2014/12/3

病を診ず人を診る  短歌

テレビで「けん三のことば館クリニック」院長の下田憲さん(67)の紹介があった。彼は「心を動かし元気にできることばの力を信じる」と言う。ことばで人を癒す涙と笑顔の診療室は北海道の南富良野町にあり、下田憲医師は「けん三」というペンネームで詩を作り自分の診療所の待合室に掲示しているそうだ。

最新式の設備や技術でなくことばの力、ことばで人の「生きよう」という気持ちを刺激して治療をするというのは素晴らしいことだと思う。彼はまた「病気を診るのではなく病人を診る」とも言っている。薬や手術に頼るのではなく、患者の自然治癒力に期待して気持ちの持ちようで回復を図るものである。

東京慈恵会医科大学の創設者の高木兼寛博士も「病気を診ずして病人を診よ」ということばを残している。これは今でも同大学の校訓となっている。

高木博士は日本軍に脚気(かっけ)が流行ったとき、海軍などが顕微鏡で病原菌の研究に没頭しているときに、原因は兵士達の食生活にあるのではないかと気づき、主食を米から麦飯に替えたところ、脚気がなくなったそうだ。その功績により彼は後に男爵に叙せられ、巷では愛着を込めて「麦飯男爵」と呼ばれたという。

昔も今も、人間としての本質をわかっている人はいるものだと、ちょっぴり嬉しい気持ちになったひとときであった。

「何ごとも表面だけで対処せず本質により対処すべきを」

「言霊(ことだま)の力信じて病人の持てる治癒力引き出す治療」

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