2013年7月に一泊しました。
熱海駅からJR伊東線、伊豆急行線を伊豆半島東海岸沿いを伊豆急行の「リゾート21」という列車で南下。
乗ったのは1編成だけ存在する「黒船電車」でした。
黒船電車に限らず「リゾート21」という電車は、乗車券だけで乗れる各駅停車ですが、先頭車両は展望車。途中すれ違ったJRの特急リゾート踊り子にも展望車がありますが、こちらは特急券やらグリーン券が必要だったりで、まあお得な感じのする電車です。
前方と側面の大きな窓から伊豆の海と山の眺望を楽しみながら。熱海から1時間半ほど乗車して降りたのが、河津駅です。
河津駅と天城峠越えで修善寺駅を結ぶ東海バスで10分ほどの「踊り子会館前」バス停の前に
宿はありますが、この時は河津駅でバスの時間まで1時間ほどあったので、タクシーで宿に向かいましたが930円ですみました。
県道14号線沿い、「峰温泉大噴湯公園」の前に
宿はあります。
ちなみに「峰温泉大噴湯公園」は入場無料ですが、
1日7回決まった時刻に
温泉が噴き出すショー?があります。
吹き出し時間以外も
湯気が噴き出しているし、そこで売店で購入した卵で温泉卵を作ったりすることができます。
この、峰温泉大噴湯がかけ流しで使用されているのが、「花舞 竹の庄」ですので期待は高まります。
お湯もさることながら、建物もすばらしい宿です。
玄関は
老舗宿の風情。
玄関を入ると
帳場のあるエントランス、左手には庭を眺めることができるロビー
と素泊まり6000円(に消費税300円と入湯税130円が加算されるので6430円が正式な金額ですが)で宿泊できる雰囲気ではありません。
以前(どれくらい前までかは未確認ですが)は1泊2食付3万円くらいで営業されていたそうですが、施設の存続のためにはそれでは難しくなってきたとのことで、日帰り主体で宿泊は素泊まり1日3組に絞っての営業にされたそうです。
確かに古い建物好きの私には風情ばかりが感じられますが、普通の人にはかなり老朽化した印象の方が強く感じられるのかもしれず、変に手を加えずこのようなやり方で宿があり続けてくれているのは私的にはうれしい限りです。
私たちが宿泊した部屋は、「曙」というお部屋でした。
1階の一番奥の部屋ですが
暖簾をくぐって階段を上がった
2階に部屋がありますが、部屋の外に
歴史を感じさせる洗面、トイレが
あります。歴史的な?造りですが清潔感はきちんとありました。
ドアを開けると、
2畳半の小部屋、ふすまの奥に
広縁がある6畳間があります。
入口は1階ですが、部屋は2階ですので
窓から宿のお庭を見下ろす眺めが広がります。
小窓からはロビーも見下ろせました。
素泊まり6000円ですので布団は自分たちでひくのかなと思っていましたが、宿の御主人にひいていただきました。
夕食はお弁当などの持ち込みや出前を注文することもできますが、私たちは宿の向かいにある公営日帰り温泉施設「踊り子温泉会館」
横にある蕎麦屋「時盛」で
生ビールとかもそばを
食べました。
さて、宿のお風呂です。
浴室は1階と2階に各一つずつあります。
1階のお風呂の
入口には
このようなものがあり、入る前にコースを選ぶように?なっています。
浴室は古びてはいるものの、貸切で入るにはとても広いお風呂です。
内湯の2つの浴槽は、高温の峰温泉がかけ流しなので投入湯量は少なくたまり湯に近い状態でしたので、露天風呂の方が気に入りました。
ぼんやりと壁にかかる
文章を見ているようないないような感じで、のんびり浸かっているのは中々いい気分です。
しかし、私が気に入ったのは2階のお風呂です。
男女別に二つの浴室があったそうですが、2011年の東日本大震災で女風呂の方が使用できなくなり、一つの浴室を時間で男女入れ替えで使用しており、私たちが行ったときは、15:00〜23:00が男性、翌朝が女性となっていましたが、他にお客さんがいなければ宿の方に事前に断っておけば貸切でも入浴させてもらいました。
宿に着いて、さっそく入ろうとしたところ、宿の御主人が湯加減を見てくれました。
さて入浴してみると、
柔らかいお湯が全身を包み込む、本当にすばらしい浴感です。
雰囲気も
すばらしい浴室で、本当にきて良かった宿のお風呂でした。
今後もふらりと宿泊でじっくり入りたいお風呂です。
●施設のデータ
【施設のHP】 無
【泉質】 ナトリウム−塩化物泉
【PH・泉温】 PH8.5 99.3℃
【立ち寄り営業時間】 15:00〜18:00
【立ち寄り料金】 1000円
【宿泊】 有(宿泊しました)
【極私的評価】 ☆☆☆☆☆
【備考】

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