road to truth

ひとりの人間の「真実の生き方」への模索の記録

 
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やさしさの街づくり

図書館からの帰路、地下鉄の同じ車両に白い杖を手にした年配の男性が同乗していた。
駅で降りようとすると男性も杖を頼りにホームに降りようとする。地下鉄にあまり慣れていない様子で、足取りはおぼつかない。よろめきながらホームにおり、壁に歩み寄るのだが、急ぎ足の他の乗客と接触しそうになる。

それで、声をかけた。
乗り換えのホームまで誘導してほしいと頼まれた。かなり乗り換えが複雑な駅だ。そのうえ行きかう人の数も多く、危険も多い。
誘導する途中、いろいろとお話をした。
「地下鉄を乗り継ぐのはたいへんですね」と話しかけると、
「週に一回、趣味の教室に通っています。」「たいへんだけれども、外に出ないといけないと思うから。」「いつも家の中にこもっていたらよくないから。」「社会と接触することは大切だから。」などと答えてくれた。
しっかりとした人だと思った。
そして、「マフラーのつくりかた教えてもらっているんです。週一回。」
「へんでしょ。マフラーつくるなんて。」
とその人はいった。
その言葉を聞いて、僕は胸がつまった。ちっとも変ではありませんといいたかったのだが、うまく伝えられなかった。
乗り継ぎの列車の車内までその人を送り届けた。この先、手助けをしてくれる人がいるのだろうか?などと心配しながら、「お気をつけて」と挨拶した。目をあわせられない挨拶をして老紳士を見送ったあと、なんともいえない気持ちに心が塞がれた。

週に一度、毎日の孤独からぬけだして社会と接触するために、「マフラーづくり」というわずかながらの生きがいのために、たくさんの危険と障害をかいくぐらなければならない目の不自由な老紳士。
社会的弱者を取り巻く環境。この数年でいろんなことがかわったように思う。
駅員はホームから姿を消し、乗客たちの多くは他人に対して無関心となり、どんなに困っている人がいてもその手をかそうとしない。

この社会はいつからこんなに冷たくなってしまったのだろう?
この国の人々は、何ゆえにこんなに優しさを失ってしまったのだろう?

政治に対して言いたいことは山ほどある。だが、今はむしろ私に何ができるのだろうと自分につきつめて考えている。
とりあえずは、明日のわが町の「まちづくり会議」で「弱者にやさしい街づくり」を提起すること。
来週、同じ時間、同じ場所でもういちど老紳士のためのボランティアをすること。

実りのある種がまけますように・・・

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投稿者:eudaimonia
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