ドイツといえば、「エコ先進国」というイメージですし、実際その通りだと思います。
風力発電用の風車はそのいい例で、
丘の上に巨大な風車が立ち並んでいる光景は、
外国人の私たちにはドイツらしい風景の1つとして強い印象を与えますし、
ドイツ人の同僚たちにとっても、今のドイツの1面を象徴する原風景として捉えられているようです。
要はね、学会や何やで皆で車の遠出をするたびに、
”TLJG、あれを見てごらん!きれいだと思わないかい?” と、解説が入るのですよ。
確かに、夕日をバックにしても、緑の畑をバックにしても、なかなか絵になる光景だとは思うんですけどね。
ああ、毎度毎度言われるとリアクションのバリエーションにも限りが。。
そんなドイツに引っ越したと聞いて、度々日本の知り合いからゴミ事情について質問を受けます。
規則の厳しいドイツ。
”分別をちょっとでも間違えたらゴミ袋を持って行ってくれなかったり、名指しで注意を受けたりするんじゃないの?” なんて。
ところが実際は拍子抜けするほどラクチンなんですよ。
規則を調べ上げたわけではないし、自治体によって差はあると思うのですが、秘書さんたちや同僚の話を総合して次のように理解しております。
1.ゴミは原則として紙・ガラス・生ゴミ・パック類・一般ゴミに分ける。
2.ただし、ガラス以外は一般ゴミにしてしまってもいい。
3.収集日は決まっているが、アパートでは大きなコンテナに適宜放り込む。指定のゴミ袋はない。
4.飲み物のビン・缶は、大抵買うときに容器代をチャージで払っているので、どこでもお店に持って行けばリファンドしてくれる。
日本での暮らしを思い出してみると、ゴミを出す時に一番面倒なのは分別よりも、ゴミの収集日と時間が限定していることでした。
1回タイミングを逃してしまうと、また次の収集日までゴミと暮らさなくてはいけないんですよね。
また、指定のゴミ袋は小さいものでも単身者には大きめで、”ごみ袋がもうちょっと一杯になるまで待とうか。”なんてこともよくありましたし。笑
ここでは、最初の段階でゴミを振り分けさえしておけば、ちょっとたまってうっとうしくなった段階でアパートの外のコンテナに放り込みに行けばいいので快適です。
ビンのリファンドは大きさや素材にもよりますが、1つ15セントから50セントです。どこの店でも持って行きさえすれば目に見えてお金が返ってくるので、単純にうれしいんですよね。
このいつでも、どこでも、というのが、
ゴミ分別やリサイクルへの敷居を低くして、ストレスを感じさせないポイントなんだろうなあと思います。

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