2006/9/30

YS-11  その他

 今日で日本の空から民間航空のYS−11が消えたとニュースで流れていた。なぜにして「民航」と断りがあるかというと、海保なんかではまだ使ってるから、完全に消えた訳じゃないからだったりする。YS−11は戦後日本が自国開発した唯一にして最後の旅客機なのだ。就航から40年もたっていても、後継機はついぞ国産されなかった。これは技術力がなかったのではなく、単に政治的配慮。ロッキード事件なんて知ってる人いるかな?政治家のえらい先生が海外の航空メーカーから賄賂もらって「外国産を輸入する」と決めたから、国策により金のかかる自国開発を放棄したのだ。
 YS−11は良く出来た飛行機で、双発のレシプロ(プロペラ)の機体は離着陸距離が短いので、地方の小さな空港にも着陸できた。東京(羽田)などの大都市から地方や離島の小さな空港間で多数就航していたのだ。まさに日本の国土事情によくあった飛行機だったのだ。かく言う僕も、生まれてはじめて乗った飛行機はこのYS−11だった。(因みに一番最近乗ったのはC−1輸送機)当時僕が乗った羽田から和歌山の南紀白浜空港間の便はこれだった。希薄な過去の記憶を思い起こすと細く小さな機体は窮屈で圧迫感があり、レシプロエンジン独特の振動は強く、子供心に不安な気分ですごした覚えがある。その後地方の空港も中型のジェット機が着陸できるように滑走路の拡張を順次行い、旧式の純国産レシプロ機は外国製のジェット機に取って代わられたのだ。実を言うと、今日のニュースを見て「まだ飛んでたんだ」という驚きのほうが強かった。
 老兵は消え去った・・長いことご苦労さんでした。
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2006/9/27

木崎湖12  その他

 自分の経験を思い起こせば、初めて飯田線に行って、豊橋から各停で・・というか各停以外はほとんど停車駅の変わらない快速しかないんだけど・・はるばる田切に着いた時にはすごく感動したものだった。目的地に着くまでの時間は適度にあったほうが旅の達成感が大きいようだ。
 北海道からここまで鈍行で来たりしたら、その感動はいかばかりだろう。

 このコンビに付近に次の稲尾駅があるのだが、海ノ口駅と違って駅前に駐車スペースがない。路駐するのは性に合わないので見学をあきらめる。あまりにもあっさりしているが、実はそれほど遠くからの旅行客ではないので、「また来ればいいや」という気持ちが僕にも局長にも多分にあるのだ。今回の旅の目的はあくまでも田切駅の掃除であるから、掃除の都合に合わせて行動する必要があるのだ。
 さて、程なく湖を1周。これで木崎湖を一応全部見たことになる。細かなことを言えばきりがないが、次回は木崎湖をメインにすえて1泊2日程度の行程で来たいと思った。
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2006/9/25

