2006/10/1

「代理出産」「代理母」のこと  憲法・社会・官僚・人権

いわゆる「代理母」のこと、正確には「代理出産」のことです。

1−タレントの向井亜紀さん(41)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)の子ども2人につき、父母の子としての出生届出を受理するよう、東京高裁が命じたとのこと。

良かったです。私もこの判決に賛成です。
日本にはすでに「特別養子」の制度があるからそれによるべきとの考えもありますが、やはり両親の実子なのですから、それも不自然です。

なお、昨年最高裁で認められなかった事例は、卵子が母のものではないということであり事例が異なります。今回は、それとは異なって、両者の子であることが遺伝上明確だからでしょう。

2−ですが、「代理母」いや正確には「代理出産」は、禁止すべきです。代理出産した人、関与した医師、遺伝子上の父母らともども、刑罰をももって。

この1.2について、矛盾があると誤解する人が大分いる。
その結果、
1の判決の結果、当然、日本でも、代理出産が許されたと誤解したり、
1の判決を是とすると、代理出産が認められてしまうのではないかと誤解するので、やはり1のような判決を出してはならないとの意見を持ったり、
と言うことになる。
しかし、この上記2つの意見共に間違いだと考えます。

すなわち、
第1に、法律上違法なことをした結果としての妊娠、出生でも、生まれてきた子どもには何の罪もない。だから、子どもの不利益は何とかして避けてあげなければならない。(その観点から、非嫡出児の相続権が嫡出児の相続権の半分なのは全くケシカランと思っています。)

しかし
第2に、親のしたことが社会的に許されないことは勿論ありえるし、親が処罰されても不思議はない。(非嫡出児の相続権を嫡出児と平等にしたとしても、その不倫した片方が、相手方の配偶者に慰謝料支払い義務があるのと同じ)

たとえば、売春した結果、妊娠して出産したとき、子どもは当然母の子として届け出ることができ、遺伝子上の父に対して認知請求もできる。
しかし、親が婦人矯正施設とかいうのに入らざるを得なくなったり、勧誘した男性または女性が処罰されることもあります。

それと同様、代理出産の結果、生まれた子どもについて、その夫婦の子どもとの届出を受理することは認めても、両親、出産した女性、関与した医師を処罰することも勿論可能なのです。

その実質的な理由は、
「出産という行為は危険なものであり、いかなる理由があっても、これを他の女性にさせることを許すことがあっては、ならないからです。出産は今でも命がけの行為だから」です。女性には敬服します。
その危険性あることなのだ、と明確にするためにこそ「代理母」ではなく「代理出産」と表現しています。

 実は、それと同じことで、私は「生体間臓器移植」も違法とすべきではないか、と疑問に思っています。腎臓についても、骨髄移植についても(これ私は登録しているのですが)です。
 ただ、この場合は「移植を受ける側の人の命が危機に瀕している」ことが代理出産の場合と異なり、悩むところです。これに反して、代理出産の場合は「父も母も命が危機に瀕してはいない」のですから。

また、冒頭の、昨年最高裁で棄却されてしまった代理出産も、父の子としての届出であれば認めるべきものと思っています。もちろん、今でも、その米国の女性の子としての届出、認知という形ではできるのですが、しかし、子の欄に、母の名を書かずに父の名だけを書くことがあってもいいと思っています(これ、今の制度上はないのです)。

「代理出産」について、
・この判決で日本でも許容されたと誤解されるといけないので、
・最高裁では、この高裁判決が逆転すべきだ、と考える人が多いといけないので、
考えたことを書きました。

向井さんの子宮摘出の事態は深く同情します。「自分がその夫の立場だったら?」と悩みつつも、やはり第三者の立場で考えるしかないと思います。

(ちなみにこの問題は、母子手帳制度が普及してきて、また産婦人科で生むのが通例になって来て、明確化してきたものでもあります。というのは、昔の事件で戸籍を見ていたら、何人もの子どものうち、戦時中に1ヶ月違いの生年月日の子ども2人が居ました。両親とも同じ。老齢の母に聞いたら「ああ、一人は大空襲のあとの浮浪児可哀想だから育てた」とのこと。私は敬服しました。これは戸籍関係も焼けちゃったので混乱の中、再生するときに役所が申請のままに記載してしまったのでしょう。この事例はまあ後の相続争いなのだけれど、兄弟姉妹とも実はその事実を知りつつも一切その点は言わずに、それ以外のところで争っていた。私は何か、嬉しかったです。
戸籍の記載があてにならないのは、その他でもかなりあります。そもそも、妻が浮気などをして子どもが生まれて父の子として届けられているのがまあ、10−20人に一人ぐらいかなぁと感じても居ます。何かの鳥と同じかも。(その実態が精子が父でない人工授精が許され、すでに日本でも数十万人生まれている背景でもあります))
3



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