2008/9/30

夏の飯田線旅行7  飯田線の旅

 週が変わったら急に寒くなった。局長は風邪を召して寝込んでいるようだ。
この旅行中は夏らしい晴天続きで暑く、局長がとろけていたのだが、季節の移ろいは早い。

 さて、次の下車駅は「唐笠」だ。ここも天竜川に面した谷間の無人駅だが、どこかで見たような景色で、一部には大変有名な場所だ。

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 どこかで見たような大きな橋。駅から急な坂を上がった先にある。この橋を渡って4キロほど行くと、スーパーさかやがあり、峰竜太さんの実家だ。

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 どこかで見いたような駅舎、「岩屋口」として知られている。無人駅にしては極めて大きな駅舎(と言うより待合室)だが、それには理由がある。ここは観光舟下りの「天竜ライン下り」の終点港があるのだ。因みに起点港は天竜峡駅にある。船に乗って川を下って来た観光客はここで下船し、飯田線で天竜峡に戻る。そこで、大人数が入れる大きさの待合が必要なのだ。飯田線中部地域の列車本数が激減した現在は、列車より舟下りの便数のほうが多い。列車に接続しない便の観光客は、ライン下りの送迎用マイクロバスで天竜峡に戻る。

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 という訳で、唐笠駅全景。片面ホームのみの単線駅で、大きな待合だけが目立つ。待合の手前、写真では中央に写っている小屋は便所。さすがに観光客用に綺麗で大きな便所が整備されている。

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 こんな無人駅で昼時に降りたのは、ここで昼食タイムにするためだ。唐笠港にはライン下りの客向けの売店があり、ここでラーメンなどの軽食が取れたはず。と、記憶していた。だから食料の買出し無しにここで下車した。

 ところが・・・。売店はあるにはあるのだが、以前よりだいぶ寂れている。売っているのは幾つかのお土産品とお菓子だけ。あとは缶ジュースの自販機があるだけだ。まったく当てが外れた。食事の代わりになりそうな食品がまったく無い。これは困った。結局。自販機で缶ジュース買って、明らかに一度解けてから再び固まった形跡のあるアイスクリームを買って、それが僕らの昼食となった。何か、昔の食糧事情の悪かったころの飯田線旅行っぽくなってきた。

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 天竜峡方面から、特急伊那路の上りがやって来た。もちろん特急はここ唐笠には停まらない。
 あ〜、腹減った。次の予定下車駅は?やはり無人駅だ!
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2008/9/28

夏の飯田線旅行6  飯田線の旅

 レールパークの見学もそこそこに、下り列車に飛び乗り次の下車駅に向かう。目的地は唐笠、そこで昼食の予定だ。
でも、その前に大嵐で交換の為の短めの長時間停車があった。

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 天気がいいのでホームに下りる。大嵐は富山村の住民が整備しているので、いつ降りても綺麗で好感が持てる。少し幅の広いホームにある花壇も、いつも花が咲いていてよい。花越しの119系は、僕らが乗っている車両だ。

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 小振りながら立派な駅舎。周りに何も無い谷間の無人駅らしからぬ豪華さだ。
同じ列車に乗って来て、長時間停車のためホームで一服休憩している旅行客も写真に撮っていた。

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 ん〜、空が青い!ひまわりはもう終わっている。夏の旅はいい!

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 交換の列車がトンネルから現れる。短い休憩時間は終わりだ。ホームでくつろいでいた客達はあわてて列車に飛び乗る。
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2008/9/27

夏の飯田線旅行5  飯田線の旅

 気温も下がって、すっかり秋めいてきました。
綺麗に咲いた彼岸花を撮ってみました。この写真は飯田線とは関係ないです。

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 さて、小和田を出て中部天竜に戻った。佐久間で降りて天竜川橋梁を徒歩で渡るという選択肢もあったんだが、夜行明けと、豊橋〜下地の徒歩移動で少々ばてていたので中部天竜迄乗車した。

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 中部天竜で下車をするのは実に久しぶりだ。ここには鉄道テーマパークの「佐久間レールパーク」がある。中部天竜までの有効な乗車券があれば見学できる。ところが、こいつは問題がある。駅に豊橋行きの上り普通列車が着くのは9時半、豊橋からの急行伊那路もそのすぐ後に到着する。しかしパークが開くのは10時だ。何で、こんな無駄な時間のタイムラグがあるのか?せっかく見学に来た客へのサービス心はかけらも無い。実際に僕ら3人以外にも、何人かの旅行者が閉ざされたパークの入り口でウロウロしている。列車本数が極端に少なくて、明らかに見学者が暇を持て余して待っているのに、なんで開館時間を9時半にしないのだろう?

