Nゲージの線路だけは敷設したA2サイズのコルクボードがあるんだけど、その後進行せず、しかし、この間トミーテックの「建物コレクション」の「漁港B」というのを買ってきたら駅舎としてぴったりだったので、またやろうかな…と。
よく、Nゲージは600×900のスペースがあれば…なんて気楽に言う人がいるけど、実際問題そんな広大なスペース、捻出できないでしょ? 中にはタタミ半畳なんて人もいる。どこの会社の重役だろうね。この間、知り合いが昔のOゲージ(1/43から1/48ぐらいのサイズの鉄道模型)を使ったイベントをしようとしたけど、借りた会議室にエンドレス敷けなかったって。つまり昔の日本の家はそれだけ広かったって事。だいたいOゲージ持てるってエリートでしょ。
でもA2、A4サイズの本を田の字に4冊並べたスペースならなんとかなる人も多いはず。運転スペースとしておすすめだし、風景が展開できれば言う事無しでしょ。A2コルクボードはちょっと大きい文具店にもある。持って帰るにもこの大きさなら抱えて電車に乗れる。トミックスのミニカーブレールでエンドレスを作ってあげればいい。まずは「建物コレクション」、「街並コレクション」を並べるだけでも結構雰囲気でる。まずはぐうたらモデリングから始めよう。
運転できる車両は、トミックスのレールバス、ハセガワの江ノ電、カトーの叡電「きらら」なんかがいい。実物換算20m車も走るけど、急カーブ過ぎて似合わないかな。18m級2両だと、どっちかがカーブにかかるから、「鉄道コレクション」だと12m、15m車あたりがぴったりくる。
そんな中、気動車熱が再燃(?)、加悦鉄道のイベントにも行ったしねえ。紀州鉄道も面白かったしねえ。加悦鉄道、別府鉄道、紀州鉄道、岩手開発鉄道、岡山臨港鉄道クラスの、80年代に至って「まだこんな所があったんかい!」っていう鉄道の雰囲気をここならちょっとでも再現できそう。いわゆる「電車」もいいけど、「訪れる事が無かったどこかの非電化私鉄」って心が和みそうじゃないかと。
ディーゼルカーだとそんなに自分が知らないうちに、雰囲気あるローカル私鉄が消えていった事もあって、形式にうるさい普段の自分を忘れられるかなあとも思ったりするのだ。ネットで調べても古い気動車のデータって、電車ほど出ないしなあ。決して架線を吊るのがめんどうなだけじゃないよ。
で、在庫の中から津川洋行のキハ40000、これは国鉄の気動車で、南部鉄道(南部縦貫じゃないよ)や岩手開発鉄道、宮崎交通(これはバッテリーカー化!)なんかに払い下げられたという小型車。ちょうど12m級なので鉄道コレクション用の動力を組みこんでみる。屋根のプラをけずっただけだ。
いいねえ。実にニュートラル。「どこかにある、どこにもない路線」で活躍するにはこんな感じがいい。ちなみにエンジンは元の製品のモノをカラタケ割りして接着、台車はブリルの加工。
もうひとつ、こちらは津川のキハ07のアタマと、GMのキハ04の側面を組み合わせ、五日市鉄道のキハ500にしちまったもの。これが先ごろ発売されたトミーテックの16m動力にぴったり。短い方のスペーサー入れてるけどね。
実はコレ、まだGM大山店が有った頃に買って組み合わせた仕掛かり品。実物は東野鉄道と茨城交通に行ったけど、「同じ図面で製造された車両」がよくある私鉄気動車の世界(キハ41000もキハ22もキハ125も兄弟車の多い事、全部覚えきれん!)、「おらが町の鉄道」にいてもなんにも不思議はナイのだ。
色をどうしようかね。窓回りクリームで上下をウグイス(偽イリノイターミナル)って考えていたけど、いっそ銀塗装であずき色とかの帯が入っているのもいい。軽便鉄道模型祭で「銀龍号」見たからなんだけどさ。エンジンもどうしよっかなあ。
調子に乗って相模鉄道キハ30と別府鉄道キハ2の「素材」も近く到着の予定。これらもまた把握できそうにない位、同型車がいるしな。
あの「地鉄電車」みたいな「すっげーホンモノみたい」な模型とは違う、お気楽なのを目指しているんだけどね。Nゲージでも細密ディテールとかが主流みたいだけど、違う流れがあっていい。
レイアウトはさすがに山は作れないので「海近い雰囲気」で、松林があるといいなあ。レイアウトは面積じゃない。

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