road to truth

ひとりの人間の「真実の生き方」への模索の記録

 
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姜尚中が語る希望

姜さんが中学生だった頃に吃っていた事を知って、僕は驚いた。
理路整然と流暢に語る今の彼の姿からは想像も出来なかったからだ。
「在日という理由で社会に受け入れてもらえないのではないかという不安と無縁ではなかった」
と彼は語る。
「私とはいったい何者か。」「なぜ在日として生まれたのか」
その意味を自らに問い続けて、姜さんはその豊かな思想と人格を築きあげてきた。

姜さんがこの国の現実と希望について語っている。(以下、引用)
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現代、僕たちが抱える最大の困難は、理想や社会、歴史といった「大きな物語」が見えにくいことだと思います。60年代後半から70年代初頭までは、社会は変革できる、その過程で人間は疎外から解放される、解放された人間が社会をまるごと変えられる、自己変革と社会変革は常にどこかでつながっている、と考えることができました。
今は挫折感や無力感にさいなまれている人が多い。世界経済危機にしても、雇用問題、社会保障問題にしても、資本主義総体としての矛盾として出てきているわけですから、その巨大なシステムを前に二の足を踏んでしまうのでしょう。
では、どうすればいいのか・・・
希望とはなにか。願いを実現するために、自分が行動を起こして変えていくことだと、僕は思います。誰かに期待して変わるのを待っているのではない。変えていくプロセスに自分が加わることです。そのためには自分が変わることも必要でしょう。どうして自分が変わらなければならないのか、悩み抜いて初めて、既成観念や価値観を変えられるのだと思います。

・・今、政治がなすべきことの第一は、最もダメージを被っている人を救い出すことだと思います。例えば、働く場を保障することは急務です。働くという行為の底にあるのは、社会の中で自分の存在を認められるということではないでしょうか。人は、働くことを通して、自分はここにいていい、自分は生きてていい、という実感を持つことができる。だからこそ、その働く場を奪われることは、一番つらい。

 そして政治は、人間同士の信頼を回復するための方法を考えるべきです。今、他者への不信がまん延しています。
・・きずなをどうやって結びあっていくか。希望とは一緒に分け合いながら生きていくところから生まれるのだと思います。

 かつて東大の矢内原忠雄教授は「現実を批判するのは現実ではない。現実を批判するのは理想だけだ。・・」と言いました。理想は希望と言い換えてもいい。
希望で現実を照射しながら、この危機の時代だからこそ、それをてこに、一緒によりよく生きる社会を実現できるのだと思います。
(しんぶん「赤旗」より)

姜さんは言う。
希望は、社会を変えていくプロセスに参加することにあり、そのためには自分を変えることが必要だ、
希望は、一緒に分け合いながら生きていくところから生まれる、・・・と。

「自分がいったい何者なのか」という悩みから出発し、自らの人生の現実を希望で照射しながら生きてきた姜さん。アイデンティティの危機を「てこ」にして、自らの内面の豊富さを生み出してきた姜さん。
彼の言葉に、僕が学ぶことはそこはかとなく大きい。
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タグ: 姜尚中 希望 在日
投稿者:eudaimonia
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