2019/10/10

川柳を楽しむ  短歌

半年くらい前から、全国規模の番傘川柳会という結社に属して川柳を始めた。きっかけは、町内の日帰りバス旅行に参加したときにひとつ前の席に座った人から勧められたことである。

川柳とは、五・七・五の17音で表現する日本独特の文芸であり、それには「穿ち(うがち)」と「滑稽」と「軽み」という3要素が持ち味であると言われている。「穿ち」とはウィット(機知)のことであり、「滑稽」とはユーモア、「軽み」とはペーソス(哀歓)のことであると教わった。

私にとっては、短歌は取り組みやすかったのだが、五・七・五のあとにさらに七・七と14音も付け加えられるだけに、なかなか言葉をそぎ落とすことができず、つい説明調、標語調の歌になってしまっていた。言わば、甘えてしまっていたのかもしれない。

その点、川柳は俳句と同じく甘えを許してくれないので、初手からいかに言葉をそぎ落とすかを考えるから、かえって私には向いていると考えたのである。川柳の句会では、与えられた宿題に応えるものと自由句とがある。今の私は、お題に沿ったものだけを詠んでいるが、最近の作品をいくつか下記する。

「卵でも資格を取ればみな先生」(卵)
「老体を世界遺産にたとえられ」(遺産)
「長寿とて喜び半ば薬漬け」(長寿)
「身についた早寝早食い直せない」(せっかち)
「知らぬ間に寝る子は育つ知らぬ間に」(育つ)
「少しやせご褒美食いでリバウンド」(痩せる)
「食べてすぐ寝ても牛には何故ならぬ」(昼寝)
「無理言うな七等分の西瓜切り」(西瓜)
「呉越とて利害一致で舟に乗る」(一致)
「かの国を治すカルテはないものか」(カルテ)

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