2005/7/16

備忘録−映画ディスタンス  カルト・宗教・犯罪

ディスタンス

 実はまだ見ていなかった、見ました。

是枝監督が脚本なども、とのこと。凄いですね。

 映画段階では見られるところがなく、ビデオになっているのも知らなくて。
http://www.kore-eda.com/distance/
に紹介があります。

 オウマーの人たちの掲示板議論で出たりしていたので、見たいと思っていたのだが、ようやく見れた。

うん、いいですね、これ。

 そりゃ、不十分なところもある。
・教団内での設定された修行内容と思想について、ほんの少ししか描かれていない。

・教団内の、無差別大量殺人までさせえたグルの絶対性が、やはり分からないだろう。

・破壊的カルトでは、勧誘手法の凄さ、教団内の上下関係、そして、睡眠・栄養・情報の不足、制限があるが、描かれていない。

・加害者家族が主なのだが、兄弟や配偶者が主で、親が出ていない。

・話が聞きにくいところがあるのだが、まあだからこそ写実的、ヘッドホーンをすればいいこと。


でも、うん、凄くいい映画です。

・出家する直前のさまざまなエピソードなど、まさに身につまされる。

 オウムについては、多くの元信者、ご家族の話を聞いているが、登場した「加害者家族」のエピソードは、すべてそのままあったようなもの。まるで、見てきた感じ。
 特に、靴とか、宮沢賢治本とか、知らなくて自分の感性で想像して描いたなら凄い話。だって、オウムでもあった話だもの。

・音楽がないのですね、後で気づいた。まるでドキュメンタリーのよう。

 水の流れの音、鳥の声などを拾うことができたのは素敵。ただ、信者である間はそんな音が聞こえないこと−上九の富士ケ嶺地区にいたのに、富士山が見えたサマナ、鶯の声が聞こえたサマナは実に少ないのです−が知られていないのかもしれない。

・実行犯が、「普通の人」ということを、良く分かってもらえるのだと思う。いや、普通よりいい人。

 ああ、世田谷で先日話したときに、質問で「残っている人、純粋でいい人なんですが何で残っているのか」という質問があり、「ええ、いい人ですよ、あの忘れて欲しくないのですが、実行犯も実にいい人なんです、多くのエピソードを聞いても、そして面会をしても、私を殺してきた人を含めて率直にそう感じるのです。それがカルト事件の恐ろしさなんです。」と言った。

必見ですね、カルト問題を感じるには。

・ドキュメンタリーではないのにドキュメンタリーと言ったりして誤解を招かせるのと異なり、このようなフィクションこそ、カルト問題の一面だが真髄をつかむと思う。

・同監督の「誰も知らない」については、下記の日記の2004年1月28日に書いてあります。参考までに、
http://www2.diary.ne.jp/user/140664/

実にまったくオススメです。
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