
今年のサンマは北の方での漁が続いてるせいで旨いのだとか。
子供のころ親父が、ワシらの分のサンマの、腹のところだけ先にかぶりついて食べてくれたもんだが、
何だかそれが一家の親父たるものの役どころみたいに今も思っている。
でも、あの苦味を、子供の時分から食べると否では、脳の発達に大きな差が出来るのだとか言う話も聞く。
それは兎も角として、勿論ただ焼いたって好きなんだが、
余ってしまった焼きサンマにも、二つほど美味しいレシピがある。
・その一つは「焼き茶漬け」といって、身を解して醤油と酒ヒタヒタの中に付けて置く。
(醤油は出来れば九州や四国地方の甘めがいいが、関東なら一つまみ砂糖を足すと良いと思う)
出しコンブ一片、ゴマ、海苔も千切っていれとく。
で、朝、食べる直前に、(これは私個人流だが)生卵を割り入れて混ぜる。
一尾丸々分の身に対しては2個、半身分なら一個で良いと思う。
これを、盛って真ん中をへこましたご飯に適宜乗せて熱湯を注ぐ。
卵が半煮えになってコクがでる訳だ。
親父はワサビを足してどうぞ。
このやり方は、余った刺し身にも使えて、その場合は卵は使わない。
壱岐の鯛茶漬けなんてのは有名だが、これもヅケの半煮えがたまらない子供の朝食に持って来いの食べ方だと思う。
・その二は、最近知ってやってみたら、旨くて驚いた。
余った焼きサンマを一尾、骨を外してマルマル取っておく(そのまま凍らせとくといい)。
安い時に1、2尾多めでも買っといていい訳だ。
米を3合研いで、おだしを張り、その上に上記の焼きサンマを乗せて炊くだけなんだが、
今回は、おダシにシメジ、ニンジン、切り干し大根もいれた。
ゴボウなんかあればまた良くあうんじゃないかと思うが、最高に旨かった。
子供がおかわりの連続で見る間に完売だった。
まあ、秋は炊込みごはんの季節だわな....
因にこの絵は数年前、ココロの親父が初めて世に出た時のものだが、
出来るならサンマはこんな風に七輪で焼きたいものだね。

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