2011年12月に一泊しました。
武田信玄のかくし湯として有名で歴史ある下部温泉を流れる下部川沿い、神泉橋のそばに立つ宿です。
4年ほど前にオープンした新しい宿ですが、老舗であった「大市館」から経営者が変わり、屋号も変わったので、建物自体は風格があり、歴史を感じさせます。
玄関を入り、
館内に入ると随所に工夫がされた、歴史ある建物の雰囲気と調和したスペースとなっています。
ロビー
談話スペースである囲炉裏の間
2階の階段脇の休息スペース
狭い廊下を歩いていくと、
部屋です。今回は2階の「あかね」という部屋でした。
古い建物ですが、雰囲気を損ねないよう和洋室にうまくリニューアルされています。
温泉は3箇所4種類のお風呂に入ることができます。
まずは歴史ある「洞窟岩風呂」です。
1階ロビーの奥の階段を下りて行ったところにあります。
古びた温泉分析書が掲出された洞窟の入口を入り、
もう一つ入口を入ると、男女別脱衣所が現れます。
浴室に入ると、まさに洞窟岩風呂です。
細長い木の湯船は、板が敷かれた底から約30℃の冷たい温泉が出てきています。
お湯の特徴は正直感じられませんが、30分以上入ると暖まる不思議なお湯です。
浴室の奥には、おそらく下部温泉新源泉の常温のお湯の浴槽があります。
温冷交互浴を楽しむこともできます。
浴室の雰囲気は、かなり個性があり私は大好きなお風呂です。
もうひとつ、やはりロビーから洞窟岩風呂への階段の手前を降りて行く下部温泉新源泉を使用した「開運の湯」があります。
入口もこじんまりしていますが、浴室も小さめです。
加温循環されているとの表示でしたが、結構オーバーフローされていて気持ちがいい入浴ができます。
3階の奥には2つの貸切露天風呂が並んでいます。
気の湯船の一の湯と
岩風呂です。
目の前が建物で眺望はなく、オーバーフローもされておらず、貸切であることが唯一の利点というところでしょうか。
食事は食事処でいただきます。
夕食
朝食
どちらも量、味とも満足のいくものです。
湯治宿的な浴室と、古い建物をうまくリニューアルした館内、お部屋と華美ではありませんが洗練された食事と見事に調和させている、いい意味で個性がある宿だと思います。
●施設のデータ
【施設のHP】
http://yuki-ya.com/
【泉質】【PH・泉温】
□洞窟岩風呂(自家源泉)
アルカリ単純温泉(Na・Ca−硫酸塩・塩化物泉型、溶存物質総量462mg)
PH8.61 28.8℃
□運の湯、貸切風呂(下部温泉新源泉)
アルカリ性単純温泉(Na・Ca−硫酸塩・塩化物泉型)
PH9.3 51℃
【立ち寄り営業時間】 要問合せ
【立ち寄り料金】 要問合せ
【宿泊】 有(宿泊しました)
【極私的評価】 ☆☆☆☆
【備考】

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