木崎湖11  その他

 思いの外乗車客が多いので驚いた。夏場の観光路線なんだから当たり前と思うかもしれないが、同じような観光路線の飯田線では、こんな日中は数えるほどしか客は乗っていないのだ。地元の人たちは列車の出発時間を良く心得ていて、直前になるまで駅に現れない。これが1時間に1本の世界では、ごく当たり前なのだ。だから列車が入る直前はホームに人が居て賑やかだが、列車が出た後は誰も残らず、また「無人」に戻る。上り下りの列車が近い時間でそれぞれ駅を出ると、駅には僕ら以外の客は居なくなった。実に長閑だ、またしても「時間が止まったよう」なのだった。局長は熱心にノートを読んでいる。それこそ全国各地から遠くは北海道、九州からとある書込みもあり、その熱意にはただ感嘆するばかりだ。自家用車で物見遊山に片手間で遊びに来ているのが申し訳ないように感じてしまう。
 さて、一通り駅を見学したら、次の巡礼スポットに移動するのだ。と言っても所詮小さな湖の周りであるから、距離はさほどない。線路沿いに国道をほんの少し南下すると。左手にコンビニが見えてくる。例によって局長が「ここが重要ポイントである」と宣言する。そこで入り口を見落とさない様に注意して車を駐車場に入れて停まる。外見はごくありふれたコンビニだが、これがなかなか、中に入ると様子が違って面白かった。まず、店の中に蕎麦屋がある。駅によくあるような立ち食い形式の蕎麦屋である。それが店の入り口奥手にど〜んとある。おそらく釣り客相手なのだろう。そして店の品揃えが変わっている。最初からコンビに特有のカラフルさをあまり感じないと思っていたら、商品陳列棚には同じ箱菓子がづらっと並んでいるのに気が付いた。通常のコンビニは極めて多くの品種を少量ずつ陳列するものだが、ここは極めて少数の品種を大量に陳列してあるのだった。したがって色彩の多様性がない。違和感の正体はこれだった。必然的に商品選択の余地は極めて少ないのだった。釣り客相手に売れ筋の物だけを絞って商売をしているのではないかと推測する。昼食を食べてすぐなのでさすがに蕎麦を食べる元気はない。そこで信州名物「おやき」を買った。僕は切干大根入り、局長はあんこ入りである。味の方は普通に観光地で売っているのと同じおやきだった。
 ここも重要な巡礼ポイントである証明に、店内奥の方の扉に張ってある日本地図に多数の書込みがあった。どこから来たかをメッセージを添えて書き込んであるのだ。先ほどの駅のノートでも概略の住所は記されていたので確認できたが、こうして地図上に展開すると、ビジュアルで直接訴えかけてくる。遠くの人は青春18切符利用で在来線をだらだら来たのだろうか?あるいは松本あたりまではリッチに新幹線や飛行機を利用して来たのだろうか?
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2006/9/22

木崎湖10  その他

 海ノ口駅は小さな駅で、入り口の木戸が閉まっていた。「閉めてください」といった旨の張り紙があったから、利用者はその都度きちんと閉めているのだろう。駅の前には一目でそれと分かる「おねティ」ファンの3人か4人のご一行様がいた。やはり熱心にロケポイント巡り(これを巡礼と呼ぶそうな・・)をしているのだ。
 さて、木戸を開けて駅舎に入ると、やはり巡礼のファンと推察される1人客がいた。
水色のプラスチック製の引き出しから何やら取り出してみている。後になってそれを見たら、駅を訪れたファンの思いが綴られたノートだった。こうして何段かの引き出しにノートやペンなどが綺麗に整理されて収まっているのだ。また、駅舎そのものも清掃が行き届いていて綺麗だった。駅の掃除はおそらく地元の方が頻繁にやっているのだろう。それゆえにノートもこうして綺麗な状態で維持管理されていのだ。これは大変好感が持てる。地元の方も来訪するファンを大切にしているのだろう。
 ホーム側の駅舎外の軒下にあるベンチが背景に出たと局長が言うが、僕にはどうも覚えがない。程なくホームに大糸線の列車が入線したので写真に撮った。先程の巡礼ご一行様が乗り込んでいた。
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2006/9/21

木崎湖9  その他

 国道は大糸線の単線の線路と並行して走る。南から信濃木崎・稲尾・海ノ口の3駅が木崎湖と接している。この間約3.5キロほどしか距離が無いから、歩いても1時間掛からないで移動出来るだろう。こんな片田舎の人口密度が極めて低い地域に駅間2キロ以内で駅が点々とあるのも実に無駄と言うか長閑な話である。そう言えば作中に「まるで時間が止まったような・・」と台詞があったように記憶しているが、マクロ的にはまさに時間が止まったような田舎町なのだった。それは細かなところを仔細に見れば、僅かながらでも変化はしているだろうが、総じて景色に変化はない、「同じような日々の繰り返し」があるだけなのだ。このような場所がロケーションとして選ばれているのも、公開後数年(3年?)経っても未だに来訪者が多く、かつ感動を呼ぶ要因なのだろうと思う。これが変化が激しい都会が舞台だったりしようものなら、ものの半年で景色ががらりと変わってしまうこともあったろうにと思う。

 線路沿いに見えて来るのは一番北側の海ノ口駅だ。が、あまりに小さな駅で、しかも駅前にそれらしく目立つ看板がないので、入り口を見落として通過してしまった。すぐ先の店前の広い場所でUターンし、今度は見逃さないように注意して駅に接近する。入り口を慎重に確認してすかさず曲がった。駅前は狭いが車が何台か停められる程度の広さがある。地元の人の利用を邪魔しないようにと端に寄せて駐車する。木造平屋の小さな無人駅だった。
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