1962年から、台湾の阿里山森林鉄道向けに日本車輌で製造された中興号は、好ましいナローのディーゼルカーであり、観光用のロマンスカーでした。
DPC1から11まで10輌、4は忌み番号で欠番であり、10と11はもとは羅東森林鉄道向けの中華号として青い塗装、また3、5、6はおでこのライトが二つでした。1度2灯にしたのに、増備でまた戻してしまったようですね。
この「DPC」とは「ディーゼル・パワード・カー」の略であり、最小では1両(片運転台なんですが)、背中合わせで2両、同系の「DTC」、「ディーゼル・トレーラー・カー」つまりキサハを間に挟んで3〜4両という編成で走っていたようです、
現在7と8が動く状態ですが、それは見られませんでした。いつか見られたらと思います。
前面のスタイルは北陸鉄道しらさぎや松本電鉄ED40似、車内は名鉄3780似、側面の窓は井笠鉄道のホジ1や日車標準車似という実に日車らしいスタイルでした。
一方運転台前下に大きな機械室を設け、左右一組づつのラジエターと冷却ファンを設置、床下にエンジンを置いて連結面寄りの台車を駆動、ロッド連動にするという独特の仕組みでもありました。
ナローのロマンスカーは日本では現れませんでしたが、ラジエターを除去されてしまった車輌など、もし現れていたらという参考になるでしょう。
また、もし断交なかりせば、アルミ製やステンレス製の車の増備がなされていたかもしれません。
車内に関しては巡回しているオレンジ色の服の人に言って見せてもらいました。身振りで大丈夫でしたが運が良かったのかもしれません。

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