2016/5/9

ある戦士のお別れ会  短歌

先日はある戦士のお別れ会に参列させていただいた。4月21日の誕生日を目前に2月10日に51才で急逝された女性のお別れ会であった。その彼女とは、数年前に我々の登山クラブに入会していた人であり、5匹の猫と同居していた独身女性のことである。

彼女は、1泊での遠征の登山に向かう私のマイカーでカーナビにも載っていない店をスマホで見つけ出して道案内してくれたり、おいしそうな食事の際は必ずと言っていいくらい写真を撮ってすぐにフェイスブックに掲載するなど、近代的な機器を駆使する女性であった。

元は航空会社の地上勤務員、そのあとすぐからは外資系の生命保険会社に長く勤めていた彼女の仕事ぶりは保険の商品を売るというよりは保険を必要としている人達の相談に乗る、アドバイスをする、というほうかしっくりくるような様子だったらしい。その証拠に、彼女は関西の自衛隊の隊員を主な顧客としながらも、その関係を越えたお付き合いをしていたらしい。

つまりは、単に自分の商品を売るためというよりは常に相手の立場に立ち相手の真の幸福と利益のための助言を親身になってやっていたようだ。信念が強いから顧客であっても、それが男性であっても、年上であっても、彼女の姿勢は何ら変わらないものであった。その働きざま、生きざまはまさに「戦士」と呼ぶにふさわしいものであった。

お別れ会は、スマホを駆使していた彼女のための会らしく、その一生を紹介するのに映像がふんだんに使われていた。そこに彼女の好んでいたらしいBGMが添えられて、彼女を偲ぶには十分な趣向が凝らされていた。それを一手に引き受けていたのは、彼女よりも一足先に登山クラブに入会していた妹さんである。

案内状には「香典ご無用、お気持ちのある方は姉が注力していた猫の愛護団体にご寄付を」と記載されていたので、そのとおりにさせていただいた。早世されたことは残念であり寂しくはなったが、往年の彼女を偲ぶための場としてはこれ以上ないものであり、何か爽やかさを感じさせてもらった会であった。

「往年の人を偲ぶる会合にありし日想ひ瞼濡らせり」

「亡き人を偲ぶに画像の力ありその時々の思ひ出巡る」
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