2012/1/12

800万円と警察の扱いと  カルト・宗教・犯罪

1−今晩、800万円の件の記事が出ましたですね。

警察がリークしたからでしょう、質問がついに相次いだので、もはやいつもの「ノーコメント」を言うのは止して、説明しました。

800万円、私は勿論知っていました。というのは、
2人が私に頼ろうとした1つの理由が
「この800万円を早急に被害者の所に届けたい」
「警察に持っていくと、なかなかそうならない」
からです。


もちろん、下記の口座に振り込んでから出頭してもらえると最も良かった。
カナリヤの詩のサイトの表紙で紹介しています。
http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/
「みずほ銀行  銀座通支店 
 普通預金口座 2110016 
 オウム真理教犯罪被害者支援機構」

だが、そんな額の現金を振り込むことなぞ、今はナントカ法により容易にできるものではなく、そもそも本人らは上記口座の性質をやはり知らず、私を頼ろうと考えたとのこと。

で、私としては、東大阪のマンション居室にて、
・金800万円のを一応見て、
・A被疑者本人から弁護人選任届出を書いてもらい
・保険証やら、通帳やら、ハンコやらを預かり
・片付けはもう良いからと止めて、早く行かないとならんのです
とした次第です。

で、道々、この800万円をどうするか相談しつつ
どこかのパーキングエリアで
・金800万円の預かり証を作成して渡し−数えなかったが確実だからとのこと−私のカバンに移動と。

で、警察に自首申出後、このことを相談すると
「うーん」と悩み、結局、本人からということで任意提出とした次第。

警察としては用途に関与しないが、一応、指紋−800枚すべてについて!!−をとることになるかもしれないから、とのこと。うっ、大変な話です。

 私が警察に言わずに預かって、その目的のための上記口座などに入れる、そしてそれを警察に報告しておく、という方法もありました。
 だが、オウム事件がこの1つだけの今日、やたら注目が高い。だから、私が現金の800万円をそのように勝手に扱ったら、現今の情勢上、私こそ証拠隠滅とするかも、と判断し、本人からの任意提出とした次第。申し訳なかったが。
 自首前は、つまり逮捕状もないのであり、私が「やって」しまうべきだっただろうか、弁護士倫理の限界が難しい。ご意見を乞う


(現実に、1997年くらいだったかなあ、ロシア帰りのとある幹部信者が逮捕されて、連絡があって脱会傾向だったので捜査段階では私が弁護した所、なんとドル紙幣を多数持っていて、私に宅下げしたことがあった。警察は、あのころは教団の金であってさえも、厄介な事はせずに手持金としたままでした。−ああ、麻原の手元金が50万円程ありそれを差し押さえたこともあった。−そのドル紙幣は、ロシアでのだから偽造紙幣かもと心配しつつ、知り合いの銀行員がいたので隠密に鑑定してもらい、本物と分かったので、円に換金して破産管財人の口座に振り込んだ。それなりの金額)

うーん、紙幣800枚の指紋採取するのかなあ、他の逃亡犯とか、教団の人の指紋など出るはずもないのだが、一応しないとならないのか。警察には申し訳ないです。

で、800万円は、計算上、当初持っていたお金が東北への1年近くでかなり減って、大阪にて節約し次第にトントンの生活ができたことから実に少しずつ増えていき、ここに至ったもの。何せ17年間、大阪でも15年間だもんなあ、不思議はない。

それを今、被害者らのためのお金に早くしたい、のです。


上記のことは、メディアには、最初から言うという選択肢もあったのですが、寄付などいつかできた後に言いたいという弁護人私のスケベ根性もあり、遅くなりました。

2−押収品目録交付書のこと。
昨日か、目録がないということを書きましたが、間違っていました。本日、本人から宅下げ、してもらいました。で、メディアにあえて説明したが、しっかり書くメディアはあるかなあ。

品数615点です。先に1万円札800枚や通帳は分かるが、Tシャツ、ジーパンから、ジャージ、セーター、靴下、下着、歯ブラシ、生理用品まで、よくもまあ「押収品」にしたものです。

その結果、本人が逮捕されることを前提に用意したものまで証拠扱いとして、本人には渡らない。本人の着ていたものは獄中では形上、許されない。代用監獄にあって今、他人が使っていた服を借りて着る外ない、と。

実に嫌がらせである、と。男である平田信被疑者を「犯人蔵匿した罪」で、なんで女物の服、下着、まして生理用品を押収するのかしら、不思議に過ぎます。建前上は鑑定とかなんとか言うのかもしれないが、実際するのかね、知りたいです。酷いのものです。でなければ、早くに戻すべし、と。

警察は、平田被疑者が自分で出頭し、更にA被疑者を「任意同行」の上で、やたらまたして逮捕状を取ってから逮捕したかったのに、私と共に自首してきたことから、そんなことをしているだろうか。私になにも感謝状を渡せなどとは言わない。かなり情けない。

