四方田

2007/6/30 | 投稿者: Sky Theater PROJECT

続き

四方田版で初演から大きく変更した箇所は以下のようなところ
1.主人公を転校生である彼から、同級生の別の男の子にする。
2.同級生たちはすでに精神的にも大人であり「理想と現実のギャップ」という悩みは「メグミ」という新しい登場人物に背負ってもらうことにする。
3.2部は中学時代だけでなく交互に現在を挟み込み同時に進行させる。
4.恩師の先生を女性にする(初演では男性)。

大きくはこんなところだろうか?

1は2での変更もあり、彼が現在大きな悩みを抱える存在でなくなってしまったこと、過去に転校生という過去があり故郷、親しい友人という「根」がなかったというコンプレックスは観客の大多数共通の悩みではないだろうと思ったこと、単純に彼のようなキャラクターを自分は主人公にあまりすえてこなかったということもあり、現在の形になった。理想や主張より、現在が大事であり、それの維持のためには努力を惜しまない(空間製作社に前回書き下ろしたミュージカル『Y.M.C.A』に出てくるミルミルもこの系統のキャラクター)。いい人すぎて主人公に向かないというのもあるか。

2は失ったものがあるが故の強さのようなものがあるだろうと思ったことと、同級生たち全員の悩みに対して個別の答えを用意する時間(上演時間)がないだろうと判断したため。メグミは、いい人が多い登場人物のなかで一人性格のきついキャラクターで申し訳ない(誰に対する謝罪だろう?)。

3は物語上そうせざるを得なかったということと、単純におもしろいと思ったから。おかげで出演者には早替え等大変苦労させてしまうことになり申し訳なかった。申し訳なかったとは思うが舞台袖での苦労については脚本家としては聞き流すことにしているので今後もどこかでだれかを苦労はさせると思う。

4は直感というか、この先生は女性だ。と頭で決まっていた。理論的な理由ではない。漠然と決めていた。それを信じてみた。
後から思うに自分が男であるということと、モデルというかこの物語を書くにあたり思い浮かべた自分の小学校時代の先生が男性だったので逆にしたかったからかもしれない。

恩師の先生である黒田先生にはモデルがいる。
これが初演版を見たときに「ダム」と「恩師の先生」というファクターが印象に残った、ということとリンクする。

※もう一回続くとは。。
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