2010/7/28

死刑執行−法務大臣立会  憲法・社会・官僚・人権

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読売新聞−死刑の執行は09年7月以来約1年ぶりで、民主党政権では初めて。執行されたのは、00年、宇都宮市の宝石店で女性従業員6人を焼死させた篠沢一男死刑囚(59)と、03年、埼玉県熊谷市などで男女4人を殺傷した尾形英紀死刑囚(33)。両死刑囚とも、07年に死刑が確定していた。また、千葉法相は、自らが執行に立ち会ったことも明らかにした。

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 産経新聞−「私の命令の下に2名の死刑を執行しました」−。千葉景子法相は会見でこう発表し、執行にも自ら立ち会ったと明かした。これまでの慎重な姿勢から一転、執行に踏み切ったが、今後、存廃を含めた死刑の在り方についての勉強会を立ち上げるとともに、東京拘置所の刑場を報道機関が取材できる機会を設けるよう指示したという。
 千葉法相は大臣就任前まで「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーだった。就任以来、会見などでは「大臣の職責だが、大変重い刑罰だと認識している。慎重に対処しなければならない」と話してきた。
 内閣府の世論調査で今年2月、死刑制度を容認する人の割合が過去最高の約85%超に達していることが判明。千葉法相は「非常に高い数字だ」としつつ、「死刑制度の在り方について、国民的議論の場を作っていかなければならない」として、執行を避けてきた。ただ、これまで「議論」を起こすための具体的な動きはみられなかった。
 このため死刑囚は増加。前法相時代の昨年7月に執行された時点での確定死刑囚は101人だったが、この1年間でさらに10人以上の死刑が確定、病死などもあり、今回の執行前の段階で現在の死刑囚は109人と過去最高の水準に達していた。
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千葉さん
凄いな、敬服、と感じます。

そりゃ、死刑廃止論者や多くの弁護士から見れば、就任まで死刑廃止議員連盟の幹部?をしていたのに、なんなんだ、と怒るだろう。
まして、落選してしまい、9月にあるだろう内閣改造ではまず法務大臣職から離れる状況なのだから、いかに法務省幹部に強く要請され続けていただろうとはいえ、なんなんだ、と怒るだろう。

取り調べ過程の可視化でも、事件の全体ではなく一部についての可視化を容認するようなことを最近言い出しており、なんなんだ、と怒るだろう。

つまりは、司法官僚としての法務省幹部の言いなりになっている、と。

でも、でも、と思う。

私は強硬な死刑存置論者であり、ただ法務大臣らは立ち会うべき、としてきた。国家としての殺人であり、命の大切さを示すためにも。
2009.10.24など。http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20091024/archive

廃止論者の中にもこの立会主張自体には、賛同する声が出ていた。

だから、執行をし、かつ立ち会われたこと、実にえらかったと思う。関西方言でのお疲れさまでした、と言う意味も含めて。
執行した刑務官らとしても、その点、実に嬉しかっただろう、と思う。心の中で涙を流しながらの執行だろうから、最終責任者たる法務大臣が立ち会うことは刑務官の納得材料ともなる。

日本の、司法の歴史の1つになった。

死刑廃止論者にとっては、意外な現実でしょうけれど。
刑事記録をしっかり読みこんでいけば、サイン・印をするしかないと思う事件はあるものです。

次は、刑事訴訟法上可能な、被害者や遺族らで希望する人が立ち会うことを、何とか実現させて欲しい。

これをもとに、死刑執行にはすべて法務大臣が立ち会うことが慣例となっていくことを望む。そして、刑事訴訟法も、そのように改正すべきと思う。

(上記リンク先を一部加えるなど一部訂正し、かつ一部、そんな誤解があるのかと驚いたので、下記のこと書き加えます。
メディアから一部問い合わせがあったが、千葉さんから私には今回の執行のこと、何ら知らされていません。示唆も勿論なかったです。確かに同一弁護士会所属で千葉さんが1つだけ期が上だったりその他25年以上前から知りあいですが、その限りです。就任後は弁護士会主催のパーティーなどで顔を見るだけでした。挨拶でも死刑のことは一切言わずでおられました。千葉さんが私のブログを見ていたかどうかも、知りません。
なお、松本智津夫死刑囚の死刑執行に関しては私はもともと法務省あて上申をしています。)
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