今を去ること10年ちょっと前、ある方から、「六甲山中に頸城鉄道の車両をごっそり隠し持っている人がいるらしい」という「都市伝説」を聞きました。もういかにもアヤしいお話でした。
しかし、これは実は、ホントだったのです。
それから幾年、頸城の車両たちは里帰りを果たし、復活に向けて整備される事となりました。
この度、その運転会が行われるという話を聞き、私は新潟に向かったというわけです。
で、まあいろいろあって、2時過ぎにようやく現地到着。ほくほく線くびき駅からシャトルバスがあったのですが、ちょっとわかりにくかったです。
できればステッカーかマグネットシートのようなものでいいから、「コッペル號」とか「謙信號」とか書いて貼っておいて欲しかったです。
木造貨車もみごと復活。できればダミーの米俵を置いて欲しかった?
鋼体化されたのもいたんですね。丈夫そうです。
コッペル登場。西武山口線でも動体で活躍した2号機です。汽笛一声! え? 本当に汽笛が聞こえるんだけど?
実際には復活したDC92の方に動力があります。画面右下に注目。おそらくコンプレッサーが積んであって、コッペルにエアーを供給。それでもって汽笛を鳴らしているのでしょう。
こうやって繋いでいました。
木造客車も復活。私も立ちたいオープンデッキ。しかし派手な塗装だったんだな。
ゆかいな軽便列車。「ト」はタタミジキだったようです。え? ホジの方じゃないの?
そのホジ3登場。腰の低い独特のスタイル。まさか走行が見られるとは思いませんでした。
乗務員交代。このドアはこういう開き方だったんですね。乗客扉のあたり、こんな縁まで黄色だったとは。
エンジンの一部は車体にめりこんでいます。
動力台車は客車用の改造。やっぱり変な奴だなあ。
発電機かな。動き出してしまったのでブレてます。その右にラジエーター。
車内の広さはこんな感じ。ツイッターであった軽便の床面積の話を思い出します。
夕方になるとこんな感じだったのかな?
この箱が有名な「エンジンの張り出しのカバー」。この日は座席として使われていました。
名残惜しく朝顔の観察。これでも緩衝装置があるんです。
軽便列車の復活はあちこちで見られますが、ここ頸城の地でも多くの方々の力で軽便は動き出しました。これからもそれが残され、伝えられ、時々動いてくれる事を願ってやみません。

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