2008/2/29

ネットでの批判記事無罪―平和神軍相手の件  カルト・宗教・犯罪

カルト的な団体について、一般人がサイト上に記述したことについて、刑事起訴されていましたが、本日、無罪となりました。

珍しくも刑事起訴の前から始まっていた民事訴訟は、末尾の通り。
(民事訴訟が先行しているとき、通例は刑事起訴はしないのだが、なんで?)

東京新聞は、下記
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008030190070727.html

紀藤正樹・山口貴士弁護士らが弁護活動をしていました。

紀藤弁護士のサイトは下記
http://kito.cocolog-nifty.com/

山口弁護士のブログ
http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2008/02/post_1756.html
2008年2月29日午後1時半 東京地方裁判所428号言い渡し
>【主文】被告人は無罪
>【要旨】(公訴棄却の申立て)●公訴棄却の申立ては理由がない。
>(名誉毀損罪の構成要件該当性)●肯定。⇒ 一部納得できない。
>(公共の利害に関する事実)○肯定!
>(公益目的)○肯定!
>(真実性/相当性)
>●真実であるとの立証はない。⇒ 納得できません
>●相当性も認められない。⇒ 納得できません
>(特別の違法性阻却事由)◎インターネットの個人利用者としての調査義務を尽くしていたことなどを評価し、名誉毀損罪の成立を否定した。⇒ 評価できる。大手マスメディアと個人では調査義務が違うことを明らかにした。
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とのこと。

当たり前の結論ですが、実に、良かったです。
それにしても、
1―なんでその記述が問題とされたのか。
2―平和神軍などの問題性を検察官は知らなかったのか。
3―しかも起訴という判断を、なんで検察官はしたのか。
が不思議です。

詳しくは、オーマイニュースにて、吉本 敏洋さんという人が、報道してくれています。
―サイト上の記載で名誉棄損「刑事」裁判、表現の自由と法制度を考える―

http://www.ohmynews.co.jp/news/20070410/1878
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070410/2968
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070621/12388

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民事訴訟外について―ウィキペデイアより
このチェーン飲食店会社(以下A社と表記)は2003年2月10日に、平和神軍観察会の管理人である個人に対し、名誉毀損と営業妨害を理由に3,150万円を請求する訴訟を東京地方裁判所に提起する。中杉弘(本名黒須英治)が運営する日本平和神軍との一体性があるかのような記述をされたためである。

判決では、東京高等裁判所での控訴審と最高裁判所での上告審において、「被控訴人(A社)と黒須英治とは一定の関係があると評価することは誤りではない」と認定されたものの、「日本平和神軍との関係が個別の法主体性を否定されるほど一体又は極めて密接なものであるとまでいうことはできない」として、平和神軍観察会の管理人に77万円の賠償を命じる判決が確定している。

刑事裁判―A社からの告訴を受け、2004年12月28日に平和神軍観察会の管理人が東京地方検察庁から起訴される。
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2008/2/23

ようやく統一協会―刑事事件  カルト・宗教・犯罪

このところ、統一協会に強制捜査が入っている。
ようやく、だ。
「警備公安畑」が入っていることが注目されるところであり、
うーん、
・今年、韓国で統一協会が選挙に大量に出るような方針をとったこと
・安倍前首相が退任したこと
などが最後のきっかけなのかなぁ、と思っている。
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1―長野県の「煌健舎」-印鑑―特定商取引法違反容器
2―東京ダミーサークル「SHINZEN」―住居侵入罪容疑
3―「一和ジャパン」南米からの健康茶―薬事法違反容疑
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統一協会関係では、民事で、
・霊感商法の賠償判決
・その慰謝料も
・はめられていた人の統一協会に対するいわゆる「青春を返せ訴訟」の判決も
・脱会カウンセリングにおいて、本人らの心理操作をされた状態からして、牧師らの立場を考慮した判決が、
最高裁レベルでも次々確定してきた。

・被害は格別減っていない。
・ダミーサークルはまだまだある。
・合同結婚した信者家族も、更なる布施など大変な状態。
・韓国には数千人の女性信者が合同結婚で言っており、農村などで苦労している。

