2008/3/16  20:56


1996年12月15日
人見知りの激しい自分だが、それでもここ米原キャプ場に半月も居ると、何人かとは少しずつ話すようになる。
同い年の東京からカブで来たK君とは、なんとなくウマが合った。
陽気で、本が好きで、旅慣れていた。
彼の使っているストーブがまたいい。
マナスルという灯油コンロ。とても雰囲気が良かったので、絵に描かせてもらった。
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聞けば、米原は12月31日に冬季休業になるので、出て行かねばならないそうな。
みんなはどこに行くの?なんて質問しあう。
キャンパーの中には、冬の間は暖かい沖縄で、毎年のように製糖工場の期間工や、砂糖キビの刈り入れ作業の手伝い、牧場などのアルバイトをして金を稼ぐ人がいるそうだ。

確かに、このキャンプ場から、アルバイトに通っている人は何人かいた。
話しによれば、その人達の住所はここになっているそうで、しかもちゃんと郵便が届く。

ひえ〜。何たる事よ。
住所がキャンプ場で、テントが家で、郵便まで届くとは・・・
実際、赤い郵便カブが、郵便を届けに来たのを見た。
感心するやら呆れるやら、と言った感じである。


しかし、自分も人事ではなくなっていた。
実の所、帰れなくなっていた。
帰りの船に乗る金が足りないのだ。
正直焦っていた。
一方で少し投げやりにもなっていた。

この際だから、八重山で冬を越して金を稼ぎ、春になったらまた本土を回れば一石二鳥ではないか?
迷いながらも、自分の都合の良い方に解釈するよう努めた。

となると、今度は働き口だ。
製糖工場で働くには、事前に職安(今のハローワーク)で面接を受けて、合格しないとダメらしい。
ということは、もうこれは手遅れ。
K君は波照間製糖で働く事が決まっているようだ。

次は農作業の手伝い。
冬と言うのは沖縄にとって最も忙しい季節らしく、特に砂糖キビの収穫作業は人出がいくらでも欲しいらしい。
石垣島、西表島、小浜島、波照間島の中のどこかに行く事になる。

自分に重労働の農作業が出来るのかは、はっきり言って全く自信がなかった。
しかし、悠長に働き先を選んでいる余裕などなかった。

ココロはキビ刈り作業のアルバイトに傾いていった。
長期間やっているのは西表島と波照間島らしい。
この時は西表島に行こうかなと思っていた。
しかし、この島にはハブがいるらしい。
う〜ん。ちょっと、と言うか、かなりイヤだなあ・・・
蛇は嫌いである。

あるキャンパーが、波照間島で作業員を雇っている農家を知っているというので、電話番号を教えてもらった。
一本の頼みの綱である。

こうなると、先行きが明るくなったような気になってくるから不思議だ。
とにかくやってみよう。
もう帰れないのだから、やるしかないのだ。
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タグ: 沖縄 一人旅 原付

2008/3/16  11:11


特にやることのない、キャンプの連泊生活。

米原キャンプ場は、海辺に沿った所にあるので、いつでも海を見れる。
白い砂浜もきれいだ。
しかし、泳ぐ事はほとんど考えた事はなかった。
「南に来たのだから、海に入らなくちゃ意味がない。」
と、何人かに言われていた。

穏やかに晴れた日、北海道の19歳チャリダーZ君が、海に入ろうと誘ってきた。
ちょっと考えたが、水中メガネとシュノーケルを貸してくれるというので、入る事にした。

実は自分は水が怖くて、泳ぐのが大の苦手。
始めは、足をチャプとつける程度。
12月だから、いくら南国とは言っても水は冷たくてブルッときた。
それでも、徐々に浸かっていくうちに、慣れてきた。

そのうちに、浅瀬でプカプカと浮かぶ位は出来るようになった。
水中メガネをして、水の中の景色を見る。
コバルトブルーの小さな魚や、黄色のきれいな魚が泳いでいる。
辺りをパシャパシャ泳いで、シュノーケリングを楽しんだ。
水中カメラを持っていないので、あの景色を写真に残せないのが残念。

泳ぎの得意な人は、もっと先のリーフまで行って、モリで獲物を捕まえて、夕食のおかずにしたりもする。

まあ、でも自分はやっぱり海がこわい。
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