本人は、そんな文句を言える立場でもないとし、長く逃亡してきたことから自責の念がやたら強く、辛い立場にむしろ居たがっているのが気にかかる。

3−その他、いくつかの質問に答えた。
おってまた。
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2012/1/12

報道と刑事弁護と警察と  カルト・宗教・犯罪

一部が誤報
下記は、毎日新聞2012年1月11日15時18分の一部です。類似の記事は他にもあるようです。実に、警察の誰かが適当な情報を、まあ思わせぶりに出しているのでしょう。昨日午後9時過ぎからの記者同時の取材で、訂正を求めてあります。朝刊では直して配られると良いのですが。

そりゃ、私のは弁護側からの発言ですけれど、毎日新聞から携帯電話などのことにつき反面取材はなかったです。NHKからは携帯電話についてあり、そんな情報は流れなかったですよね、多分。昨日の午後3時前であっても、「ノーコメント」ではなく、それは間違いだ、と言えたものです。

事件報道の間違いは、主戦場は法廷だからほおっておけば良いという考えもありますが、そんなものではないと。報道でイメージが作られ、その相互作用により、無理な起訴がどれほどにあったか、考えないといけない、と。

また、オウム真理教事件の被害者らとしては、どんな事実関係でも知りたいものであり、社会の一部なりとも、本人らとして誤解されたままで終わるのは困るので、書きます。

下記は、率直に話しかつ裏付けもあり、又は私の経験であり、公表して良いとのことだから書きます。

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オウム事件:A容疑者宅に男性用品なし 出頭前に処分?
 東大阪市の自宅を警視庁が家宅捜索したところ、男性用の衣類や靴がなかったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、平田容疑者がいた痕跡を消すため、出頭前に日用品を捨てたとみている。
 偽名の「吉川祥子」名義の健康保険証が押収されたが、A容疑者が使っていた携帯電話は見つかっていないという。警視庁は、A容疑者が交友関係を隠すために携帯電話を処分した可能性もあるとみて追及している。
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1−男性用の残衣類は、10日午前3時の私が同道した自首において、平田被疑者の男性用衣類も大きなケースに入れて、持参してあるものです。平田とともに居たという証拠として任意提出しました。
 靴は、平田は出歩かないからもともと履いていった1つだけ、布団は元々一組だけ、毛布三枚だけだったか、鍋とフライパンはもともと1つ、食器も実に少ないままとした、というようなことです。

2−私は、8日午後の電話で、「そのままにして」と一応申したのですが、私として会うことが一番大切なのでそう強く言わず、

−1−もともと、後々(3か月程度かと)私に連絡を取る予定をしつつ、住居が判明して勤務先などに迷惑をかけないため、1月4日には今月末だったかの退職を申し出て、住居も他に移ろうとしており、安いウィークリーマンションの契約をしようとしていたところ私から電話があり、契約や入金をしなくてよかった、とのこと。裏付けもあり、もともと率直に捜査機関に話しております。

 これは一部本人の不利益ですが、すべて正直にということであり、書きました。ちなみにともかくも逃げるつもりならば、平田被疑者の出頭前または同時に引っ越すべきだったかと。

−2−借りた相手に少しでも迷惑を少なくしたかったということで、9日夕方に私がつく前までに、冷蔵庫の中とか東京に持っていけない汚れ物は捨ててしまい、また水周りとか掃除していたとのことですから。

 掃除機はかけたとのこと、拭き掃除はしていなくてまだ良かったです。私の到着があと数時間遅かったならば、もっと綺麗にしてしまったかと。警察も、自首時、拭き掃除はしていないとのことを聞き、ホッとしていました。

 なにせ、電化製品とかはもったいないから、誰かにあげていいですか、などとも話していたのですから。

−3−本人として、まさか自分と平田以外にも入っていたかどうかが問題とされるなど、考えてもいなかったとのこと。
(ああ、私の指紋もついてるだろうなあ、マイナスするために採られることになるなあ。手袋していけは良かった。前の居住者とかなんかの修理業者がいたらそれの指紋も採るのかな。迷惑をかけてしまう。)

3−健康保険証は、現場で押収されていません。当たり前です、同じく自首において、その他の物品や鍵などともども、任意提出するために持参したのですから。

4−携帯電話もまったく同じ。あのマンション内で、いろいろな書類などとともに私が預かって、結局、本人からの任意提出として出しました。同じ番号の旧式の携帯電話機も持参した荷物の中にあって任意提出しました。
 だから、「携帯電話」の追及なんて、まったくされていません。私の方でこそ、もっともっと聞いています。

 ああ、私のお詫びのこと、連絡はこちらにと書き込んだ名刺が置いてあったはずだけれど。

5−持参、というか私の自動車に積んで自首のために持参した荷物は、服など入った段ボール2つ、平田被疑者の服など入った大きなスーツケース1つ、それからA被疑者本人の着替え用の服など入ったリュック一つであり、その他いくつかのものがあります。
 だから、これらは。部屋にはもうなかったのです。

