を信じてしまった私は、生きる価値がない愚かな人間だ。いっそ、死んでしまいたい」という自己嫌悪が襲ってくるのです。

 その後、激しい怒りと憎しみが沸きあがる。「自分をだました麻原が許せない」と。そうした苦しみを乗り越えて、やっと「麻原は哀れな人物だ」と気付いていく。こうしたプロセスを経て真実の自立・社会復帰となります。早い人でも数カ月、通例は数年がかかります。この回復過程を本人と周囲が心しないと、いつまで経っても「憎しみ」の段階から抜け出せなかったり、絶対者を求めてカルトめぐりをすることになってしまいます。

 ちなみに、カルト教団からの脱会カウンセリング数は、日本が世界一だと思います。「説得」という言葉がある文化だからでしょう、40年前の統一教会の信者対応から始まり4000人ぐらいに上ると思います。

 オウムでは麻原死刑囚だけが「絶対者」でした。女性信者との関係も自由にコントロールしていた。そんな絶対者の指示の下で「ポア(殺人の正当化)」が行われた。彼以外は、手先、あるいはロボットだった。 ロボットにも個別的な能力がありますが、やはり思考はしていないものです。さらにオウム真理教では合成麻薬LSDと覚せい剤が製造され、使われました。薬物まで使った神秘体験が、「真理」「絶対者」だと思わせたのです。

 ですから、信者の一人ひとりが「被害者」なのです。そもそもは坂本堤(弁護士)も私も、信者と家族を救うことを目的としたのですから。麻原死刑囚から信者を1人でも多く救いたい、という思いで活動を始めました。メンバーやその家族は「被害者」でもあると考えています。
 13人の死刑囚のうち死刑を執行されるのは、麻原だけで必要かつ十分です。「けじめ」をつけるべき人物は麻原一人のみです。

 現在、平田容疑者とS容疑者の取り調べが行われており、今後、刑事事件として裁判が始まります。昨今、「取り調べの可視化」が議論されていますが、私は警察庁に対して、この案件をぜひ可視化するように要望しています。警察からメディアに流されている情報は時に正確さに欠き、被疑者にとって不利に働くことがあるからです。
 事実、平田容疑者が出頭した後、取材が過熱して、誤報と言える内容が散見されました。私は、逐次記者の取材に応え、ブログで主要な所を公表しています。「事件の主戦場は法廷だから、報道の間違いは放っておいていい」という声も聞かれますが、そんなわけはありません。報道で人物のイメージが形成され、法廷に影響を与えて、無理に起訴されてしまったケースが少なからずありました。だから、平田容疑者の取り調べはぜひ可視化してほしい。

 サリン事件が起きた当時のオウム信者は約2万人。今でも約1500人が、「アレフ」と「ひかりの輪」の2グループに分かれて活動しています。北海道では年間に何十人単位で増加している。初期のメンバーは40代になって、新たに入った若者たちと、2世代が混在する構成になってきました。
 社会の変化とともにオウムの勧誘方法も変わってきました。80〜90年代から実施していた大学のダミーサークルも相変わらず存在していますが、最近増えているのは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使った勧誘です。キーワードに「占い」などと入力すると、いつの間にかオウムのネットワークに入ってしまうケースがよく見られます。

 「世間智がない」というべきなのでしょう。孤独感を紛らわせるため、ネット上で見ず知らずの相手に住所や電話番号を教えてしまう。信頼関係を作った後に、真実が分かり少
し怪しいと思ってもズルズルと集団に入っていってしまう。

 オウムは以前よりも信者数を減らしましたが、カルト教団の数は依然として増え続けているのが実情です。最近の特徴は、「ミニカルト」が増えています。既成宗教の1つのお寺や教会が異常な状態になっていくこともある。狭く宗教に限らず、占い師とか、劇団、ボランティア団体、家庭教師、学習塾などでカルト化している所もあります。素敵な指導者が、人を動かし支配する喜びに溺れて金銭を収奪し、家庭を壊していく。
 ビジネスシーンにおいてもカルトに流れてゆく局面があります。最初は取引先の会長さんがカルトにはまってしまって、渋々付き合いで始めたものの、そのうちに自分がのめりこんでいたという事例が案外多いのです。

 たとえば、多くの企業家を信者に持つある団体は、「絶対に秘密の事」と称して、漆黒の暗闇を歩かせています。教義を設定した上での暗闇の体験は、変性意識状態をまねき教義を受け入れやすくさせます。
企業トップは孤独な仕事でもあります、そうした人々を当初賞賛し、後に罵倒し続けることで、弱さに付け込む教団もあります。

 「お前は何のために生きているんだ。そんな事業自体に何の意味があるのか。それはお前のカネじゃない。神様のおカネだ。死んだら六文銭しか持っていけないんだ」「そもそも神様のご加護でここまでになったのが分からないのか!」などなど。
 経営者は普段、怒鳴られることはない。ところが、頭ごなしに罵倒され、プライドを踏みつけられる。経験したことがないから、すっかり取り込まれてしまう。そして、カルト教団に多額のカネを吸い取られる。

 不況が長く深刻で、企業にとって解決策が見えずらい社会になってきました。しかも世界の経済構造は複雑になっているので、答えが見えない。そんな時に、カルト教団は即効薬に見えるんです。「この人に従えば、企業も社会も変えることができる」と。冷静に考えれば、それが最も危ないのに。

 問題は、カルト教団では、勧誘する人には「悪いことをしている」という意識がまったくないことです。それどころか「良いこと」として勧誘しています。だから限度がない。ですが、「人の為」と書いて「偽り」です。「信者」と書いて「儲け」です。忘れてはいけない。
「悪意の殺人は限度があるが、善意の殺人は限度がない」のです。オウムは、教祖が求めた目的に従い、文字通りそこまでの状態に達し、あのままだったら95年11月にはサリン70トンを散布して「衆生を済度」していたのです。

 残念ながら、カルト教団を根絶することは不可能だと思います。しかし、減らしていく努力は続けなければなりません。
 カルト教団に騙されないための教育も重要です。日本脱カルト協会では、大学などの教育機関に足を運び、オリエンテーションに参加し、カルトの魅力と対応策を伝えています。DVD「幻想のかなたに」やチラシも用意しています。の実態と対策を話しています。カルト教団は、どう人々に近づいてくるのか。その見分け方と、断り方など。もし狙われたら、いかにして対処すべきか。例えば、デパートに行ってワイシャツを何度も試着して、最後に購入せずに戻ってくる、本屋さんで文庫本一冊をずうずうしく立ち読みしてくる。そんな実践教育もして欲しいと思います。

 オウム事件の悲劇を繰り返さない――。そのためにも、彼らの行動を追いかけ、危険な手法が通じなくなるように社会に警告を鳴らし続けていきます。
−鵜飼秀徳(うかい・ひでのり)−
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