2018/8/8

奈良県のことを少しは見直した  短歌

「知事は県民のほうを見ずに中央ばかり向いている」と日ごろは批判している私だが、先日の新聞報道を見て少しはその考えを見直した。その記事は、先の国会で成立した「改正医療法・医師法」についてであった。医療の地域間の偏りを是正し、都道府県ごとに病院や医師の配置を見直すのが狙いだそうだ。この課題に対して、奈良県は病院の機能分化にいち早く着手したというのである。

それは2006年に、複数病院から受け入れを断られた妊婦が亡くなった事故がきっかけである。当時は県南部には3つの公立病院に医療資源が分散し、拠点機能が曖昧であったのだが、県は機能を集約した「断らない病院」を新設して診療成績を改善した。そしてその他の病院は急性期の患者から回復期の患者や療養向けに切り替えた。拠点病院の立地や人事の調整、資金調達などの課題は市町村と協力して乗り越えたのである。

あの奈良県もやればできるではないか。少しだけ見直した。しかしながらまだまだ課題は残るようだ。例えば、民間病院の機能分化も残されている。理由は、これまでは国の医療政策が急性期の診療報酬を上げてきたため、中小病院の多くが迅速な処置が必要な急性期を中心とした医療を行っているからである。また医療には需要も提供体制も地域差が大きく、現場の知恵が欠かせないという側面がある。医療だけでなく介護や生活支援を一体で考え、地域実態に応じて支えるのが行政の役割である。

観光行政の不備など何かと不評な奈良県であるが、これを契機として県民、住民のほうを向いた施策を更に進めてもらいたいものである。
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