2006/5/15


 蛍はこれから先の初夏の頃、種類や環境によって多少時期がずれるが出始める。飯田線沿線では終点辰野の蛍が、かつて駅のスタンプになっていたほど有名だ。他には山吹駅から少し山の方に入った場所も蛍の名所らしい。蛍は綺麗な小川と林がないと生息できない。えさとなる「川にな」が生息していないと蛍の幼虫が生きられないのだ。近年治水のためと称して川の3面護岸(川底と左右両岸で3面)をして、全てをコンクリートで鏡のように固められた小川が多いが、そうなるともう蛍は生息できない。僕の家の付近の小川でもかなり前は蛍がよく出たのだが、護岸されて以来全く姿を見なくなった。

 蛍は日中は水辺の林に隠れていて、夕方日が落ちると水辺に集まってくる。最近はLEDがあって、熱のない光が結構身近に当たり前のようにあるので、さほど感動もないかも知れないが、全く熱がなく冷たい蛍の光は昔は不思議だったろう。
 蛍の光を優しく手に取ってみると、生き物がこれほど強い光を出すのはやはり感動的だ。ただ、光っていることを除けば、形状は限りなく「ゴミ虫」なので、やはり離れて眺めるのが一番いいだろう。

 一度辰野の蛍を見に行きたいが、生物相手なので、見られる時期は1〜2週間程度と短いし、また毎年同じ週に見られるわけではないので、旅行の時期を合わせるのは至難の業だ。
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2006/5/14

交通博物館終了  その他

 また浜松市水窪で、土砂崩れがあって道が不通になったようだ。まあ、いかに山の中とはいえ、一応「浜松市」なんだからいち早く復旧するだろ。

 今夜で交通博物館が閉館になった今日最終日の来館者数は1万4000人だったらしいが、あの小さな建物にそれ程の人数では、きっと満員の通勤電車のような状況になったことだろう。因みに先日僕が行った時には800人で入場規制が掛かっていたようだ。まあこれはこれとして、来年秋に新装開店して、暫くたって混雑しなくなったらまた息子を連れて行こうかと思う。ハッキリ言ってあれは子供のための施設だ。つまり大人が交通について研究の資を得るようなレベルの展示ではなく、小〜中学生が見て楽しめる、交通機関特に鉄道方面に対する興味を起こさせる施設ではなかろうか。こう言うと角も立つのだが、コアな年長の鉄道ファンは閉館の知らせが届くまで、展示内容を馬鹿にして見向きもしなかったのではないのか?まあ、ここに限らず、最後になる廃止になると言うと、わーっと人が集まるのは常である。最近廃止になった北海道の「ふるさと銀河線」も平素から沿線住民やら鉄道ファンを自認自称する人が利用していれば、廃止されなかったと思うのだが。

 さて、交通博物館も上階に行くとあからさまに人気がなかった。1階の鉄道関係の展示は面積も広くかなり充実した内容だったが、2階3階の自動車や船や飛行機は展示もどことなく力が入っていなくて、今ひとつ見応えがなかった。移転後は鉄道関係だけに絞った博物館になってしまうのもうなずける。ではあの船や飛行機の貴重な展示物はどうなってしまうのか?船関係はお台場の船の科学館行きにでもなるのだろうか??
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2006/5/13

佐久間ダム4  その他

 佐久間ダムは、中部天竜駅前からバスの便がある。と言っても休日に1便(1往復)しかなかったように記憶している。今はどうなっているだろう?歩いて行くには少々距離と勾配がある。行ってみるとその巨大さに圧倒される。写真で見るのと実際に目で見るのは大違いだ。よくまあこんな山の中に50年も前にこれ程巨大な建造物を造ったものだと思う。大変な苦労があったことだろう。ダムの右脇に駐車場も少し整備されているので、自家用車なら行くのは簡単だ。但し、佐久間まで来るのは大変だが・・。
 ダムを紹介する「電力館」が併設されていて、規模は小さいながら、一通り佐久間ダムについて知ることが出来る。これは電力会社(中部電力)が運営しているので無料で見学することが出来る。佐久間はここ数年来「日本一暑い場所」というあまり有り難くないタイトルを保持しているが、夏場にここに来れば冷房が効いていて安心だ。ただバスと飯田線の運行時間の関係で、ここを見るか駅にあるレールパークを見るかの二者択一を迫られるのはつらい。両方じっくり見ているとこの後の旅行行程がきつくなる。

