2014/11/10

ヒポクラテスの誓い  短歌

最近ふと思い出したのだが、医療の世界に従事する人たちから聞いたことばに「ヒポクラテスの誓い」というのがある。それは医療に従事する人たちの倫理観や矜持を表す考え方で、紀元前4世紀ごろ「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスという医学者のギリシア神に対する宣誓文である。

内容としては、患者の生命・健康保護の思想や患者のプライバシー保護などで構成されており、「この誓いを守り続ける限り私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう! しかし万が一この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。」とのことばで締めくくられている。

この宣誓文は1500年ごろにドイツの医科大学で採用されてからフランスへ、アメリカへと伝わり、その後日本にも伝わったようである。今では日本だけでなく欧米の医科大学でも卒業式などで唱和するところが多いらしい。

これは人の生死、人の尊厳と深く関わる立場、職業ならではの矜持をよく表したものである。いくら高い専門知識と技能を修めたと言えども、人が同じ存在である人の生死を左右することにはそれだけの覚悟をもって臨むべきだという戒めも含まれているのだろう。

企業で人々の評価や昇進昇格、異動などの人事業務に携わる私たち人事担当者にも、同じような共通の憲章かドクトリンがあってもいいのかもしれない。そういう業務に長く従事しているうちに自分が何か偉くなったような勘違いをしないためにもそれは必要であろう。心がけたい一例である。

「人々の健康尊厳守らむとヒポクラテスの誓ひぞ貴(たか)し」

「組織にて人事の仕事に携はる人の矜持ぞ常に高かれ」

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