2010/3/11

宇都宮氏「当面1500人に」という意味  憲法・社会・官僚・人権

私も宇都宮さんに入れました。
いや、もともと知り合いだからとか、オウム被害者救済で大変にお世話になったから、ではない。

先に書いたとおり、どう見ても実行力があると思われたのが宇都宮弁護士の方だということ、が最大の理由です。

例えば、警察・検察の力がやたら強い日本においては、いかに民主党が政権政党だとは言え、「取り調べの全面可視化」なぞ、大変な戦いをしてようやく勝ち取れるはずのもの。宇都宮さんでないと。

2−司法試験の合格者数について、当面1500人に!という主張をしていることは、私は必ずしも賛成しないが゛、その主張も理解できるものです。

というのは、

−1−人数が多く増えるのは、それ自体としては正しい−3000人合格をしていけば、最終的には、宅地建物取引主任者数の半分ぐらいの人数なんだけれど、それで良いと思っています。
 しょもない訴訟もやたら増えるだろうが、また弁護士の地位や収入は下がるだろうが、社会の隅々までの「法の支配」がいきわたっていこうから。

−2−ですが、やはりこのところ急激に過ぎました。

率直言って、なんでぇ、というレベルの人もいた。うーん、たとえば「鎌倉幕府」は京都にあったと思っていた人がいた。あぜんとした。起案内容も、相手方の訴訟進行を見て、あぜんとしたことがある。報告では、相手方弁護士が示談に応じないときに弁護士会に仲介してくれるよう求めた人までいるという。相応の人材が集まっていないのではないか、常識がないのでは、と心配になる。

そして、入る事務所が見つからず、軒を借りるだけのノキ弁どころか即時に独立という人が増えてきた。これは弁護士としての最低限の一定レベルを確保していくという観点から、大変に心配なことなんです。

というのは、弁護士の仕事は定型でないのものが実に多い、書籍を読めば、書式集を使えればできるというものではない。事実をどうとらえるか、事実をそもそもどう証拠づけるか、何より文章力と交渉能力。その意味で行政書士や司法書士とはかなりちがう。その性質に慣れるにはどこかで数年は修行しないと。

何より金銭の貰い方が、初めから独立してしまうようでは不安で仕方がないです。実際、以前はあり得なかったような若手での金銭トラブルが多くなっている。不祥事があった場合の被害は、実に大きいです。特に、今後はロースクール時代の借金だけでなく、司法修習の際も給与が出なくなり借金することとなるから、弁護士になった時には1000万円の借金を背負っているなんてことが不思議でなくなる。そうなると怖いです。
弁護士事務所や会社組織を含めて、弁護士になりたての人を雇える程度の人数のことを考慮しないまま、多くの人が即時に独立するようになったら、どうなるか、実に心配なんです。

だから増加人数を、しばらくはゆったりとすべきだろう、と。
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