 しかし、この電力館も最近だいぶ寂れてきた。ダムが見える側にあった喫茶店(喫茶室?飲み物等は有料でした)は閉店していたし、展示物も痛みが目立ち中には動かない物もあった。見学無料だから文句を言う筋合いではないが、この状態を放置する、ダムそのものや電力会社に対するイメージは悪い。このままダムの右岸(ダムを飯田方面に見て)を進むと、廃道になった県道で大嵐の夏焼集落に至る。ちょうど経路の真ん中までは林業の人が入っているので道が良いが、作業場を越えた途端に道は自然に帰りつつある。大きく路盤から崩れた箇所もあるので、通るには覚悟と技量が必要だ。
 僕は過去に一度だけ夏焼きからダムに向かって歩いて通ったことがあるが、2時間強掛かったように記憶している。ここを徒歩で通れる程度に整備して大嵐〜中部天竜間の自然遊歩道にしたら、このウォーキング流行の最近なら観光客が集まると思うがどうだろう?
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2006/5/12

佐久間ダム3  その他

 河川ダムは様々な目的・用途によって建設される。主な理由として、生活用水及び農業用水の確保、治水すなわち台風などの大量降水時の水位調整、土砂の流出防止、そして発電用途だ。

 佐久間ダムはというと、純粋な発電用で、この種のダムとしては日本で始めて建設されたダムになる。佐久間ダムによってできた佐久間湖に溜まった水は、山を貫く太いパイプを通して、中部天竜駅と佐久間駅の間にある発電施設まで引かれ、発電用タービンを回した後で放水されている。ここで天竜川は飯田線の経路からそれて南進し、遠州灘の海に注いでいる。この経路上に旧国鉄時代には「佐久間線」が計画され、一部着工もしているが、国鉄末期の赤字路線廃止政策で計画放棄され、完成することなく放棄されている。

 日本初の発電専用ダムとしても、発電出力にしても、また東日本と西日本の電気的架け橋となる周波数変換施設(西日本の60Hzと東日本の50Hzという周波数の違いを相互に変換し、東西での電力の流通を可能にする施設、ここにしかない。)としても、ダムを含む発電所は重要な施設といえる。だから、その肝であるダム湖の砂を吐き出して、貯水量を良好に維持する工事に掛かる730億円は無駄ではないと個人的に思う。

 水力発電が原子力発電に比して「環境に優しくクリーンだ」といった考えは根本的に間違っている。それは佐久間ダムが、どれ程天竜川の自然環境に影響を与えたか、そして今も与え続けているかを見ればよく分かる。
 今回の改造が、ダム湖にも下流の河川にも遠州灘の海岸線にも、良い自然環境を復活させる事になるのを切に願う。
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2006/5/11

佐久間ダム2  その他

 さて、佐久間ダムの改造工事に関する詳細だが、平成20年度の着工を目指し、18-19年度は技術工法と環境の2部門の検討会を設置し事業計画を策定するのだそうだ。
 佐久間ダムの堆積土砂は貯水池(ダム湖)の1/3にもなる1億立方メートル。これだけ砂がダムを境に止まっているわけだから、遠州灘で海岸が浸食されてしまうのも当然なのだ。

 この事業に掛かる費用は現在の試算で730億円!どうせ最終的にはこの何割増しになるのは公共事業ではいつものこと。さて、これが高いか安いか?何を尺度に考えるかによってだいぶ変わる。最近陸上自衛隊は新規の対戦車ヘリコプターにAH−64ロングボウアパッチをライセンス生産開始したが、こいつが1機あたり100億円弱の調達価格らしい。てことは7機と少し・・・この数字を見ると安く見えるのは不思議だが、自分の月給から見ると考えられないほど高い・・あたりまえだが。

 しかしまあ、この土砂除去対策をもっと早く着手していれば、川路のばかげた埋め立てはしなくても良かったのではないのだろうか??あっちも1000億円くらいかけて(結構うろ覚えのいい加減な数字だが)埋め立てを完成したばかり。あの埋め立てが必要になったのは、佐久間ダムや泰阜ダムの堆積土砂による川底の上昇が、上流部に洪水を引き起こすからであって、ちゃんと土砂を取って川底の上昇を少なくすれば底上げは必要なかったはづだ。計画さえ長期的に見通してたてておけば無駄な工事の連鎖は起こらないのに。
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