2014/12/26

ぽっくり寺  短歌

奈良県南部の斑鳩町は法隆寺で有名だが、近くにはその他に吉田寺もちょっと有名なのである。寺名は「きちでんじ」と読むのだが、この寺は「ぽっくり寺」として知られている。寺伝によれば天智天皇の勅願により創建されたとされ、近くには妹・間人皇女(はしひとのひめみこ)を葬る古墳がある。平安時代の永延元年(987年)に天台僧・源信(恵心僧都)が開山したとも伝えられる。

日本にはPPK(ピンピンコロリ)協会というのがあるが、ピンピンコロリとは、病気に苦しむことなく元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味の標語である。1980年に長野県下伊那郡高森町で北沢豊治が健康長寿体操を考案、1983年日本体育学会に「ピンピンコロリ(PPK)運動について」と題し発表したのが始まりで、長野県は男性の平均寿命が1位をキープしていることもあいまって、この運動の普及に力を入れている。2003年には県内でも有数の長寿を誇る佐久市に「ぴんころ地蔵」が建立されている。

またNPOニッポン・アクテイブライフ・クラブ(通称=ナルク)は別名「ぴんぴんコロリ協会」や時間預託協会とも呼ばれている。 定年退職後「第2の人生を生き生きと過ごすために自立を求める中高年が、他人のため、地域のために奉仕をする団体であり、元気なうちは困った会員のために働いてボランテイア時間を貯め、自分が困った時には引き出して助けてもらう時間預託システムによる助け合いが最大の特徴である。 できることを、できる時に、できる方法でボランテイア活動をして、出会いとやりがいを感じながらぴんぴんコロリを目指す団体である。

さすがは平均寿命では世界第一位であり、世界第一の長寿国である日本ならではの活動や団体である。しかし、そういう趣旨のお寺が1000年以上も前に創建されていたとは、桜の散り際をよしとする日本人独特の死生観はずいぶん昔から変わらず生きてきた考えなのかもしれない。世界が高齢化社会に向かう今こそ日本の取る行動とそれが示す方向性が諸国から注目されているのかもしれない。

「今まさに世界注視の高齢化 日本のたどる道よいずこへ」

「ぴんぴんと生きてころりと死ぬるぞの願ひどほりに生く難しさ」

 
 多宝塔(重要文化財)− 寛正4年(1463年)の建立と言われている。
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