その刑事法にも違反する行為は、もっともっと早く強制捜査、刑事裁判という形で断罪されるべきだった。随分昔に、青森地方裁判所弘前支部で、うーん、脅迫罪だったかなあ、あるだけ。

悪質なこの商法が放置されていたことき、他の悪徳商法も増長してきた原因の一つだったと思う。

ああ、偽募金規制の法律はまだできてなかったかなぁ、忘れた。
詐欺罪ではあるのだが、簡単ではないから。一つ、統一協会のではないが、有罪になったのがあったように思うが。

ようやく、です。
信者さんらは、まずは、自分達がしてきたことが犯罪なのだ、と自覚して欲しいです。
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2008/2/22

9条とイージス艦事故  憲法・社会・官僚・人権

うーん、今回の事故のことで、9条との関係を書いている新聞などが見当たらない。
テレビで誰かは言っているのだろうか。

というのは、
・9条が改憲されて「自衛軍」となれば、
・まして米軍とともに活動する「国際協調活動」の規定を入れれば

今回の事故で
1―海上保安庁や警察が動ける余地はなくなっていく
2―民事裁判も刑事裁判も、仮にするとしても一般の裁判所ではなくなり
3―そもそも、イージス艦がそのまま進行するなど当たり前のことという雰囲気になっていく
ものだと思います。

というのは、
1―「軍」となれば、その司法権を司る憲兵部隊が当然できるものでだから、他の警察、海上保安庁は関与できなくなり
2―日本国憲法下でも、最高裁をともかく上に置く形にすれば軍事裁判所を作れるのが通説だから、軍事裁判所がしていくことになり
3―自衛軍の重要性が強調されて、そこのけそこのけイージスが通る、ということになろうと。

それはまずいように思う。
軍事裁判所、憲兵部隊って、つまりは軍事に重きを置きすぎて国民の権利などおろそかにされるものです。

20年も前?の潜水艦なだしおの事故でも感じたが、
・軍事艦艇はまずその損失を調べるのが仕事、
・救助やそもそも事故予防などは、軍事目的に反しない限度でのみなすべきもの
・そもそも軍隊というのは、「国家」を守るためのものであり、国民を守るためのものではない、と。

だから、九条の重要性を改めて考えるべし、と思う。
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2008/2/20


東京都民って、まあ全員ではもちろんないのだが、変わっているなぁと思う。

1―先に書いた、余りに皮相な「養護学校における性教育に対する理解のなさ」
2―以前から繰り返された失言、暴言
3―ナントカ銀行へさらに400億円、赤字の原因を他のせいにする責任感のなさ
4―ああ、過去、他の銀行に変な税制を作って遅延損害金を含めてとの財政を無駄遣いしたね。
5―できるはずも絶対にない2016年オリンピックへの招致活動でお金を使う

それを許してしまうのだから。
東京都民でなくて良かった、あまりに恥ずかしい。
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2008/2/15

七生養護学校での性教育  憲法・社会・官僚・人権

少し前のことなんだが、
西村新人類さんの2月13日ブログで紹介されている映像がある。テレビ番組みたい(ユーチューブへのリンクのさせ方が分からないので西村さんのところへのリンクをお許し下さい)。
http://blog.so-net.ne.jp/sinzinrui/2008-02-13


この性教育は初めてみる人、事情の知らない人には異常に見えるだろう。
そんなことを都議会議員の一部も、石原都知事も思ったのだろう。

だが、大切なことはこの性教育は、都立七生(ななお)養護学校で、知的障害児に対してされていたものだということなんです。
ビデオ内で子どもの奇声が聞こえることからも分かる人にはすぐ分かる。今は、持ち去られて、してはいけないこととなっているようだから、どうなっているか。

その特質と重さそして悲しさを知らなければ、あまりに皮相的な意見になってしまう。石原都知事なども、そんな事情を実際は何もわかっていないのだろう、と思う。

詳細は、下記のサイトなどにあります。
http://www.ne.jp/asahi/law/suwanomori/sei.html

あのー、知的障害児者や自閉症児者(7―8割は知的障害を併発)は、これは差別表現ではないのではっきり書くのですが、「健常児者と違う」のです。もちろん、その程度は色々ありますが、「健常児者と違う」のです。