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 ホームに停車中の119系普通列車。長閑でいい光景だ。アイボリーの車体は渓谷の緑によく映える。

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 パークの開館まで間があるので、改札の外に出た。駅舎入り口にあるバス停の時刻表に大きなバッテン!何じゃこりゃ??実は佐久間ダムまでの路線バスが、1日に1往復だけあった。これは特急の到着時間に対応して、駅からダムにまで行って、ダムとその付帯施設を見学した後で、ダムから駅まで帰ってくる運行設定だった。佐久間ダムは我が国初の電源専用の巨大ダム。かつては多数の見学者で賑わったのだろうが、最近はそれほど流行っていないようだった。それに伴いバス路線も廃止されてしまった。

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 ホームに揃った119系と特急伊那路、それと保線用のレール走りバス(正式名称は何っていうんだろう?)
 ここ、中部天竜で約20分程度レールパークを見学し、次の目的地に向かう。ここなら食料の調達も可能なのだが、昼飯にはまだだいぶ早い。昼食は次の下車地で取る予定だ。
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2008/9/24

夏の飯田線旅行4 小和田の盛衰  飯田線の旅

 冷房の効いた快適な始発に乗り込み、2時間以上の乗車時間。飯田線南部の秘境駅小和田に着く。小和田に関してはもう既に語っているので無駄な説明は省くが、こんな何もない山の中に上下線交換ができる(今はもう駄目だけど、ちょっと前まではできた)大きな駅があるのは驚きである。唯一の駅利用住民、宮下さん夫婦が離村する可能性が高まったので、駅自体が廃止されるのではないかと囁かれている。実際2線あったレールの片方、上り側が撤去されて、列車交換ができなくなった。交換設備としての価値も放棄されたわけで、廃止の噂が現実味を帯びたように感じる。

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 下りホームにある小和田の駅名と愛知・長野・静岡の3県の境界駅を示す看板。どちらも表面の仕上げ塗装が剥げて朽ちかけている。これを作ったのはおそらくJRではなく、当時の水窪町(現浜松市)だろうと思う。とても修理する予算はないようだ。

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 古い木造の小和田の駅舎。無人駅の不燃化が進む中、貴重な木造の建物だ。かつては上り下りの各ホーム上にも、木造の小さな待合室があった。
 最近駅舎の前、写真では右側に写っている鉄の柵が最近増築された。また、駅舎の後ろ側に、金属製のつっかい棒が補強の為に増設されている。もしかしたら駅舎保存の意思の表れでは?と期待させる。

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 少し引きで駅舎を見ると・・・。写真では右、上りホームから、レールが撤去されている。撤去にだって費用がかかるだろうし、残していても別に問題ないように思うが、
当局には何か事情があるのだろう。

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 これは、「鉄子の旅」のアニメにも出ていた「愛の椅子」
駅舎を出て、道を少し下った所にある東屋(壁のない屋根だけの小屋)に置かれている。ニスが剥げて色あせている。設置された当時は綺麗だった。センサーが付いていて、座ると音楽が流れたのだが、今はもうそんな高度な機能は働かない。

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 しばらくして、僕らの乗る上り列車が来た。滞在時間は30分程度。これを逃すと2時間足止めだ。
 小和田に降りるのは悲しい。来るたびに何かが無くなったり、朽ちたりして、寂れて行くのを目の当たりにするからだ。
 次に降りる時は駅はどうなっているだろう?
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2008/9/22

夏の飯田線旅行3  飯田線の旅

 汗だくで下地駅に着いた。写真を撮ったり、景色を眺めたりしながらノンビリ歩いていたので、始発に間に合うか気を揉んだが、蓋を開けてみればけっこう余裕があった。
 駅の入り口はこんな感じで、ガード下の真ん中あたりに上り階段がある。
知らないと駅があるのに気がつかないかも知れない。

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 階段を上ると正面に駅舎がある。ここもまた無人駅だが、船町よりもだいぶ規模が大きい。ここに立つのは何年ぶりだろう。時間はまだ0600前なので、あたりはまだ薄暗い。

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 この駅の造りは少し変わっていて、ホームが少し離れて2面ある。それが先窄みに近づいて、飯田方向の先端部はくっついていて、上から見ると「A」型をしている。ホームは一見して独立した島式2面だが、先端がくっついているので当然内側は使えなくて、路線は2線しかない。駅舎から飯田方面のホームを見る。先端部がブリッジされているのが分かる。

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 やっと遠くの山から太陽が昇った。湿度の高い日だったが、陽が出たので気温も上昇し、局長はどろどろに溶けかかっている。
 綺麗な太陽で、旅の始まりから幸先いいような気がする。

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 豊橋から船町〜下地の区間は、飯田線が東海道本線と名鉄線と完全に併走している。しかも名鉄は「供用区間」となっていて、飯田線と同じレールを名鉄線が走っている。
ただし、駅には停まらないで、通過する。

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 という訳で、下地のホームを高速で通過する名鉄の車両。飯田線より断然本数が多い。

 何本か名鉄を見送ると、僕らの乗る飯田線始発がやってきた。乗り込むと冷房の効いた車両で、死に掛けていた局長が蘇った。次に降りるのは小和田だ。
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