road to truth

ひとりの人間の「真実の生き方」への模索の記録

 
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己の良心にかけて(3)

裁判長は亡霊のような男だった。
「人事異動」(?)を理由に、急遽入れ替わりでこの裁判を担当することとなった人物。(すでにあやしぃ・・・)
この人物は、あたかも実体というものは存在しないのではないかと思わせるほど影の薄い男だった。

はじめからおかしな事が多かった。
何故か「開廷の宣言」もしていないのに裁判が始まっていたり、
国側は意見ひとつ反論ひとつ述べていないのに、被告側意見陳述は終わったことになっていたり・・・

我々の3人目の弁護士が、証人尋問と原告本人尋問を要求する。
国側はこの訴訟を「一部のわがままな人間達が起こした裁判」という内容の主張をしてきた。
本当にそうなのかどうか。本人達の声に耳を傾け、イラクの実状を知る証人達の話を聞くべきである。当然の要求を我が弁護士は堂々と訴えた。

もしも裁判官が少しでも真摯な姿勢でこの訴訟の判決を下そうと考えるならば、本人が宣誓した上で肉声で語る原告本人尋問と、専門家の意見を聞く証人尋問の採用は不可欠のはずである。
そのあたりまえの要求に対して、「亡霊」はどう答えたか?

彼はまず、被告の国側にお伺いをたてる。
「被告人はどうお考えですか?」
すると、即座に「冷淡」が立ち上がり、顔色一つ変えずにいかにも冷たく言い放つ。
「(尋問は)必要ありません」
それに対し、「なぜだ?」「理由をいえ!」
原告席と傍聴席から一斉に怒りの声がわき上がる。

その言葉を受けて亡霊は、自分自身の証人尋問や本人尋問への見解を全く述べることなく、「他に意見はありませんか?」と不可思議な質問を冷淡へ向ける。
冷淡は、その意図に気づかずに「ありません」と答えてしまう。
いらいらしながら、再度亡霊が尋ねる。「そうではなくて、進行についてです。」
その言葉の意味をようやく冷淡が気づき、「結審してください。」(つまり、裁判はもうこれで打ち切ってくださいという意味・・・)

ああ、こいつらみんな通じあっているのだ!史上最低の猿芝居!
冷淡や能面と亡霊どもはつるんでいたのだ!
そうとしか説明できないことばかりだ。

そして亡霊は一片の紙切れを取り出し、(あらかじめ用意していた)作文を読み上げ始めた。何もかも事前の計画どおりに・・・

「原告天木直人とそれ以外の原告とを分離する」

この言葉について詳しくは説明できないが、天木さんと僕らを分離するというのは、天木(もとレバノン大使。イラク戦争支持の政府方針に反対したために職を追われる)以外の原告からまず切り捨てる・・・という意味以外の何ものでもないのだ。

即座にわが弁護団から「異議あり!」の声。亡霊はこれを無視。
「異議申し立て」を無視するような裁判の在り方はありえない。
そこで、弁護団は「忌避」を申し出る。場内騒然とした中であったが、
「忌避の申し立て」は書記官によっても確認されている。
通常、忌避の申し出があれば裁判は止まるのが原則。(民事訴訟法第305条)
しかし、亡霊はこの忌避の申し立てすらも聞かぬふりをし・・・

その後、誰にも聞き取れない声で何かを言い残し、逃げるように3人の裁判官が法廷を去っていく。(多分、「これにて結審。判決は・・・日」とでも言い残していったのだろう・・・)

彼らはこれですべてを終わらせたのだ。

結審させたいのなら、正々堂々と自分の言葉でその理由を語ればいい。
彼らはそれすらも出来ないのだ!
「ここまでひどい裁判を見たことはない」という弁護士の話を後に聞いた。
そんな裁判所が、国と結託しながら真理と正義をひねりつぶしているのがこの国の現実なのだ。
立憲主義の危機。裁判所は行政をただただ追認するだけの存在に成り下がってしまった。
形骸化しつくしてしまったこの国の違憲立法審査権。

しかし、今日のこの法廷。断じて無ではなかったと思う。いったいどちらの側に真実と正義があり、どちらの側がおいつめられたのか?誰の目にもわかるくらいに、はっきりとされたのだから・・・どんな判決が下されようが、この法廷での真の勝利者がわれわれであったことだけは確かである。
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投稿者:eudaimonia
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