無人駅ですが駅舎に観光案内所はあるということでしたが、案の定誰もいません。
こんなマップが置いてあるだけです。
とりあえず、駅から2キロほど先にある石炭博物館にでも行ってみようと思っていると、ちょうど社光行きのバスがやってきます。
運転手に聞くと終点の社光から10分くらい歩くかなということでした。
終点までバスは5分ほどで到着。
市役所などがある街の中心街を抜けていったのですが、
人気は全くありません。
終点のバス停のそばには、
何やら立派な観光施設がありますが、見事なまでに閉鎖され、もちろん人っ子一人いません。
夕張線の車両から30人くらいの客が降りたはずですが、皆さんそういえばどこに消えてしまったのでしょうか。
遠くにどうも目的地があるようですが、道がつながっていません。
時折粉雪が舞う寒さですし、あえなく行くのを断念。
バスで通ってきた道を、スーツケースをがらがら引きながら、駅に向かってトボトボ歩いていきます。
こんな名前のメイン通りですが、
これは極端にしても、
人が全く見当たらない街を歩いているのは、さすがに淋しい気持ちになります。
公共施設も土曜日で休みということではなく、閉鎖されていたりします。
30分弱歩いただけですが、とても長く感じて駅に戻りました。
映画「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地が撮影時のセットを残している場所があるので行きたいのですが、バスは3時間後くらい、タクシーはいないし、もう帰ると思っても、
列車は1日5本しかないし、札幌方面の高速バスだって時間がまだまだあります。
ということでリゾートホテルの日帰り温泉施設である「レースイの湯」に入ることにします。
スキー場併設大型リゾート施設で、元々温泉がなかった場所にある施設で、加温、加水、循環というお湯使いですから、正直期待していませんでしたが、
カルキ臭はするものの、冷えた体とやや淋しくなっていた心も癒されるのでした。
5人ほど人がいましたが、人を見れただけでうれしい気分なのでした。
夕張歩きはもうやめることにして、札幌行きの高速バスが一番直近の交通手段となるのですが、それでもまだ1時間ほどあるので、駅前にある屋台村で時間をつぶすことにします。
思えば、ここが一番比較的人の出入りがあるのでした。
ただ、こちらも全く期待していませんでしたが、中に入ると
雰囲気は私の好きな感じ。
湯上りビールと餃子
そして、石炭のみならず、市が黒字になってほしいに因んだ、
という写真に惹かれて、
食べたくろラーメン。
餃子もラーメンもおいしかった!
餃子屋の店主の方が話しかけてきたので、30分ほど夕張のことを聞いて教えてもらいました。
東京から40代の時に夕張にきて現在70歳前後、水と空気がおいしいし夕張に来て良かったとのことでした。
ただ市の財政破たんで税金が高く、若い人は学校を出るとすぐに外に出て戻ってこない、公共職員が税金が高いので夕張市に住まないで通ってくるとか、そんなお話でした。
私が行くのを断念した「石炭博物館」は施設内に危険な状態があるかもしれないとのことで休業中とのこと。
あきらめて正解とはちとやりきれない感じでした。
話の中身は決して明るいものではありませんが、夕張への愛着みたいな気持ちが感じられたし、入ってみてよかったなあという感じなのでした。
やっと、高速ゆうばり号という
高速バスに乗り、
夕張の街を離れると、あっという間に眠りに落ちたのでした。

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