健常児と同じ教育をしていたら、成長するにつれて、男女の違いを問わず
・性器を人前で平気で出したり、
・人前で、マスターベーションをしてしまったり
・月のものや夢精にひどく驚き、不適切な処置をしたり
・自分を襲う男性などに簡単に体を許してしまったり
・他の女性または男性を気軽に触ったり
してしまうのです。

そして、そんなことをしていけないことを伝えるのは、極めて難しいのです。
・自閉症児は、言葉でいってもまず分からないのです。もちろん体罰など何ら意味が分かりません。
・知的障害児も、ほおっておいても恥ずかしさを感じる健常児と同じような方法では教えられないのです。
だから、直接にペニス模型を使ったり、勃起をおしえたり、
ワギナという言葉や、セックス自体の大切さ、怖さを教え、
また自分の体自体のことだと知らせるために服の上から出でも触って、伝えないといけないのです。
生理の手当て方法など、女性がまさに裸で教えることもあるとのことです。

そういうものなのです。
石原都知事や批判した議員らは、2泊3日でいいからともに研修してみろ、といいたい。

そういえば、その後どうなったのかなぁ。下記で見てみたい。
http://www.ne.jp/asahi/law/suwanomori/sei.html

結局は、その特質、重さ、悲しさがわかり、石原都知事も意見を変えざるを得ないと思う。
が、その間の何年間かに成長していく障害児に、その教育がされず、いろいろな悲しい事態が起こる。

怒りを強く感じる事件です。
27

2008/2/14

民主党が法案提出、林泰男被告  カルト・宗教・犯罪

本日、民主党が、オウム真理教犯罪被害者等を救済する給付金支給法案を、衆議院に提出してくれた。

その提出の状況、関係議員らによる説明は、民主党のメルマガて紹介されていたが、下記にある。どうぞご参照してください。
>オウム真理教犯罪被害者等を救済する給付金支給法案を衆院に提出 (02/14)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=12682

上記のサイトには、
オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律案、その要綱
、概要が、サイトの下の方でPDFで紹介されている。
民主党の先生方、ありがとうございます。

残るは、自由民主党内と公明党との調整によるその法案提出、又はすり合わせによる意見調整だと思う。他の政党は民主党案に賛成してくれると思う。

自民党で努力していただけてきた先生方も、お気持ちはこの民主党案とほとんど同じなのだから、なんとか調整して、まともなものが出来上がると思う。
そう確信している。そう期待したい。

そのようにして、オウム真理教の問題は一つずつ解決していく。

1−被害補償の解決がつく

2−国が求償権を持つことで、団体規制とあいまち、オウム集団への抑制になる。

3−そして残ることは、信者さんの心の問題であり、「事実を事実として見る目、見つめ続ける気力と勇気」を持ってもらうことであり、「犀の角のようにただ一人歩め」を実践してもらうことである。

それは同時に、誰でもある内なる「麻原彰晃」を見つめる作業であり、オウム集団との、自分との思想闘争でもある。

続けるほかはないのだろう。

信者家族の悲痛を20年近く見てきた。もう老齢で次々と亡くなっている。
もちろん、現役一人ひとりに、現世に甘えるのもいい加減にして欲しいと思っている。
だから、続けるほかはない。

続けていかなければ、あの世で仮に坂本に会えた時に、頭があがらない。
「愛燦々」の歌の2番目からはマイクを奪った坂本には、あの世でも、そう簡単には頭を下げたくないです。
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それでも、殺された人はもう帰ってこない。二度と会えない。
重い障害を残している何人かの方は、元の元気な姿になれない。
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明日15日は、林泰男被告の最高裁判決。
彼の死刑判決がまず間違いなく確定する。8人を殺したんだから。

その一審死刑判決にはこうある。
「麻原および教団とのかかわりを捨象して、被告人を一個の人間としてみるかぎり、被告人の資質ないし人間性それ自体を取り立てて非難することはできない。およそ師を誤まるほど不幸なことはなく、この意味において、被告人もまた、不幸かつ不運であったと言える」
死刑判決の中にかような文脈があるのは、まさに異例中の異例である。

