加悦鉄道といえば、大江山、そして天橋立近くに有り、客車改造の気動車の活躍でも知られたローカル私鉄であった。他にも明治期の蒸気機関車をはじめ、まるでかき集めてきたようにユニークな車両が揃い、現在ではここで車両の保存活動が行われている。「森ブタ」と呼ばれた機械式ディーゼル機関車に続き、珍しい「片ボギー式」のキハ101が復活をとげた。
これも機械式であり、つまりマニュアルミッション車である。気動車ではここと南部縦貫鉄道、尾小屋鉄道の保存車ぐらいだろうか。

運転席は客席から丸見えだ

床はもちろん木造

運転台を移る時は、これだけ持って歩く
さて、「片ボギー」とはどういう意味か? これはカーブを通過するのに都合の良いボギー台車を片側に配置し、反対側はエンジンからの駆動軸を一つの車軸に繋げる事で粘着力を上げるという仕組みである。まだ気動車が小型だった頃はよく見られた

こっちがボギー側

こっちが単車軸側
また前後には荷台がついている。これも昔の気動車には見られたものであり、「バケットカー」とか「鮮魚台」とか呼ばれていた。もっとも私の年齢では現役を見たのは、これも奇跡的に残っていた兵庫の別府鉄道ぐらいなのだが。

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