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TVで周防監督の「それでもボクはやってない」と言う映画に
何だか知らない...身につまされる感じで見入ってしまいました。
これは痴漢冤罪の逮捕、取り調べ、裁判を描いたものなんだけど、
何かがいたたまれない。
誰かが嘘をついたり、勘違いしてたり、作為がまじったり...
周防監督って、例えば相撲とか、社交ダンスとか、
「特殊な世界」にカメラを持ち込んでみるところが特徴なんだけど、
気づいてみれば全く映画とダブってくる特殊なシーンは
実人生中にもあることに思い当たってしまった。
社会では自分の来し方のリセットや存在証明のために
誰かの冤罪が必要な人も居たりするしね。
世の中には沢山の
「それでもボクはやってない」を飲み込んで生きてる人も、
「なかったことにしたいもの」を誰かの荷台に投棄して生きる人も、
様々ある。
で、巻き込まれた場合、自分は実際どうするかというと結局、
「天は見てるから...」それだけを胸に
揺れながらも黙して今置かれたところで、今日の生き方に勤しむばかり
と言うところかしら....
この世の事は難しいんですよ。
それでも愛に徹して抱擁の心で生きるか、
正義で相対するのが別の意味での愛なのか...
性分としてはつい前者をとってしまいがちなのです。
(※このケースの裁判なら勿論最後まで戦いますよ。)
「それでもボクはやってない」
観る価値のある映画だと思います。
観て語り合うのも意味あると思う。

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