 2人の衣類などは、自首の際、警察は何か最初はいらない、滝本が持っていてといってましたが、上と確認し結局、任意提出扱いとということになりました。そう遠くなく私に渡されるのかも。

6−「自首」しても当然には「逮捕」されません。逮捕のためには逮捕状を裁判官に発行してもらわないといけません。供述が一つあるだけ、更に「蔵匿」されていた人との供述が一致するだけでの逮捕状請求は、なんとか避けたいということでした。なるほど、と思い、色々持ってきて良かった、と考えました。

 で、午前3時の出頭の後、その客観的証拠を、警察のみならず、私、本人ともども、荷物の中から探す努力をし、平田被疑者の失効済みの免許証その他のいくつかが見つかった時は、これで逮捕してもらえると、ほっとしたものです。そんなものなんです。
 逮捕状の請求は同日の正午を過ぎたかと。

 その後、ようやく彼女も私も、取調室で一緒に机に突っ伏して眠れました。24時間以上眠っておらず、それ以前も彼女は余り寝られなかった、とのことです。ちなみに、10日夜も3時間ほどで、目が冴えて起きてしまったとのこと。

 で、午後3時57分に逮捕状執行。

 署内は、深夜の夜間の緊急呼集だったようで、提出を受けた諸々の物の色々な書類作成、写真撮影を大勢でしていて、大変な作業でした。私は、喫煙室で「事前に言うわけにはいかなてものですから、申し訳ないです」と何度も言いました。

ちなみに深夜とか未明出頭としたのは、
・昼間にはメディアが既に多くいたこと、
・自動車の込み具合
・昼は、私の時間があかないから
です。

7−結局、逮捕前の任意提出扱いで「押収」でないからか本人の手元に預かり証のようなものはないのですが、合計は数百点になったのではないか、と。

 ああ、本人が持参してきた金11万円くらいも(この金額は出頭の場合にどのくらいのお金が必要かというネット情報で調べたそうです)、証拠扱いにされてしまって手持金がなく、衛生用品を含めて本人は房内で何も買えません。歯ブラシさえも。着ていった服も、そう自殺に使えるようなものはない(これが名目)のですが、下着以外着れません。金銭までも、というのは、実に酷いやり方だな、と思います。少額をさしいれました。

 本人の顔をメディアは何としても取りたがっています。その立場は分かりますが、犯人蔵匿罪は長期2年です。正式な夫婦であれば、逮捕さえされない事案です。その顔を取りたがるのはあまりに興味本位に過ぎないでしょうか、とメディアにお願いしました。 

8−ちなみに、とある見えないケース入りのまだ開けていない食品は(お客さんからの頂き物の1つとのこと)、警察においてこれは任意提出も、房内あずかりもできないからと、警察から調べもせずに私に渡されました。

これが私の私選着手金だなあ、と。この中に重要な名簿とかあったらどうするんでしょうね。まあ調べてみます。

9−ああ、まぐろを多く買ってたとか言うテレビがありましたが、それは違う、私ではないとのことでした。
しょもないことですが、本人として誤解されたくないから言っていいとのことであり、書きました。

 思うに、弁護側の報道対応につき、従前の刑事弁護の方策を変えなければならないのではないか、とも思います。
 供述が変遷していたり、客観的な証拠と矛盾しているだろう主張の場合など下手に話せない場合は格別、そうでない事案にあっては、
−1−先に述べたように、報道との相互影響による無理な起訴を避けるために
−2−人につけられたイメージ、その人となりが誤解されたままでは、身柄が解放された後の本人の社会生活、家庭生活などに大きな不利益になるのだから、
その対処も必要だと。

 そもそもが、これまでのメディア報道にあって、捜査側のやたら無責任な匿名リークに基づいて「特ダネ」扱いしていたのが、実に変な話なのだと。
 すなわち、弁護側も伝えるべきことはしっかり伝えるべきだと。裁判員裁判が多くなってきた今日、刑事弁護をされる弁護士の方々には(そんな考えの人が少ないようで)、尚更にご検討を頂きたいように思います。
 従前、ごく一部メディアのみに書いてもらったり、弁護士の主張、証拠を時期に遅れて書籍化していることがありましたが、それでは遅すぎると。捜査側のリークで報道がされてきた状況をこそ、打破すべきだろうと。


その際の留意点は下記。
−1−私のように立場上やむなくですが、顔や名前まで出るのは実にきついものですから、名前と顔など特定される情報は出さない約束としつつ
−2−報道合戦となっている場合は、すべてに同一の情報を出すべき。どの媒体も他に「抜かれる」ことを最も恐れているから。
−3−事務所や居宅まで来ることもあり、携帯電話番号をむしろ教えてしまい、出られない時はなんとか後にレスするようにしています。
−4−上から目線ではなく、記者の立場も考え寒いところをお疲れ様、ということで。
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