NHKのニュースで、ニュースに見せ掛けて新しいドラマの番組宣伝をやっていた。妖怪がブームだとかウソをついて。タイトルは「ゲゲゲの女房」とかいうらしい。NHKがそんなことをしたらいかんと思うが、どうも視聴率が伸び悩んでいるらしい。
しかし、どういう訳か私の知り合いは結構見ているようだ。もっとも「あの時代の子供が下駄を履き慣れていない演技をするのはおかしい」等の感想もあるようだが。
そもそも私の知り合いの年代とかは、録画等で見ているので視聴率にカウントされないんだろう。もともとの視聴者層はもっとずっと上だから、「ゲゲゲ」と言われたって何の事か判らないだろうし。貸し本漫画はギリギリで知っているかもしれないから、「墓場の女房」(※1)というタイトルはどうだろうという人もいた。そっちの方が妖怪らしくていいかもしれない。
このように、視聴者層を考えないと、いくら案を考えた人が好きな題材でも当たらない事がある。
それに似た話で、最近何かのCMにロートルアイドルを使うという話が話題になった。そこでKGB(※2)だかRKB(※3)だかの今のアイドルを使わないのは、おじさんはそれでは見ないからだという意見もあった。実際にはおばさん向け化粧品のCMであり、効果は微妙だろうなあと思った。女性人気(アンチも含め)が結構あった松田聖子なら判るけどねえ。予算の関係かなあ。あと、そういう化粧品は男性はプレゼントしないと思うが。
もっとも私の知り合いにはおじさんであっても、SKD(※4)はともかく、ぱひゅーむが好きだという人はいるんだけど、まあ、視聴者の年代をまず考えないといけないという時代にテレビもなっているんだろうね。
一番それを感じるのが、時代劇にやたら健康食品や保険のCMが入る点なんだけど、それはさすがにうざいと思う。
※1…「ゲゲゲの鬼太郎」はテレビ漫画になって以降のタイトルで、それ以前は少年マガジン連載時も「墓場の鬼太郎」だった。
※2…旧ソ連にあった組織。スパイ小説で敵が決まらない時はとりあえずこう書いておけばいい便利な組織だった。
※3…RKB毎日放送。確か福岡にある。「RKB毎日放送をキーステーションに」というセリフをどこかで聞いたが、どこで聞いたか忘れた。
※4…松竹歌劇団。むしろおじさんならばこちらの知名度の方が高い。

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