2022/6/24

テスラの経営に学ぶ  短歌

6月23日の日経新聞「投資情報」面を読んでいて、世界はものすごいスピードで変化し、これまでとは全く違う経営手法が世界を席巻しているのだなあと感じたのが電気自動車最大手のテスラの記事である。

1.記事の概要 :
@米テスラが資金サイクルを一段と高速化している。
・「キャッシュ・コンバージョン・サイクル」(CCC:原材料調達から生産、代金回収ま
での期間)が2021年度にマイナスに転じた。
・その結果、22年1〜3月期の純利益が前年同期比7倍超の33億ドル(約4500億円)となり、トヨタ自動車(5,338億円)に迫る原動力の一つになった。
・その要因は、もともと売上債権回転日数が短いことに加えて、「棚卸し資産回転日数」をピーク時の152日から45日に短縮できたことがある。
A「棚卸し資産」を効率化できた要因の一つは、「ものづくりの革新」である。
・部品の削減や共通化、組み立ての効率化などの「合理化」を徹底してきた。
・この結果、テスラの主力車種でも内装はシンプルであり、電子制御装置も絞り込んでいる。電気自動車(EV)はガソリン車と比べて部品点数が3万点から2万点に減るとされるが、テスラは更に少ない1万点程度とみられる。
・複雑な形状の大型部品を一度に成形する巨大な鋳造設備も導入し組み立て工程を効率化すると共に、製造から販売までのリードタイムも短くした。
B効率化は販売面でも徹底し、「運転資金不要」の経営体質になっている。
・販売店舗は持たず、オンラインで直販している。
・これらにより生み出したキャッシュを積極的に世界各国での工場建設や技術開発などの「投資」に振り向けている。

2.テスラの経営のすごさ :
@効率化できるところは妥協なく徹底して効率化している。
・製造業の主要部門のうち「製」と「販」で効率化している。
A一方では、積極的な投資」も忘れていない。
・主要部門の「開」には積極的に投資し続けている。
B経営者の意思が明確過ぎるくらい明確である。
・メリハリがすごく、一般の投資家にもすごくわかりやすい。
  
3.人事コンサルが考えさせられること :
@「人づくり」においても見習える点があるのではないか?
・もちろん「ものづくり」とは大きな一線を画すものであり、効率化とは馴染まない側面は大きいものの、効率化できる面もあるのではないだろうか。
・効率化した時間は、各個人と向き合うなどにさらにたくさん回せることになる。
Aものの「作り方」や「売り方」の変化に対応した人事管理・人材育成は不要なのか?
・作り方や売り方が変われば、その人に求められる能力やスキルも変化するはず。
・HRもHRDもそれと無縁でいられるのだろうか?
B最後までこだわって残すべきものは何なんだろうか?
・時代が変わっても、効率化できないもの、してはいけないもの、また将来共に必要なものとしては何が残されるのだろうか?  

深く考えさせられる内容ではあった。
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