その重さを現役さんも、社会の人もどうぞ分かってほしい。
現役さんは、すなわち死刑相当の非道をしているのです。

私の感想は下記のインタビューの冒頭に答えている。
(あの発言は決して冒頭ではなかったが取材者にとって最も刺激的。意外だったんだろうなあ)に書いてある。
http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_b52b.html

松本死刑囚と死刑判決を受けている12人の裁判内容、その他については下記のなかの「オウム裁判の10年」にある。
http://www.jscpr.org/
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3月26日は、最終の債権者集会が開かれる。
まずは、その前に法律を成立させて欲しい。
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2008/2/13

終身刑と死刑  憲法・社会・官僚・人権

うーん、こんなニュースがあったのか、なんと。

大分前のニュースなので、産経新聞様、そのまま転載することをどうぞお許しください。貴重なニュースです。
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戦時中の軍法会議での「死刑」を除いて、1世紀余りも前から刑法上、「死刑」が存在しないイタリアでは最高刑は「終身刑」である。20人以上を殺したマフィアが終身刑では、被害者の身内の中には不満を抱く者も少なくないが、イタリア政府が国際的に「死刑廃止」の音頭を取っているのだから、致し方ない。

現在、イタリアの刑務所に収監されている終身刑囚は男子1269人、女子25人。このうち97人がすでに26年間以上刑に服している。26年という数字を挙げた理由は、終身刑といっても決して終身ではなく、26年間、刑に服せば、条件付き出獄の可能性があるからだ。それどころか、10年以上で服役態度が良好なら一時出所の恩典もある。
ただ、一時出所の終身刑囚の中には、仮出所中に再び犯罪を起こす例が少なくないのも問題だ。要するに、終身刑とは名ばかりで、一生を監獄で送る例はないといっていい。

さて、この5月下旬、終身刑囚310人が署名を集め、「将来に希望がないわれわれの人生は無に等しく、毎日少しずつ命を削られるような刑ならいっそ死刑にしてもらう方がましだ」との嘆願書を大統領に出した。

どうせ同情を買う狙いだろうと思っていたら、国会議員の多くから「終身刑廃止」の声が上がった。何事につけても、石は投げてみるものだ。(坂本鉄男)
(Sankei WEB 2007/06/24 08:32)
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イタリアの「終身刑」って、日本の「無期懲役」よりもむしろ軽いような扱いですね。日本の無期懲役は、昨年?平均で25年は受刑しているのですもん。

で、
常々疑問に思うんだが、死刑と、本当に仮釈放がない終身刑とどちらが重いだろうか、と。死刑を言い渡された人の何人かに会ったが、こんな言葉が頭に残る。
  「生きていても死んでもこのままなら同じです」
  「もう早く死刑になってしまいたいんです」
もちろん、私が麻原以外の死刑はなんとしても執行させないから、とか、そんな簡単に死なせないよ、と言うと黙ってしまうが。

(このところ、死刑執行が続いているから、なんとなく死刑確定していた人が次々と居なくなっていることはわかっていようし、新聞の当該部分は黒塗りされたりするうから?死刑の実感を深くしているだろうと思う。)

日本国会には、近いうち、死刑廃止議員連盟あたりから、重無期刑の創設・死刑停止の議員立法が出るようですね。死刑停止を付則ででも入れると通らないかと思うが、終身刑とも言うべき重無期刑は、できるかもしれない。

もしそれが通れば、死刑判決は著しく減り、多くが重無期刑になろう。過去の死刑の確定判決についても、一部は恩赦により重無期刑に変わろう。

考えてみると、終身刑は、下記の欠陥がある。
1−将来の自由になる微かな望みもない。むしろ死刑よりも残虐ではないか。
2−自暴自棄になれ、狂えと言っているようなもので、処遇があまりに困難である。
3−どうしたって着々と終身刑のものが増えることとなるが(イタリアで1300人ぐらいならば日本では2000人ぐらいまではなるのかなあ)、老齢になって死亡するという経済的負担を、まさにすべて国家が負担することとなる。
4−(言うまでもなく、終身刑についても究極的な自由の一つである自殺の自由もない)

まあ、究極の刑罰である死刑を廃止しないのであれば、私は終身刑や重無期刑の創設に反対するものではない。
だが、そこにもこんな悩みはあるのですね。イタリアの事例は、そんな矛盾が表に出たということでしょう。
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